エルフ族のアリエル
ツカサ君とエルフのやり取り回です。
「この度はお買い上げ誠にありがとうございます。お支払いはどこに請求すればよろしいでしょうか?」
「ナルカティック商会でお願いします。」
「かしこまりました。それでは早速契約の方を済ませましょうか。ツカサ様お手を。」
ツカサが手を差し出すと指先に針を刺され血を採取される。暫くしてエルフが連れてこられる。
連れてこられたエルフはツカサのことを睨みつける。
「今ここに主従の関係を構築せよ。こちらが錠の鍵となります。その者はそれなりに戦闘の心得があるのでお気をつけて。」
「分かりました。では失礼します。」
そう言ってツカサはオークション会場を後にして外で待っていたタイガと合流する。
「今日は楽しかったぜ。俺はそろそろ落ちないといけないからまたな。」
「またね。」
「またいつか遊ぼうな!」
タイガはそう言ってログアウトするのであった。
「じゃあ僕たちも行こうか。」
道中珍しいものを見るような視線を度々感じたがツカサは特に気にすることなく予め確保しておいた宿屋に向かうのであった。宿屋に着くとツカサは自分の部屋へと向かう。
「じゃあ。まずはそこの風呂場で身体を洗ってきてもらおうかな。悪人以外には手を出しちゃだめだよ。服はこれを使って。」
ツカサはそう言って私服の予備を手渡す。
エルフはツカサの言う通り風呂場へと向かうのであった。
暫くしてツカサはエルフが戻ってきたのを確認すると扉を開ける。するとそこにはツカサの服によって完璧なボディラインが強調されたエルフが立っていた。ツカサは慌てて目を逸らし部屋の中へと入るように言う。
「じゃあ君のことを聞かせてもらえるかな?」
「アリエル。エルフ族。22歳。得意な武器は弓。魔法は炎と水と風と土が使えて風魔法が得意。身長は180cm。スリーサイズは上から94、63、97。好きなものはエルフ族の皆。嫌いなものは人族。」
そう言ってアリエルは口を閉じる。ツカサはそれを聞いて頭を悩ませる。
(スリーサイズって何だろう…)
「それで貴方みたいな子供が私を買って何がしたいわけ?」
「え?契約魔法解除して普通に解放するつもりだったんですけど。」
「え?」
ツカサの言葉の意味が理解できなかったのかアリエルは困惑の表情を浮かべる。
「私は奴隷なのよ?使い潰すのが普通だと思うんだけど。」
「えーっとなんか困ってそうだったから。助けるつもりで…」
「馬鹿じゃないの。そんなことに白金貨100枚も使うなんて。」
「まぁ…何とか助けられて良かったです。」
「そんな恰好してるけど悪い奴じゃなさそうね。」
「あーーーーー。」
ツカサは裏ギルドの装備を着ていたことに気づき慌てて私服を装備していく。服が変わる速さにアリエルは驚愕するのであった。
「可愛い顔してあんな恰好してたのね。」
「言わないでください…とりあえずこれで大丈夫なので今から契約解除しますね。」
「正気?契約解除されたら貴方のこと襲うつもりだけど?」
「その時はその時です。」
「調子狂うんだけど。」
「我は彼の者との契約を解除する。リリース。」
「はぁ。本当に契約解除してるし…貴方はいったい何なの?」
「あっ自己紹介がまだでしたね。自分はツカサと言います。」
「そうじゃないんだけどなぁ。」
アリエルは頭を抱えてどう説明したかものかと考える。
「そうだ。この装備どうぞ。」
ツカサはそう言って裏ギルドの闇シリーズ装備を渡す。
「え?何これ?」
「僕が使ってた冒険用の装備です。もう使わなくなったのでどうぞ。装備者に合わせてサイズは変更するのでアリエルさんでも着れますよ。」
アリエルは半ば諦め気味になりツカサから装備を受け取る。そしてその装備の性能を確認して大きく息を吐くのであった。
「あとはお金ですかね?故郷に帰るのにどのくらいかかります?」
「そうね。金貨10枚はいるわね。」
「じゃあこれで足りますね。」
そう言ってツカサはお金を差し出す。白金貨1枚を。
「白…金貨…」
アリエルは許容量を超えたのか意識を手放してしまうのであった。
「んんぅ?」
「良かったです。目が覚めたんですね!」
「気を失っていた…身体の方は特に何もないみたいね。」
アリエルはどこか覚悟を決めたような表情をしてツカサを見る。ツカサはアリエルにじっと見つめられ恥ずかしくなったのか目を逸らしてしまう。
アリエルさん許してやってくれ。ツカサ君は女性への耐性がほぼゼロなんだ。
「ツカサ。私は貴方を信じることにする。よかったらエルフの隠し里に来て。歓迎するよ。」
「隠し里?」
「ラピドの森にあるの。気が向いたら立ち寄ってみて。」
《種族クエスト:エルフ族との親交
クエスト内容:エルフ族の隠し里に行く
》
アリエルはツカサに感謝を伝えると部屋から立ち去るのであった。
ツカサは急なクエストの発生に戸惑うのであった。
(種族クエスト…?)
とりあえずツカサは拠点に戻るためにチェックアウトしてヴェルゼンの街をあとにするのであった。
ゲーム化した漫画は有名なものが多いんですが自分は時々ゲームからその漫画を知るということがあります。漫画とゲームとアニメ不思議な関係性で成り立ってるものですねぇ




