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囚人から始まる裏ギルド生活  作者: ネムレス
序章ー冒険の始まり
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偶然の産物

どんな薬も飲みすぎには注意です。自分は過去に薬飲み忘れて前日の分も合わせて飲んだら普通にお腹壊しましたw当時を振り返ってもあの行為はBAKAすぎたと自分でも思ってます。


「ゲホッ。ゲホッ!」

「ぺっぺ。何だこれ!?」


ツカサとタイガはいきなり降りかかってきた草に驚く。


「すまんすまん。それは材料の残りかすじゃった。捨てるのを忘れておったわい。」

「全く気を付けて下さいよ。大事な客人ですよ。」


オピウムはそう言ってツカサ達の周りに落ちた草を拾っていくのであった。一通り拾い終わるとドランに忠告をして部屋を後にするのであった。


「いやぁ済まなかった。邪魔者を消えたところで早速本題に入ろうかの。これを試してみてくれ。」


そう言ってドランは粉を机の上に置く。


「これは?」

「メラハーブとリラハーブからできたものじゃ。」

「メラハーブは知ってます。魔寄せの草ですよね?」

「ツカサがメラハーブを知っているとは思わなかったぜ。リラハーブは知らない感じか?」

「うん。」

「これは鎮痛剤や鎮静剤の役割があって怪我によくきく。」

「おぉー。」


ツカサはタイガが意外と物知りなことに感心するのであった。


「詳しいのゥ!そこまで知っているなら話が早い。ではいくぞ」


ドランはそう言って二つの粉に火をつけて煙を立たせる。そしてそれを吸ったツカサはなんだかホワホワとした気分になるのであった。


「タイガァ~」

「うぉ!?どうした!?」

「なんだかいい気分だよぉ~」

「あー中毒症状が出たかこりゃ。彼の者を解毒せよ。キュア」

「はへ?」

「大丈夫か?お前いま中毒症状になっていたぞ。」

「こわっ!」


二人のやりとりを見ていたドランが口を開く。


「中毒の耐性持ちか!珍しいものを見た。問題点は今の通り中毒性が高いことじゃ。ワシ等の組織でも使う者がおるんじゃが殆どが中毒者の廃人になってしまってのぅ。メラハーブかリラハーブどちらか単体だけでは薬にならんし組み合わせてもこのありさまじゃ。配合とかも変えてみたが駄目じゃった。それで今難儀しているのじゃ。」

「成程。」


ツカサの心の内はこうだった。


(全然何言っているか分からないや。)


そこでツカサは思い出す。自分には頼りになる友人がいることを!ツカサは頼りのタイガを見るとそこには…


(何言っているか…さっぱりだ。)


というような顔をしたタイガがいた。


タイガはキラキラとした目で見てくるツカサの期待になんとか応えようと何か思いつくまで時間を稼ごうと作業を見せてもらうようにドランに言う。


「おい。爺さん作業の様子を見せてくれないか?何か分かるかもしれねぇ。」

「相分かった。」


ドランは一から作業工程を見せていく。それを見ているとタイガがあることに気付く。作業工程がゲームのそれと全然違うのだ。故にタイガはその疑問を口にする。


「なぁ爺さん。なんで材料全部纏めて作らねぇんだ?」

「ん?当たり前じゃろ?こうしないと…」


ドランは唐突に黙る。質問の意図に気付く。気付いてしまったのである!


(もしやそういうことなのか!?)


当然だがタイガはこの時純粋に気になったことを聞いただけであり何も意図していない。


「そうじゃったのか!」


爺さん。一体何に気付いたというんだい?


「どうかしました?」

「儂はこれまで材料は別々に処理して最後に調合するものだと思っていた。しかしそれでは最適な組み合わせに辿り着かないのも当然じゃ。処理の方法はばらばらじゃからな。ならば何も手を加えていない原料のものを纏めて組み合わせることで最適なものができるかもしれん!」


ドランは興奮気味に答える。


「爺さんこの廃棄物とか言っていた草勿体無いと思うぜ。」


タイガ草を掴みプラプラとさせながら言う。


「そうか!中毒性が少ない葉の部分を混ぜることで中毒性を薄めるということか!」


この爺さんの思考回路がどうなっているか知りたいものである。


ドランはこうはしていられないと早速作業にとりかかる。ツカサ達は雑談したり部屋の中を見学しながら待っているとドランが薬が完成したことを告げる。


「完璧じゃ。試してみてはくれねか?丸薬にしてみた。」


ツカサとタイガはドランから飴玉より少し小さめのサイズの丸薬を受け取り口に入れ舐める。


「飴みたいだね。」

「飴だな。」


そうして舐め終わるとツカサは不思議と次の飴が食べたくなってきた。


「キュア。気を付けろ。また中毒になっていたぞ。」

「へ?」


《中毒耐性LV.1を獲得しました》


「人格は変わっていない!これぞ求めていたものじゃ!感謝する!」


この薬はTTと名付けられた。これは一部だけの流通に留まらずヴェルゼンの街を超えて広まっていきやがて薬師ギルドからも薬として認められその地位を絶対的なものとするのであるがそれはまだ先のお話。






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