無事に成れました
前回のあらすじ!!
気づいたらなんか一人(+イフリート)でした。
〜〜〜〜〜〜〜
※5/28 大編集を実施
「二人共、いったいどこにいたんだよ」
『気付いたらいなかったから驚いたぜ』
「ああ…ちょっと、ね」
「…色々あった」
色々あった、とは…一体なにがあったし。
まぁ、見つかったからいいけどさ。
「そうだ、ちょっと来てよ〜」
「…大変なことに」
「一体何をやらかしたんだ…?」
なんだその含みのある言い方は。
…なんか怪しいなぁ。
ま、行くだけ行ってみますか。
そうして歩いてきた場所はというと…
「ここだよ」
カンムとビビンについていくとそこはさっきまで俺がいた部屋だった。
…………はて? いったいどういうことだ?
そう思って振り返ると、
「なぁ、どういう…っていないし」
また二人の姿が消えてるし…
でもクシンとフアイはこの部屋にいるはずだ。
正直入りたくないんだけど……うーん…。
入ってみるしかないよなぁ…
「しかたない、入ってみるか」
『そのほうがよさそうだな』
なにかありそうだな…と思いながらドアを開けると、
「「「「 おめでとーー!! 」」」」
フアイとクシン、ビビンにカンムが何かを構えていて、
パンパンパーン!!
それぞれが手に持っていた筒状のものから無数の紙やら何やらが飛び出してきた。
「えっと…その…あの…どゆこと?」
『にぶいなマスター?!』
だってよくわからないし…
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「なるほどなぁ…俺の為かぁ」
「脅かしてごめんね〜」
どうやら俺に対するサプライズだったようだ。
ちなみに何のサプライズかというと…
[無事に精霊術師になれましたの会]
垂れ幕に書かれているものの通りである。
どうやらイフも仕掛け側だったようで。
…まぁ、いい。
せっかくなんだ、楽しもうじゃないか。
「それでは…レイの成功を祝って!」
だって、これは俺のための【宴】なんだから。
「乾杯!!」
「「『「「乾杯!!」」』」」
と、そんなわけでパーティーは始まった。
「ほら、肉焼けたぞー」
「肉!! フアイちょーだい!!」
今回の調理担当はフアイで今もグリルで肉を焼いている最中だ。
そして俺たちはそれを囲むようにして陣取っている。
これから始まるのは仁義なき食の戦いだ。
「待てカンム。今回の主役は俺なんだから俺がもらうぞ」
「ちょっとレイ?! そういう時だけ主役面するのずるくない?」
「なんだよバン、俺のためのパーティーなんだからずるくないだろ」
「すごい当たり前だった?!」
「そんなの知らない!! お肉は僕がもらったぁぁ!!」
「なにぃ?!」
バンとカンム、そして俺が肉を奪い合う中、
「…美味しい」
「フアイは料理が上手だね」
ビビンとクシンは静かに食べていた。
そして肝心のフアイはというと…
「おまえらちょっとは落ち着け!! そんなに早くは焼けねぇって!! あ、それまだ焼けてないから!! 食べたらだめだから!! 」
…子守りに苦労していた。
『…俺も食いたい』
忘れてた。
これで第一章は終わりです。
しばらく書き溜めのための時間をいただきますね。




