帰ってきたら
書き溜め?チョットナニイッテルカワカンナイデスネ
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※5/25 大編集を実施
「ハァ…えっと、そこにいるのが…」
『どうも、イフリートだ。これからよろしくするぜ』
「一体どういうことなんだよ?!わけがわからないよ?!どうやったら上位精霊と契約できるんだよ?!説明しろ、レイ!」
「カンム落ち着けって!!俺に言われても困るんだが?!」
『俺がマスターを気に入った、それだけだな』
精霊の大洞窟から帰還した俺たちはその足でカンムの工場に来ていた。
で、大洞窟での出来事をカンムに説明していたのだが…まぁ当然というか驚かれていた。
…というかそこまで驚くか?
「カンムの反応は普通だな」
「そうだね、驚かないレイがおかしいんだよ」
「まず俺はイフの存在自体知らなかったから仕方がないと思うんだが?」
「そこは記憶喪失だからしかたないと思うよ、レイ」
『なるほど、マスターは記憶喪失なのか』
そういやイフには俺が記憶喪失だって言ってなかったな。
この際あれの練習しとくか。
「イフ、あれやろうぜ。それで詳しく説明する」
『了解、あれだな』
そのために一度目をつぶる。
あれとはなにか。それは《意識内会話》のことである。
精霊は身を隠すために体を魔力に変換し、主の体内に入ることが可能である。
すると身体を動かしている状態でも意識内での会話が可能となるのだ。
だがしかし、これがまたかなり難しい。
脳内で考える事と、身体を動かす事を同時にこなすのにはかなりハードルが高い。
だからこその練習である。
動かない状態でも十分に難しいのでまずは座っている状態で安定してできるようにすることが第一目標だ。
『あーあー…聞こえるか、イフ?』
『おう、バッチリだ』
『やっぱりこれ難しいな…まだ動きながらは無理だな』
『慣れればいいんだよ、慣れれば。その辺はマスターは早いと思うけどな』
『簡単に言ってくれるなぁ…』
帰る道中の休憩中に何回か練習しているけどかなりの集中力を使っているからかなり疲れる。慣れるまでにどれほどかかるのだろうか…。
そんなわけで《意識内会話》の練習も兼ねて自分ことをイフに説明した。
このとき、《意識内会話》に夢中で周りがなんかすごいことになっていたのを俺は全く気付かなかった。
*
『…というわけだな』
『なるほどなぁ。マスターはここにまだ数日しかいないわけだな』
『うん、まぁそうなるよな…ん?』
誰かに肩を叩かれた。誰だろう、クシンか?
そう思って目を開けようとすると…
「誰もいないし何も見えないんだが…」
真っ暗だった。
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「なんで誰もいないんだよ…」
『目開けたら真っ暗とか割と笑えないな』
さっきまで一緒にいたはずのみんなの姿が見えない。
一体どこにいったし…。
みんなを探すためにカンムの工場にある部屋を片っ端からみて回ることにした。
「カンムのとこはたくさん部屋があるな」
『剣を作るための金属類に鞘用の革、結構たくさんの素材が保管されているんだな』
あとから聞いた話だがカンムは剣の製造から鞘の製作と大体なんでもできる凄腕鍛冶師として有名らしい。
そして見回り始めてから数分後…
「い、いねぇ…」
『誰一人として見なかったな』
かなりの数の部屋を見てきたけど誰一人としていなかった。
なんだかすごく不安なんだけど。
そろそろ出てきてもいいんですよ? なんてことを考えていると…
「あ! いたいた、レイー!」
「やっと見つけた…」
カンムとビビンがそこにいた。




