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忘却1-14
忘却1-14
同級生の皆も去年を思い出しているのだろう。静まり返っていた教室が‘どんより’とした重たい雰囲気に包まれる。
「何なら順番に提案した‘遊戯’行って、面白かったり楽しかったりした奴を何度でも繰り返せば良いじゃない?」と言ったのは夢先生だった。
「投票、イヤ。挙手が良いですね」と俺。
「うん。時間たっぷりあるからね」と青空
「私も林間学校を中断したくないし」
俺は黒板に今まで挙がった‘遊戯’を黒板へ書いた
「似たり寄ったりなモノもあるな」と俺。
「私とみ君は良いよね?」青空の質問(自身が提案した‘遊戯’ではなくて良いよね?)に俺は頷き返した。
「私が教えた‘遊戯’が過半数じゃない?」
黒板に書き綴る俺の文字を見ていた夢先生だった。そう言われて見れば、確かに夢先生が良く授業で執り行っている奴ばかりだ。




