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忘却1-21
忘却1-21
青空は玄関の呼び鈴を鳴らす。
青空は此処の所、学校近くの妊婦さんに会いに来ている。‘何故か?’と言うと、夢先生の診断結果(言うには)難産になる恐れがあるからだ。
自分で救急車を呼べれば良いのだが初産な上に高齢出産(四十手前)だから。陣痛で動けなくなる可能性大だと夢先生から青空は聞いているので挨拶がてら 寄り道している。
「応答無いね」と青空
俺は医療用緊急搬送台在る場所へと身体の向きを変える。と同時に青空へと「女の人だからな」と言ってから目配せ行った。夢先生が‘妊婦の会’で使うだろう。という判断で壱人頭五百円勘定でストレッチーを購入した。
出産間近(五ヵ月半、六~八ヶ月目)の妊婦さん近くに置いてある。青空や俺が使いやすいように外へと立て掛けてある。管理人に管理会社や大家さんには了承済み。を取りに行く。




