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忘却2-28

忘却2-28


「会長が前みたいならないよう見張っておかなければならないな」と俺。


‘生徒会長’は俺の胸を(ぺっしぺっし と)甘打ちする「私だって消してしまいたい過去ですのに意地悪しないでくださります?。海さん」


俺は左手を‘生徒会長’に差し出した。「枕投げの準備手伝ってくれるか?」‘生徒会長’は俺の右手に重ねた「私が断られないと解ってて申し上げておりますね」


こうして俺と‘生徒会長’は大広間へと向う。「取り巻き達は?」と部屋の枕を回収しながら聞く。「ええ。連絡済みです。話しに花を咲かせております」‘生徒会長’は大きな袋へと詰め込みながら返した。


図書委員の娘が両手に枕を持って此方へと向かって来る。「大広間はこの廊下の奥です」と答えた。「そんなの解っております」と‘生徒会長’が答えた。「会長」と俺は枕で軽く叩いた。「当たり前を仰るから」と不貞腐れた。

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