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忘却2-4
忘却2-4
夢先生に「何時も通りだったよ」と青空は言った後、同級生達の人数と点呼を取りを行う。「人数の割合で報告致します。青空には男が、俺には女性が。記入を見る限り脈拍共に正常値内です」としっかり報告した。「異性。‘好き’な状態だと過程致しましても問題ありません」と俺は続ける。
外へと目を向けると大型車から出て行った青空は躊躇無く男性手洗い所にも入って行く、大きな大人達が慌てて中から出て来る。そして直ぐ隣の女性手洗い所に入る青空。
「年頃の女の子が躊躇無く入る辺り青空の真剣に取り組む心が過剰な気が致します。俺も行くますので後は大丈夫ですね?」
青空は多分、お手伝い所で女子陣を連れて帰って来るだろう。その間に俺も用を済ませておかないといけないな。
大型車の中を見渡すと席は未だまばら、夢先生は左手を‘ひらひら’させながら自分の仕事を行っていた。




