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忘却3-6
忘却3-6
「じゃあ。帰りましょう」と夢先生。ヘトヘトだった皆はやっとで帰るんだと身体を起こす。「どのくらい時間掛かりますか?」と文化部部長。「此処まで掛かった時間」とあっけらかんと答えた夢先生。
『海』と何人かが声を出す。「言ったでしょ?。私は航海士でもなければ操舵手でも無い。って」と夢先生が俺へと詰め寄る皆を宥めようとする。
「俺らの役割は出来るだけ沖に流されないようにして、夢先生に引き受けて貰う為だ」と夢先生の作業を見るように促した。
夢先生の帆の張り方や錨の上げ方は手慣れていた。「言ったと思うけど。私は海の上での生活慣れているからね」とニコニコ顔で皆に向かって言った。
「会長。携帯電話は通じないかもしれないけど。信号弾を上げて」と夢先生。‘生徒会長’は夜の海に信号弾を撃ち上げた。闇の中を光が駆け抜け進み行く。さすがお嬢様 持っていたのか。




