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囚人から始まる裏ギルド生活  作者: ネムレス
序章ー冒険の始まり
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夜の森

ツカサ君の受難は続きます。


「何とか戻ってこれたかな?」


ツカサは辺りを見回すとそこはデルダの森であった。しかしもう日は沈んでいた。森は不気味なほど静かであった。


ツカサは森の端の部分に行くために移動を開始する。暫く走っていて気付く。森の端が見えてこないのだ。


(どういうことだろう…)


何故終わりが見えてこないかというと簡潔に言うとクエストによりダンジョン化したデルダの森が原因である。そうとは知らないツカサ君。その思考はどこへ行くのか。


(分かったぞ!ロンさんがまた何かしたんだ!)


いや森である。


「Grrrrrrrrr!」


突然魔獣の咆哮が聞こえてくる。ツカサは慎重に進み背後をとって一撃のもとに沈める。この世界にはHPという概念がないため人でも魔獣でも急所をつけば一撃である。ただ中級魔獣以上になってくるとその急所をつくのが難しくなってくる。


「わぁ!?」


木に擬態していたトレントに不意を突かれるもギリギリのところで躱す。


「相変わらず背が高いね…火の魔法が使えれば一発ってロンさんが言ってたけど使えないから地道に削るしかないのか…」


ツカサは常にトレントの死角に回り込み足を中心に削っていく。


「Graaaa!」


トレントは闇雲に周りの植物を使って攻撃するがツカサには当たらない。


《回避がLV.2になりました。》


回避レベルも上がり更にツカサに攻撃が当たらなくなる。


そして結局一回も攻撃を受けることなくトレントの足を削り切り体勢が崩れたところを急所である核の部分を貫いて勝利を収めるのであった。


「ん?別に相手をしなくても良かったんじゃ…」


全くもってその通りである。ツカサの脚力ならトレントを引き離すことなど容易にできたはずである。


「次から無駄な戦いは避けるようにしよう。」


是非そうしてくれ。対人以外の戦闘描写を書くのは疲れるから大変ありがたい。


暫く走っているとツカサは開けた場所に出た。


「何でここだけ木がないんだろう…」


おいおい勘弁してくれよ。テンプレじゃないですかツカサさん。


《ルート分岐:称号『影法師』の所持を確認。特殊クエスト:森の番人を開始します。クエスト内容:森の番人の討伐》


システム音声と共に「人型」の何かが現れる。


「敵のデータをスキャンします。インプット完了。対象を排除します。」

「へ?」


突然目の前に現れた敵は距離を詰め殴りかかってきた。


「危なかった…」


ツカサはギリギリなところで躱す。戦っているうちにツカサはあることに気付く。戦闘スタイルが全くもって一緒なのである。


「自分自身との戦いか…」


そして拳を交わしていくうちに少しずつ押され始める。敵の方が拳や蹴りが速いためである。敵の左足の回し蹴りを躱すも敵はすぐに軸足を入れ替えて裏蹴りを放つなど鮮やかな攻撃にツカサは防戦一方になるのであった。


(自分って結構できること多いんだ…)


ツカサはもう一人の自分を見て自分の可能性に気付く。事実人間はその身に宿す能力を最大限使えていない。鍛錬により徐々に能力を解放させることができるがそれにも限界がある。稀に先天的に他人よりも高い次元で能力が解放されている者がいる。人々はその者を「天才」と呼ぶ。


CPUには人間における限界というものはないためツカサの遥か上をいく戦闘能力を有している。


「目つぶしか!?」


土ごと蹴り上げて敵の視界を遮ったり


「グゥ!?」


ツカサの右正拳突きに左の掌を合わせる瞬間に脱力によりツカサの体勢を崩して肘でカウンターを入れたり


「きまって…ない!?」


起死回生の右足の蹴りは腕をコロの原理で動かし無力化するといいた具合である。


ツカサはボコボコにされた。

それはもうボッコボコに。

コテンパン!


ツカサは正攻法では敵わないと悟る。そこでツカサは












……逃げた。


繰り返そう。ツカサは逃げた。


想定外の行動にCPUツカサは少し固まっていたが再起動してツカサの後を追う。


しかしこれが想定外の結末を招くのであった。

















何かあった時はぬら孫のFast-forwardって曲聞いています。名曲なので聞いたことがない人はぜひ聞いてみて下さい。ツカサ君…そろそろ大事なところで勝たせてあげないとな…

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