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序幕
序幕1-7
こうして私という存在を間に挟んで両家は交流が生まれていき、お互いがお互いに気を遣いながら。建前の言葉を並べ、仲睦まじい姿を表面上行っていく。
五ヶ月目となると、両家壱緒に旅行等、揃って行く。この時には緑君のお父さんは「光ちゃんなら何時に宅に泊まりに来て良いからね。遠慮しないで良いから。」と言われるようになった。
私はさすがに毎回、海宅と青空宅に泊めてもらう訳にはいかなくなって来ていたので、上級生・同級生・下級生のお家に泊めてもらっていた。
無自覚にも二人共に
緑君は‘男の人’としての體付きに
光ちゃんは‘女の人’としての軆付きに
(二人共)立派な身体へと成長していた。
私はただ泊めて貰っていた訳では無い。
年頃の子どもの心を壱つ壱つ整理しながら
自身の感情整頓を手伝ってあげていた。