再会
ツカサ君がカッコいい…?
ツカサでも今の状況はマズイということが分かった。先程と明らかに雰囲気が違うのだ。
ラムルさんが奥へと消えたかと思うと代わりに二人組の男女が出てきた。
「慎重にお答え下さい。ベリドとはどういう関係ですか?」
「仲間がその人に囚われている可能性があって助けに来たので一応敵ですかね?」
「ベリドについて知っていることは?」
「闇商人であることとここの街にいることぐらいしか知らないです。」
「成る程。どうですか?マトイ。」
「嘘はついていないね。信じてあげても良いと思うよ。クララ。」
「わかりました。貴方にはお話ししましょう。ベリドがどういう者なのかを。」
ツカサはそれからクララからベリドという闇商人について聞いた。素性は一切不明。ただ分かっているのは活動拠点がカンプネルということだけである。そしてクララ商会が血眼になって探しているという内容であった。
「成る程。分かりました。情報提供ありがとうございます。」
そう言ってツカサはクララ商会を後にした。ツカサはとりあえず宿屋を確保して何かを食べようと飲食店を
探し回るのであった。暫く食べ歩きしていると後ろから声をかけられる。
「これはこれは先程ぶりです。木箱は無事に届けてもらいましたかね?」
ツカサは声がした方向を振り返るとそこには先ほど街道で会った男がいた。
「はい。無事に。」
「そうですか。それは良かった。」
「ところでクロムさんの調子はどうですか?」
「あの男ですか。中々に口が堅く…ッツ!?」
「ちょっと眠ってもらいますね。」
その男は自分の失態に気付いたがツカサは既に優位な位置を確保していたため即座に意識を奪うのであった。いつぞやの門番に使われた話術をツカサはしっかりと覚えていたのである。苦い記憶である。
ツカサはその後その男を連れてクララ商会に戻る。
「ツカサさんどうされました?その男は?」
「えっと多分お尋ね者かと…」
「本当ですか!?」
クララはすぐにツカサが連れてきた男を椅子に縛りつけマトイを呼ぶ。マトイも事態を察したのか場所を整えていく。
「起きろ。」
クララが椅子に縛り付けられた男に冷水を浴びせる。
「んぅ。これは!?」
男は辺りを見回し自分が置かれている状況を悟る。
「成る程。まんまとハメられたという訳ですか。恐ろしい子供ですね。」
「こちらには看破のスキルを持つ者がいる。故に貴様の嘘は通用しない。嘘をつく時はそれ相応の覚悟をもって嘘をつくことだ。」
「成る程。全てお話しましょう。」
まずその者はベリドではなかった。そしてクロムであるが『ブルーラ』という宿屋の地下隠し部屋に囚われているとのことであった。
「ベリドさんは最初は真っ当な商人でした。しかしある事件をきっかけに今のような商売に手を出すことになりました。その事件のことは詳しく知りませんがね。私の知っていることはこのぐらいです。」
「どうする?クララ。」
「この男はまだ使える。縛り上げて空き部屋に連れて行こう。」
クララがその男を連れて行こうとした瞬間男が口を開く。
「何故こんなに正直に話したか分かりますか?」
「さぁな。」
「それは話しても問題ないと思ったからですよ。」
男は不敵な笑みを浮かべる。
「影法師!」
嫌な予感がしたツカサはクララとマトイの二人に迫っていた矢を影法師を使って全て弾き飛ばす。
「二人とも外へ!隠し通路を使って逃げてください!」
「何故それを!?」
クララとマトイはツカサが隠し通路について知っているのに驚きながらも隠し通路に向かう。
「ツカサさんは!?」
「自分は後から行きます!宿屋「フィレンツ」で合流しましょう。」
二人は了承の意を示すと隠し通路から逃げるのであった。
ツカサは煙幕玉を使いワザと窓を蹴破って逃走する。
「ちっ。煙幕か。あんな手練れの奴がいるなんて聞いてねぇぞ。」
「取り逃したな。」
一人の男が剣を振ると煙幕が切り裂かれてその場の状況が露わになる。
「失態だな。」
「あの子供にしてやられましてね。とりあえず解放してもらえませんかね?」
「あぁそういえばあの御方から伝言を預かっててな。」
「なんと?」
「さよならだとさ。」
「まッ!?」
手で拳銃の形を作り縛り付けられた男のこめかみに人差し指を当ててかと思うと次の瞬間縛り付けられてた男は椅子と共に横に倒れるのであった。
「取り敢えず追うか?」
「そうだな。」
二人の男はそう言って割れた窓からツカサのことを追うのであった。
寝ぼけてる時に一つ投稿されていたみたいで驚きです。もしかして自分の場合寝ぼけてる時が1番頭働いている説。




