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忘却2-45
忘却2-45
壱曲弾いて貰い、俺と‘生徒会長’は五星宿を後にする。‘生徒会長’の護衛に調べて貰ったら、此処は(‘生徒会長’の)家が出資している関連なのだそうだ。
そして、俺と‘生徒会長’が送り届けた三名の女子。その内の壱人が青空が言っていたゴタゴタが片付いた後に募集して世の中へと送り出す人物として選び抜かれ。雑誌に掲載された人間らしい。
芸能事務所に所属している俺らと同い年の‘生徒会長’が支援している人間。その事務所に輝く原石が壱名居るらしいが、公平に育て上げているそうだ。覚える速度や熱意、やる気が他を圧倒している原石で。あの娘はその原石のおこぼれで収録されてお茶の間に登場。‘生徒会長’関連している会社は今(出資者達に)壱目置かれている存在だそうだ。
「緑さん。私は虎の威を借りる狐から、小虎くらいには成れたでしょうか?」と俺の左腕にその軆を寄せ付ける。




