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忘却2-5
忘却2-5
男性手洗い所辺りではいきなり入って来た年頃の女の子に胸に手を当てて‘ドキドキ’させる大人が心を落ち付かせようと深呼吸していた。
俺は大人達の前で頭を下げる「すみません。家の学級委員が驚かせてしまったようですので代わりに謝罪致します。あの子は真剣なだけなんです。良い旅を」と俺は言い男性手洗い所に入った。
男性手洗い所の中の至るところで青空の被害者と思われる人達が様々な格好で固まったままだった。千人が千人共に年頃の女の子だと認識するだろうからな。
掃除のおばちゃんみたいなお仕事中の如何にも‘お掃除行っています’って格好でも無いわけだし。
「青空に引き摺られなくなかったら、とっとと大型車に行っておけ」と俺が言うと同級生達は「解ったよ、海。」と項垂れてから答えた。
その場に居た人間が釣られるように芋づる式に御手洗い所から外へと出て行く。




