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囚人から始まる裏ギルド生活  作者: ネムレス
序章ー冒険の始まり
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屋敷での暗躍

あれ?おかしいなツカサ君がかっこいいぞ。長くなってしまいすいません。今回は区切りが難しく。いつのまにかブクマありがとうございます(__)


突然馬車が止まった。どうやら目的地に着いたようだ。


「おかりなさいませ。お嬢様。」

「セバスが出迎えるなんて珍しいわね。今戻ったわ。」

「お戻りが遅かったので気になりまして。して…そちらの者は?」


セバスと呼ばれた老執事は鋭い眼光でツカサのことを見る。


「色々あって私の従者にしたの。中々強そうでしょ?」

「作用でしたか。それは良き出会いでしたな。」


セバスはツカサにだけ殺気を浴びせるがツカサは特に怯えることはなかった。


(こ奴…只者ではないな。面倒なことになる前に一刻も早く排除しておきたいが一筋縄ではいかんか…)


ツカサの余裕ぶりを見てツカサへ警戒度を上げるセバスであった。


ツカサがセバスの殺気に怯えなかったのは当然である。ツカサは基本的に鈍感である。故に他人の殺気などに気付くことなどない。


「それじゃセバス。私たちはもう行くわ。」

「かしこまりました。」


セバスは頭を下げて礼をする。


ナタリーとツカサは屋敷への道を進む。その間にメイド達と挨拶を交わしながら二人は進んでいく。


「ここが私の部屋よ。当分はここで過ごしてもらうことになるわ。」

「…」


ツカサはこれまでの人生で女の子の部屋に入ったことなど一度もない。次々と起こる想定外の事態にツカサの思考回路はショート寸前であった。


「さてと…話の続きね。いきなりBUTAの暗殺をしてもらう訳じゃないわ。先ずは私の周りにいる内通者を排除してもらうわ。いいわね?」

「わかりました…具体的には分かっているのですか?」

「分からないわ。そこで貴方の出番よ。調査して分かり次第捕縛して。」


《オプション:屋敷内の暗殺者を捕縛する。0/4》


ツカサはその時悟ってしまった!悟ってしまったのである!実際のところ何も悟っていないのだが…


(もしかしてロンさんはこうなることを予測していたのでは!?つまり本当の任務とは悪徳領主を倒すこと!)


全くもって違う。


「了解です!」

「あら?急にやる気に満ちたわね。」

「任務内容がようやく理解できた感じです。」

「そう?それなら良かった。では頼んだわよ。」


ナタリーがそう言うとツカサは早速調査を進めるのであった。


ツカサが屋敷内を散策していると数人に自分と同じような気配を感じとる。ツカサの感覚が鋭いとかではない。単純に称号のおかげである。


『闇の住人』の効果により同属の気配を感じとることができるのだ。


(庭師に料理人にメイド…そしてあの執事さんか…)


ツカサは4人全員を把握する。そして一旦報告のためにナタリーのところへと戻るのであった。


「そう…セバスがね。まぁ予想通りといえば予想通りだったけど。セバスは後回しにして他のから捕縛しなさい。」

「もとからそのつもりでした。あの執事はどうするので?」

「セバスを捕縛する時には私も行くわ。手傷だけ負わしてくれれば大丈夫よ。」

「成程…分かりました。」


ツカサはナタリーがしようとしていることを理解する。


日が暮れて個々人に時間を過ごすようになったタイミングでツカサは動く。まずは料理人から仕留める。気配遮断によりバレないように近づき延髄への手刀により意識を奪い縛り上げる。次に庭師も同じようにして気絶させ縛りつけ部屋を後にする。しかしメイドの姿が見つからない。ツカサが探し回っているとナタリーの部屋にゆっくりと近づいていくのを確認する。


「縮地」


ツカサは縮地で距離を一気に詰めるもメイドは風の流れが急激に変わったことに気付きスカートの下からナイフを取り出し迫りくるツカサを警戒する。しかし急に目の前にいたツカサが消え困惑したところを首に一撃を受け意識を手放すのであった。


「さすがね。これで残るはセバスだけ?」

「はい。」


ツカサたちは協力してメイドを部屋の中に隠してセバスのところへと向かうのであった。セバスの部屋へと向かうがそこに姿はなかった。部屋の中を見て回ると机の上に書置きがあった。


『中庭においで下さい。』


二人はそれを見てすぐに中庭に向かうのであった。二人が中庭に着くとそこにはセバスの姿があった。


「ご足労おかけしました。お嬢様。」

「残念だわ。セバス。あの愚か者の言うことを聞くなんて。」

「当主の命令は絶対ですので。」

「もうじき交代することになるわ。未来の当主に従う気はないの?」

「申し訳ありません。もうこれ以上話し合う必要はないかと。始めましょうぞ。」

「そうね。後は任せたわ。ツカサ。」


そう言ってナタリーは後ろへと下がっていく。


「小僧。やはり貴様が原因か。子供だと侮っていた部分があったがそれも消えた。貴様を敵と見なす。全力で来い。」

「全力で倒させて頂きます。」


先にしかけたのはツカサであった。先ほどメイドに使った技を使う。


「縮地」


しかしセバスには通用しなかった。背後からの攻撃を避けられてしまったのである。


「分身か。やりおる。」


ツカサは称号『影法師』の分身を突っ込ませて自分はその影に潜んでいたのだ。


そして攻撃が避けられるのもツカサには想定済みであった。ツカサはこれまでただボコボコにされてきた訳ではない。ツカサなりに強者の戦いを自分の糧にしていたのだ。故に今そのひたむきな研鑽が実を結ぶ。


「影縫い。」

「ヌッ!?」


セバスはツカサのスキルにより一瞬動けなくなる。ツカサはその隙を逃さずしっかりと手傷を与える。しかし動きを止められるのは一瞬でセバスは動けるようになった瞬間すぐさま回避行動をとったため傷は浅い。


「今のは危なかった。だが一度見たからにはもう次はないぞ。」

「いえもう終わりです。」

「何?」


ツカサはナタリーの方に向かい傷をつけた剣を渡す。そうこの場においては浅くてもよかったのだ。


「しまっ…」


セバスはすぐにナタリーの方に向かうがツカサが行く手を阻む。


「邪魔だ!小僧!」


鬼のような形相で迫ってくるがツカサは臆すことなく攻撃を的確に対処していく。


そして遂にナタリーの魔法が完成するのであった!


「我は彼の者と契りを交わす。我の命は彼の者と共にあり。契約!セバス攻撃を止めなさい。」


ナタリーがそう言うとセバスの意志と反して身体は攻撃を止める。


「自死も許さない。」


舌を噛み切ろうとしていたセバスだがそれもナタリーの命令でできなくなる。


「お見事でございます。貴方の勝ちでございます。ナタリーお嬢様。」


セバスは大人しく負けを認めるのであった。


この日この世界におけるメインシナリオというものが完全に消滅するのであった。たった一人のプレイヤーによって。




いやぁCODモバイルのアプデでバリスティックシールド来ちゃいましたねー。久しぶりに遊んでみたくなった今日この頃。

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