S級指名手配犯の誕生
バリバリの戦闘シーン期待していた方は申し訳ございません。モンスターはツカサ君の専門外ですので( ˘ω˘ )
「グワッ!?」
「ウワァ!?」
「ッツ!?」
西門が崩れ落ちハイ・トロールが現れる。西門の城壁上にいた弓術師は全滅。振り下ろした棍棒により西門の近くにいたプレイヤーが吹き飛ぶ。そして他のモンスターも次々と侵入してくる。
「槍部隊は北門からの敵を!西門は剣部隊が対応するわ!」
「分かった。」
「ハイ・トロールは私達が受け持とう。」
それぞれが持ち場を決めて対処に当たる。フェイのPTがハイ・トロールの相手をすることになったが初めての相手にフェイ一行も慎重に相手を観察する。
「拙者も手伝おう。其方らだけではキツいものがあるだろう。」
そのようにトッププレイヤー達が率先して迎撃を行っているときにツカサ君は何をしていたかというと一人脱出ルートを進んでいた。
(え?戦わないのかって?無理無理。あんなの聞いてないよ!僕は専門外だしね。逃げるが勝ちだよ!)
確かに共闘しなければならないというルールは無い。それにこれはバトロワ…生き残った者が勝ちである。そうしてツカサは隠し通路を進んでいく。
「前にも通ったことがある気がするんだけど何だったかな?」
砦の中では死闘が繰り広げられているというのにどこまでもマイペースな御仁である。
そして隠し通路を出た瞬間にソレはいた。ツカサの目の前には10mはある巨大な鬼のようなモンスターがいたのだ。
「へ?」
「GRAAAAA!!!」
「うわぁぁぁぁ!?」
ツカサは反射的に逃げた。無意識的に豪脚のスキルも発動して山を下りていく。しかしその鬼の速さもまた異常。ツカサが逃げるや叩き潰さんと棍棒を手にツカサを追いかける。
(このままだと追いつかれる!?)
信じられない速度にツカサは必死になって逃げる。その時システム音声が鳴り響く。
《豪脚スキルがLV.2になりました。》
(ありがとう!)
ツカサがこれで助かると速度を上げて鬼を引き離そうとするが鬼も更に速度を上がてツカサに迫る。
(調子乗ってごめんなさい!)
ツカサは必死になって逃げた。山を下りて街道に出て逃げ進んでいると目の前に街を発見する。その街の門の近くには騎士の恰好をした者たちがいた。ツカサはイベントのことなど忘れ助けを求めようと騎士達のところへと向かう。
「止まれ!不審者!」
しかしツカサは止まらない。
「恨むなよ。」
騎士がツカサを斬ろうと剣を抜いた瞬間巨大な地響きと共にツカサを追いかけていた鬼が現れる。
「何!?キングオーガだと!?」
「バカな!?何故この街にあんな怪物が!?」
「至急将軍を呼ばねば!」
ツカサは騎士達がキングオーガと呼ばれた鬼に気を取られているうちに街の中に入るのであった。
「先程の不審者はどこにいった!?」
「分からん!そんなことよりもキングオーガをこのヘンデルに入れる訳にはいかん!」
「そうだな。しかしあの者が手引きしたということで間違いなさそうだな。」
意図せぬところで犯罪者扱いをされるツカサである。
ツカサは建物内には入れなかったので仕方なく建物の屋根に登り様子を観察をするのであった。
《称号:S級指名手配犯を獲得しました。》
「へ?」
またまた何かヤバめな称号を獲得するツカサ君であった。
ツカサは慌てて自分のステータスを確認する。
《キャラクター名:ツカサ
LV.9
MP:190/190
スキル:隠密LV.3 短剣LV.2 スリLV.2 戦闘術LV.3
豪脚LV.2 豪腕LV.2 回避LV.2 頑強LV.2 体力LV.2 気配遮断LV.2 縮地
称号:〈大罪人〉〈異端児〉〈闇の住人〉〈影法師〉
〈裏ギルド員〉〈公爵家の従者〉〈主神の加護〉〈S級指名手配犯〉》
しっかりと記載されているのであった。
キングオーガ…この魔獣は災厄級とされ街を襲った場合その街に甚大な被害をもたらすとされる。今回騎士達にはその魔獣を黒装束の不審者が引き連れたたように判断した。
結果ツカサが街の破壊を目論む犯罪者と判断されることになり今回めでたくS級指名手配犯が誕生したのである!
今朝のジョギングの時に河川敷の草の上で寝転がっていたら声をかけられたので寝転がっていることを説明するとその方も寝転がって軽く雑談を交わして家に戻りました。
河川敷で寝転がったことがない方は晴れの日に是非試してみて下さい。理由は分からないですが気が楽になります。




