調査報告byツカサ
タイトルでお察しの通りです。
ツカサはバルナスに戻ってすぐに裏ギルドへと向かうのであった。
「帰ってきたようじゃな。」
「そうね。」
ギルド員専用の入り口からツカサが入ってくることを感じ取る二人であった。
「戻りました。」
「お疲れ様。」
「よくやったのぅ。これで晴れて正式にギルドメンバーじゃ。」
「ありがとうございます!」
「それで今回のこと教えてくれる?」
「分かりました。」
ツカサは一呼吸ついて順序よく説明する。
「まず装備を着替え忘れていて衛兵に捕まり牢獄に入れられました。」
エレオラとロンはそれを聞いて固まるがツカサはそんな二人の様子はお構いなしといった感じで話を続ける。
「しかしこれは皆さんもご存知の通り今回の任務を遂行する上で欠かせないことでした。」
エレオラはロンにアイコンタクトで事情を聞く。しかしロンは首を振るのであった。
これは当然の反応である。裏ギルド員とバレている上で牢獄に入れられた場合牢獄から出られることはまず無いからである。ツカサの説明は続く。
「そこでナタリー公爵令嬢に会いまして契約をした後にヘンデルの屋敷にいた暗殺者を仲間にして真の任務である公爵の暗殺を遂行したといった形です。」
ツッコミどころ満載である。
エレオラはロンの近くに行き事情を聞く。
(どういうことなの!?契約に真の任務って!)
(さっぱりじゃ。何かあってツカサが対処したということじゃろう。まぁどの道あの者には死んでもらうつもりだったのだし結果オーライというやつじゃろう。逆に問題なのはナタリー嬢を暗殺しようとしたことじゃ。)
(そうね。まぁツカサが上手くやってくれたみたいだし大丈夫そうでよかったわ。あの書簡にも変なことは書かれてなかったし。)
(そうじゃな。)
二人は話が一通り終わるとツカサに向き直り労いの言葉をかけるのであった。
「本当によくやってくれたわ。お疲れ様。」
「うむ。よくぞやってくれた。それで報酬は貰ったか?」
「貰いました。白金貨1枚と公爵家の紋章というのを。」
二人はその報告を聞いてまたしても固まる。そして理解が追いついたのか驚愕の表情を浮かべるのであった。
「「白金貨1枚に公爵家の紋章!?」」
二人はあまりの内容にただ驚くばかりであった。
「何かマズかったですか?」
「ちょっと驚いただけよ。その報酬は全て貴方のものよ。次からは報酬の5%を納めてもらうことになるわ。」
「うむ。大丈夫じゃ。心配することは無い。」
「それなら良かったです。」
(ツカサにとっては全て計算通りだったというわけね…)
(ツカサにとっては全て計算通りということだったのかのぅ。)
二人は同じ結論に至るのであった。
全くもって計算通りなのではないのだが…ラッキーパンチのスリーコンボが決まるぐらいの確率で引き起こされた結果である。
一方ツカサは…
(しっかりと任務通りにできた)
と思っているのであった。
そんな両サイドで勘違いが起こっている中一人のギルド員がギルドにやってくる。
「あらルイスじゃないの。」
「ヴェルゼンで何かあったか?」
新たな動乱の波がすぐそこまで迫っていた。
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