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忘却1-23
忘却1-23
青空が子供用防犯警報器を鳴らす。
昇降機の出入口が開いた。
青空は昇降機から出たのを確かめてから、複合住宅の出入口を観音開きで大きく継ぎ止め木で留めた。
俺は自分の子供用防犯警報器を鳴らす。青空が近くの給油所へと駆け行く。事情を手早く説明。
直ぐ様 給油所の従業員さん達が車道へと
青空が戻って来たので俺の子供用防犯警報器を渡した。さすがに二つも鳴っていると辺りに轟く。店長さんが店内の電話を取り通話行った。
此処からなら救急車を待っているより、自分達で行った方が速い。青空の普段の行いで伝達網は既に引かれている。
程無くして車道の車が壱時停止して俺らに道を開ける。給油所の大人達が医療用緊急搬送台を押してたり、段差に気を付けてくれたり、色々と手伝ってくれた。
俺らは壱直線に救急病院へ




