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忘却1-3

忘却1-3


夢先生の専攻は‘家庭科’と本人から聞いた事がある。


「どうしたの?。教科書を開いて?」


夢先生は当たり前の事を言っている。しかし、俺等は自分の席に座ってない。同じ教室で習っていると言え、他人の席に座っているのだった。机に手を入れるのを躊躇。


誰となく気まずくて目配せを行った。

学級委員の青空が座っていた席を立つ。

自分自身の机へと向かって。座った。

青空の席に座っていた同級生が沈黙の中 立たされた。

‘誰か’に“助け”を求める。しかし‘答え’は返って来なかった。夢先生は授業を進める事無く。事の成り行きを黙っていた。


居た堪れなかった‘彼女’は自分の席へと戻る。しかし、‘彼女’が自身の席へと座ると。その“席”に座っていた者が立たされる。


こうして授業開始から十分と経たず、夢先生の授業は再開された。

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