閑話 クシンに天術を習う
天術の説明回となっています。
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※4/25 大編集を実施
【精霊の大洞窟】に向かう道中、俺は…
「昨日も言ったけど天術は魔法の劣化版だ」
「そうだったな」
俺はクシンに天術を習っていた。
【精霊の大洞窟】に行く前に一つでも攻撃手段は覚えておいた方がいいと思ってのことだ。
そもそも今回向かう目的は俺のためなんだから俺が頑張らないといけない。
そういうこともあって、クシンに指導してもらってるというわけだ。
ある程度はギルドのおっちゃんに聞いてきたけど本職に聞くのが一番だと思うんだよなー。
さて、それより話に耳をかたむけなくては。
「天術や魔術、魔法を全て呼称して《術》と呼ぶけど、これらを使うには魔力が必要となる」
「魔力、ね…」
人の体内には魔力が内包されており、それを使用して《術》を放つ。ギルドで受付のおっさんに聞いたことだな。
「レイはどれくらいの魔力を保有しているかは知らないけど、魔力切れを起こすと自分の色々な動作が鈍る」
「色々って?」
「動くこと、反射、思考とかがとにかく通常より鈍くなる」
「へー」
なるほど。魔力切れは危うい、と。
気をつけないといけないな。
「で、術の発動には詠唱が必要になる」
「詠唱、か」
「そう。魔術の詠唱は…」
長くなるのでクシンの話を要約すると、
・《術》は大抵発動に詠唱を必要とする。
・魔術は詠唱が長く、必要とする魔力量も多いが威力が高い。
・天術は詠唱が短く、必要魔力量は少ないが威力は魔術に劣る。
・魔法は詠唱は長いが、必要魔力量は天術と同じぐらい。威力は魔術より高い。
と、いうことらしい。
「これが魔術より天術が簡単だと言われる由縁だよ」
「あー、なるほどね」
天術は魔術に比べて必要魔力量が少ないから簡単に使える、と。
魔術は魔術で威力が高いが、詠唱や必要魔力量が多いから難しい。
で、魔法はそれぞれのいいとこ取りってとこな。
正確には魔法を簡単にした結果、メリットが分かれた感じだろうが。
「次に天術の詠唱だけど、これかチョットややこしい」
「ややこしい?なんでまた?」
「例えば…」
《炎の矢》を発動しようとすれば《ファイア・アロー》で構築し、《シュート》で飛ばす。
《水の槍》を発動なら《ウォーター・スピア》で構築、《シュート》で飛ばす。
ふむ、つまり…
「要は構築する術式と発動する術式をセットで詠唱しなきゃならないんだな」
「そういうこと」
他にも詠唱の単語はあるらしく、
・《シュート》…対象を直線的に打ち出す。
・《ホーミング》…対象に追尾機能を追加。
・《バースト》…対象を爆発させる。タイミングが合えば被弾と同時に爆発させることも可能。
と、これ以外にもたくさんあるようで。
ってことは発動する術式の種類が多いからその場で判断して組み合す必要があるのか。でも、それって…
「その分、臨機応変な対応ができるってことだよな?」
「そうだね。それが難しいんだけど」
他にも俺たちは色々天術関連のことで話し込んだ。
そんな話に夢中な俺たちは、着々と【精霊の大洞窟】への道を進んでいるのだった。
次回辺りに主人公と契約する精霊を出したいなぁ…