リューレスを探検しよう〈上〉
※4/23 大編集を実施
俺がクシンと会ってから数日、身体が回復するしてくると共に色々なことを教えてもらった。
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俺がいる場所は大陸と呼ばれている。
大陸はこの世界の中にいくつも存在する。しかし、その数は把握されていない。あくまで過程の話である。
そしてこの世界に名前はない。
正確に言うなら定められていないだけで呼び方は人それぞれらしい。クシンは【セカムイ】と呼んでいた。
今、俺がいる大陸はこの大陸に住む者から【アリストテトラ】と呼ばれており七大都市と呼ばれる都市が存在する。
各都市の名前は以下の通り。
北の都市:アークラス
南の都市:リューレス
東の第一都市:ストレア
西の第一都市:トカスミ
東の第二都市:テクノス
西の第二都市:トースイ
中央都市:ラトミア
俺がいるのはリューレスの首都、【リューレス】。都市名と首都名が同じなのは全都市共通らしい。
それは遥か昔、この世界を作った神々が決めた名前だから変えてはいけないのだとか。
そう、この世界は神々が作ったものとされている。
根拠は【神解録】という文献。
それが唯一にして最大の根拠。この大陸の住人の一般的な考えである。
詳しく話すと長くなるからこの話はまたの機会にしよう。
「ほら、レイ行くよー」
「わかったー」
これからクシンの案内で首都リューレスを見て回る。
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数多くある建物の中からまずクシンに案内されたのはギルドだった。
「ギルドには色々なものがあって街役場みたいなものもあれば商工ギルドや冒険者ギルドみたいなものもあるんだよ」
とりあえず便利なんだな。
「冒険者ってなんなんだ?」
「うーん、どう説明すればいいんだろうか…あとで教えてあげるよ」
どうやら冒険者というのは複雑らしい。
そんな感じでギルドを見た後、ギルドを出て酒場に向かった。
ここはクシン行きつけの店らしく歓迎されていた。
名前は【鷹の巣】。
そこでクシンは一人の男に近づいていった。
頭にハチマキ、体全体は比較的薄い布で覆われており、腰には二つの金属板が。
「おう、クシンじゃねえか!」
彼は僕たちに気づくと笑顔でむかえてくれた。
「やあフアイ、調子はどうだい?」
「まあまあかな、でそいつ誰なんだよ?昨日拾ってきたやつか?」
「そうだよ、紹介するね。彼はレイ君、僕と同じ記憶喪失さ。」
「よう、レイ。おれはフアイ、格闘士をやってるぜ。」
彼はクシンの友人らしい。格闘士というのはよくわからないが。
「どうも、レイといいます。よろしくお願いします、フアイさん。」
「フアイでいいぜ、でどうしたんだよ?」
「あ、僕もクシンでいいよ」
「わかった。えーと、クシンにこの街を案内してもらってるんだ」
「クシンがか?」
彼は驚いているようだった。
「そんなに驚くことかい?」
「記憶喪失が記憶喪失を案内するって面白いな、と思ってな。」
そうか、クシンも記憶喪失だったっけ。
「たしかにそうだね。で、このあとどうするの?」
「ちょっとダンジョンに潜ろうかとおもってな、クシンの分も稼いでくるぜ」
「よろしくね、ぼくらはここを回ってるから」
「おう、じゃ後でな。」
そう言ってフアイと俺たちは鷹の巣を出ていった。
「じゃあ、次にいこうか。」
「お願いするよ」
さて、つぎはどこに行くのだろう?
不定期更新です。今回は早いですが。
誤字脱字やアドバイスなどあればおねがいします。