ツカサ君の日常と諸々の設定
設定等知りたい方おられるかと思って書いてみました。少し複雑で申し訳ないです。
「ふぅ。」
ツカサこと林堂 司はVRMMO用のヘッドギアを外して一息つく。あの後すぐにログアウトしたのだった。
近年の法律でフルダイブ型のVRMMOは身体への影響を考慮し一日に3時間までしかできないというKUSOみたいな法律ができた。そこでGWOでは現実世界での一時間をゲーム内では8時間にするといったシステムとプレイ時間の格差が生まれないように現実世界の一日においてどこかしらの時間で合わせて三時間遊べばそれがゲーム内の一日に変換されるシステムを開発した。大体のプレイヤーは最初の一時間をゲーム内の8時から16時の8時間に設定している。
GWO内には24個の同様のシステムで出来た世界がある。そこからさらに一つの世界において8時間毎の三つの領域に分かれている。故にプレイヤー間での時間のズレは起こらない。世界は現実世界の1時間で更新され続け前の世界のデータは次の世界へと移行する。そのためプレイヤーは世界間の移動の違和感を感じることなく遊び続けることが出来る。世界を隔てて遊んだとしてもそのプレイヤーのセーブデータは引き継がれているためプレイヤーは続きから別の世界で遊ぶことが出来る。だが世界には途中から入ることが出来ない。途中退出は可能である。
プレイヤーのログイン時間が三時間を超えると強制ログアウトとなるがゲーム内の時間で夜間(23時から4時)は睡眠ゲージというのが溜まっていきMAXになると本当に寝てしまい自動ログアウトするようになっているためゲーム内時間で24時間フルに遊ぶことはないので強制ログアウトはこれまで起こったことがない。メンテナンスは丸一日かけて行われる。
このようなシステムの基GWOは成り立っているのである。
「結構長いこと遊んじゃったな。」
ツカサは飲み物を飲みに一階へと向かう。
「司兄。長い間部屋にいたけど何していたの?」
「茜か。ゲームで遊んでいたんだよ。GWOってやつ。茜は興味ないから知らないと思うけど。」
「あ、当たり前じゃない。それで…楽しいの?」
「面白いよ。ギルドにも入れたし。だけど鍛錬?はキツイかな。」
「鍛錬!?何そのシステム!」
「え?ギルドの人に鍛えてもらっているだけだよ。」
「そんなのが存在してたなんて…」
茜が何かブツブツ言っているが話しかけるのも野暮だと思い飲み物を取り部屋へと戻るツカサであった。
部屋に戻り電子端末を確認すると着信があった。ツカサはその番号をダイヤルする。
「よぉ兄弟。ゲームは楽しんでいるか?」
「兄弟じゃないけどね。お陰様でそれなりに楽しめているよ。」
「細かいことは気にするなよ。まぁ楽しめているみたいで良かったぜ。ギルドにはもう入ったか?」
「入ったよ。今はギルドの人に鍛えてもらっている。」
「先を越されていたか!だがまぁ良い。今度インしたときフレ申請飛ばしてくれ。タイガって名前だ。」
「分かった。」
「用件はそれだけだ。じゃまたな。俺はもう寝るぜ。」
「おやすみー。」
ツカサは端末を置くと自分も寝る準備を整えてリアルでも床に就くのであった。
ラーメン食べたくなってきた今日この頃。