裏オークション
裏オークション書いてみたくなりました。
「この度は誠にありがとうございました。」
そう言いオピウムは頭を下げる。
「いえいえお役に立てて良かったです。また何かあればいつでも。」
「御二方様。今回のお礼と言ってはなんですがこちらオークションのチケットになります。何か欲せられるものがありましたら一品のみ商品の料金は我が商会が肩代わり致しますので楽しんで頂ければ幸いです。
ツカサとタイガは受け取るのを躊躇っていたが根負けしてチケットを受け取るのであった。
「これからも当商会をご贔屓に。」
そう言ってオピウムは立ち去るのであった。
「どうする?」
「とりあえず行くだけ行ってみるか?」
ツカサ達はとりあえずチケットに描かれたオークション会場に向かうのであった。
会場に着くと屈強な男たちが立っていた。向こうはツカサ達に気付き一人の男が近づいてくる。
「おやおやお坊ちゃん達どうしたのかな?迷子でちゅか?」
ツカサ達はいきなり声をかけられ戸惑う。
「えーっとオークションに参加しに来ました。これがチケットです。」
男はツカサから差し出されたチケットを確認すると態度を一変させるのであった。
「す、すいません!まさかあのナルカティック商会の紹介の方だったとは!どうぞお入り下さい。この度は誠に失礼しました!」
そう言い目の前の男が頭を下げると後ろにいた者達も慌てて頭を下げる。
「いえいえ。お気になさらず…慣れてるので。席の案内はしてもらえますかね?」
「もちろんです!」
ツカサ達は男に連れられ自らの席へと向かうのであった。
「やっぱりあの商会は権力っていうのか?持ってるみたいだな。」
「そうだね。おまけに席も特別席みたいな感じだし。」
ツカサ達が着くと食べ物と飲み物が用意されており好きに食べたり飲んだりしてよいとのことだった。
「この肉めちゃくちゃ美味いな。豚肉に似てるけど微妙に違う。」
「この炭酸水も美味しいよ。サイダーに近いかな。」
あくまでも飾り用としてその場にある料理であるがツカサ達がそんなことを知るはずもなく食べ続ける。
周りの者達には二人が異質に見えたのだろう。どうしても人の目を引いてしまう。そんな者達はツカサ達の風貌とナルカティック商会の席に座っていることからある程度のことは察するのであった。
そんなツカサ達に声をかける者がいた。
「あらあら随分可愛い子達やこと。あの商会もこんなに可愛い子がいるなら紹介してくれればええのに。」
ツカサ達が声がした方向を向くとそこには妖艶な女性が佇んでいた。
「私はマトイといいますぅ。以後よろしゅう。」
「よ、よろしくお願いします。」
「おねしゃす!」
タイガ君。それは部活の挨拶でしょうが。
「こんなところでS級指名手配犯に会えるなんて思ってなかったわぁ。何かあったら歓楽街の者の誰かにコレを見せて下さいな。お力になりますぇ。ほなまた。」
そう言ってマトイは去っていく。しかしツカサは渡されたものを受け取ったあと暫し呆けた状態になるのであった。
「おーい。」
(綺麗な人だったなぁ。)
「おーい。ツカサ君ー?」
「うわぁ!?」
目の前に振られた手が映り込み驚くツカサであった。
「完全に見惚れてたな。もしかしてお前ああいうのが好みなのか?」
「違うよ。ただ綺麗な人だなーって。」
「成る程な。」
暫く雑談していると突然会場が暗くなりステージに司会者が現れた。
「皆さま今日はようこそお越し下さいました。お目当の品を是非競り落として下さいませ。では最初の品でございます!グランドボアの剥製でございます!金貨50枚からでお願い致します!」
「55頂きました!
「60頂きました!
「70頂きました!」
「倍の140頂きました!他ありませんか?」
司会者は会場を見渡し誰も手をあげてないことを確認する。
「140枚で落札です!ありがとうございます!」
その瞬間会場は拍手に包まれる。その後も競売は続いていき次がいよいよ最後となった。
「最後はこちらの商品となります!」
覆っていた布が取り払われると会場は騒然とする。
「お気づきの方もいらっしゃると思いますがエルフでございます!手に入ったのは偶然でございます。ご購入者様とは契約魔法にて契約をするためこのエルフが襲うことはありません。それでは白金貨1枚からお願いいたします!」
エルフを競り落とさんがためと会場にいるものは次々と値を更新していく。
「ツカサどうする?」
「どうするって?」
「エルフだぞ!絶対何かあるだろ!」
「そうかな?」
「あぁ。それにあの子が変な奴の手に渡ってみろ。何をされるか分かったもんじゃないぞ。」
タイガは既に錬金術に関する材料を競り落としていたので競り落とさない。
ツカサはエルフを見ると偶然かは定かではないが目が合った。その瞳は吸い込まれそうな程に透き通っていた。
「タイガお願い。競り落としちゃって。」
「合点承知!」
オークションのことなど知らないツカサはタイガに任せるのであった。
タイガが何故オークションに詳しいのかは触れないでおこう。
「白金貨20枚以上ありませんか?」
「100枚だ。」
「は?」
聞こえた金額にその会場にいた者は一瞬固まる。声がした方向を向くとそこには自信満々に手を上げて値段を宣告したタイガの姿があった。
「いいの?そんなに。」
「一回やってみたかったんだよ。ツカサよ。この世で1番使っても後悔しないものはなんだと思う?」
「えーっと無料のもの?」
「違うな。自由に使える他人の金さ。」
「何それ?」
ドヤ顔で言うタイガに困惑するツカサであった。
「えーっと一応聞きますが100以上ありますか?」
司会者は誰もいないのを確認すると落札宣言をする。その瞬間今までで1番大きな喝采が会場に鳴り響くのであった。
他人から貰ったお金すぐに使っちゃいますよね。他人にお金を渡す時に贈与税に関して不安があるという方は何かの商品を購入して貰ったという形式をとってお金を渡すようにしましょう。




