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忘却1-26
忘却1-26
俺が病院へと再び戻って来ると、青空の隣に成人した男性がソワソワしていた。「夢ちゃんなら大丈夫」と声を掛けていた。
青空と成人男性のどちらの歳上か分からなくなる、しかしこの成人男性は俺らが運んで来た妊婦さんの夫。ソワソワする理由もなんとなく察する。
俺は成人男性の頬に飲み物を当てた。
「青空はオレンジだよな?」と差し出した「み君 ありがと。私は何時でもオレンジ」と言い受け取る。「旦那さんは分からなかったので適当に選びました。」
旦那さんは自分の頬に当たっていた飲み物を受け取る。青空は開けてゴクゴク飲んでいた。
旦那さんは自身の財布を取り出し、俺に飲み物の代金を渡す。俺は領収書を渡した。
青空の隣へと座る。旦那さんは余程喉が渇いていたのか壱気飲みしてしまった。俺も開けて壱口した。
飴を旦那さんに渡すと旦那さんは噛み砕いた




