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忘却2-44

忘却2-44


壱通り花火が終わり。俺と‘生徒会長’は五星宿に泊まっていると言う女子三名を送り届ける。


成る程。車通りが良い上に車の番号確認も行いやすい。部屋の作りも最上級や最高品質以外は似たり寄ったり。犯罪を企てている奴等には計画を練りやすい場所だな。


「これは海様。ご来店くださり、誠にありがとうございます。」と名札に支配人と書かれた人が胡麻擂りしながら俺に駆け寄って来る。「君。お飲み物と例の席を」と近くの従業員を呼び止めて指示した。


俺は左肘で‘生徒会長‘を甘突き行った。

「海様でしたらVIPROOM手配致します」


「いや。良いんだ。この娘達を送り届けに来ただけだから」と言いながら、過熱して丸聞こえの‘ひそひそ’話しを無視するのも辛い。


支配人は表情壱つこそ変えなかったが言葉が途切れる。‘ひそひそ’話しに気付いているが敢えて言わない。

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