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忘却2-48
忘却2-48
長方形の食卓にお櫃や鍋、お茶碗や汁椀が並べてある。自分自身で量を調整出来る形式。夢先生らしいな。と俺は思った。
「さすがに味が染み込むようなモノは作られていないです。」と図書委員が薄い衣の天ぷらを運びながら俺へと言った。これも己々が取るようになっている。
俺が味噌汁鍋を運んでいると、匂いに釣られて来たお腹を空かせた同級生達が待てないのか、自ずと手伝い始める。
‘生徒会長’の指示で、あっ という間に晩御飯は食卓に並べられた。外を見ると今日最後の仕事を太陽が終わらせようとしている。
席から立ち上がって「いただきます」と皆の前で両手を合わせて、青空が言った。『いただきます』と皆も復唱してから食べ始めた。
俺の左隣に‘生徒会長’、右隣は青空。
「海さん。あーん」と差し出す‘生徒会長’。
「お塩とお醤油。どっちが良い?」と青空。




