真実
こういう展開にしてみました
扉を開けて入ってきた男はローグであった。ローグはツカサの女装姿を見て目を丸くする。
「久しぶりだな。ツカサ。どうした?その格好は。」
「成り行きです…」
「そうか。」
「ローグさんは何故ここに?」
ツカサはローグが何故ここにいるのかが不思議でならなかった。
「コロン魔術師長。暫し同胞の間だけで話をしてきても?」
「いいだろう。だが少しの間だけだぞ。」
「ありがとうございます。ツカサ。こっちに来るんだ。」
「わかりました。」
ツカサはローグと共に部屋を移動する。
「そうだな。まずはお前が今一番気になっていることから話すか。イリーナは助かる。」
「本当ですか!?」
「あぁ。お前は俺に合わせてイリーナを裏ギルドの者と言えばいい。」
「分かりました。」
「次が重要度で言えば一番重要な話だ。」
「何でしょう?」
ローグは一つ大きく息を吐きツカサに伝える。
「実は俺が裏切者ということになっている。」
ツカサはそれを聞いて反射的に構える。
「落ち着け。最後まで話を聞いてくれ。とりあえず武器をしまうんだ。」
「わかりました…」
「まず俺はボスから命令を受けて裏ギルドに敵対する者たちに接触してそこから信頼を得た。しかし理由は分からないがどこからかその情報が流れてしまった。それで裏ギルドを裏切ったように見せるために色々と工作をした結果俺は裏ギルドの中では裏切り者になっている。」
「成る程。つまり…」
「あぁそうだ。まだ本当の裏切者がギルド内にいる。」
「へ?」
ツカサは衝撃的な内容に間抜けな声を出してしまうのであった。
「そいつが誰かは分かっていない。」
「待ってください。ローグさんが裏切り者ではないという証拠を見せて下さい。」
「自らの情報を暴露した上で処刑されそうな同胞を助ける。十分じゃないか?」
しかしツカサは考え込んだままであった。そんな様子を見てローグはあるものをツカサに渡す。
「これは?」
「ボスの場所を示している。何か困ったことがあれば会いに行くといい。」
ローグがそう言ったところで扉の外から声がかかる。
「コロン様がお呼びです。」
「今行く。ツカサ信じるか信じないかはお前が決めろ。とりあえず今はイリーナを助けることだけを考えろ。」
「わかりました…」
そうしてツカサ達はイリーナが囚われている牢獄へと向かうのであった。そこには鎖で繋がれたイリーナの姿があった。
「ローグ。これは本当にお目のギルドの者か?」
「はい。そうです。」
「なぁ!?」
「ツカサ。あの少女は貴女の仲間?」
「そうです。」
「コロン魔術師長これではっきりしたな。牢番。鍵を開けろ。」
「八ッ!」
コロンはローグに詰め寄る。
「一体どういうことだ!?貴様があれは裏ギルドの者ではないと言ったのだぞ!」
「魔法での変装が得意な奴でしてそのスキルが上がっていたのか私でも分かりませんでした。しかしここで変装が解けた状態を見て気付きました。」
それを聞いてコロンは更なる怒りを覚えるがローグが何かを告げると冷静になり平静を取り繕う。そして牢が開かれイリーナが出てくる。足取りはフラフラでツカサが支えるとイリーナが口を開く。
「ローグ。ギルドにこんな可愛いメイドの子いた?」
それを聞いたローグは思わず笑ってしまうのであった。
「ツカサです…」
「びっくり。」
「あの後何があったのですか?」
「変なところ連れていかれたんだけどローグが助けてくれた。ここにいるのは本当の裏切者探すために協力してた。」
「そうだったんですか…」
「それで…ローグ。裏切者わかった?」
「いや。ただツカサではないことが分かった。分かるまでは俺を裏切者にしとくんだ。いいな?二人とも。」
「分かりました。」
「了解。」
それからアイラによって手続きが取られイリーナは解放される。コロンは早々に何処かに消えた。ローグはツカサ達に一旦ギルドの拠点に戻るように伝えてその場を後にする。
「とりあえず帰りましょうか。」
「はい。」
「公爵とも仲良かったの?」
「ツカサは私の従者よ。」
「驚いた。」
「ツカサそちらのお嬢さんと一緒に一度公爵家で休んでいきなさい。」
「ありがとうございます。」
「お菓子ある?」
「あるわよ。マフィンにプリン、タルト他にも諸々。」
「完璧。」
ツカサには理解できない女子トークをしながら二人で盛り上がるイリーナとナタリーであった。その後ナタリーが国王に報告を済ませ一行は王城を後にするのであった。
ー♦︎♦︎♦︎ー
一方ローグは王都を後にして次の目的地に向かっていた。街道を走っていると横から攻撃が迫ってきた。
「話を聞いてくれないか?」
「この後に及んで何かあると?」
「お前なのか?」
「…。」
「沈黙はYESと取るぜ。何故裏切った?」
「それは言えない。」
「まぁ大体見当はつくがな。とりあえず今は逃げさせて貰うぜ。」
「逃げてどうする?お前を信じてくれる仲間はいないぞ。」
「そうでもないさ。インビジブル。」
そう言ってローグは煙幕と魔法を使い戦線離脱する。
ローグを追ってきた者は逃げられたことを悟ると追跡を諦めるのであった。
「ローグを信じた仲間がいる?調べないといけないな。」
そう言って追跡者もその場を後にするのであった。
ツカサ「漢字直しておいて下さいね?」
自分「え?事実じゃない?」
ツカサ「もういいです。」
ザシュ。




