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忘却2-16
忘却2-16
「そういうこと」と納得した‘生徒会長’。
「だからあれほど勝手な行動は駄目って言ったでしょ!」と自分より小さい子をお姉さん風に叱る青空。
俺が睨んだ本人(夢先生)は何気ない表情でガラの悪に大人達に絡まれていた同級生達を診査していた。成る程、だから(自分達が睨まれた。と)勘違いしたのか。
「怖い思いしただろうから安心させてあげる」と夢先生は海の家を指差した。「私達。たいしたお金を持っておりません」と‘生徒会長’。「お代は‘笑顔’」と瞬時に晴れやかな笑顔で青空が答えた。
「夢先生が経営しているからな」と言った俺に左腕を絡ませて来た‘生徒会長’「先程のお礼も兼ねて食べさせてあげます」と‘生徒会長’の目が恋している乙女だ。
「良いな。み君。私にも食べさせて」と青空は大きな口を開いて‘あ~ん’を行った。
「解った だから離れろ!」と俺。




