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忘却2-15
忘却2-15
「いや。こえ~よ。絶対、会長は将来 尻に敷くタイプだわ。男女差別とか言われそうだが、俺は今 お前らが怖いわ」と女 二人から遠ざかる俺だった。
「光ちゃん。海君。大丈夫?」と夢先生が駆け付けてくれた。俺と青空の二人の名前が咄嗟に出たのは渦中に俺と青空が居るのを確信していたからだろう。「会長も大丈夫?」と‘生徒会長’に気付き 気に掛けた。
「はい。皆さん たいした怪我もしておりません」と‘生徒会長’は答えた。夢先生は身体を触り診ている。
「で、結局は何?」と青空が聞く、「私も絡まれていたとしか」と‘生徒会長’が答えた。「想像は付くがな」と言った俺は夢先生を睨む。
「だから勝手な行動は止めなって言ったろ?」と俺に睨まれたと思ったのか先程、ガラ悪い大人達に絡まれていた同級生の壱人が声にもらした。その瞬時にその場に居た全員が瞬時に理解した。




