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妾妃の独白~Cの場合~



ブルクハルトの国王には、二人の側室がいる。

一人目はアンジェリカ。

居酒屋の娘で、黒髪・淡褐ヘーゼル色の瞳、小柄で童顔、28歳。

二人目はブランシュ。

地方貴族の娘。黒髪・黒目で小柄、童顔、22歳。

つまり、国王の好みは黒髪で小柄で童顔であるということが言えるだろう。


「シャンタル。国王の懐に入り込み、必ずその首をとってこい」


「お任せください、尊師」


若干18の私に白羽の矢が当たったのは、私の容姿が国王の好みにぴったり合ったからだ。

暗殺者の母を持ち、当然私も組織の一員として幼い頃から修練を重ねてきた。

しかし、ここのところめっきり戦が減って、周囲に認めてもらえるほどの実績を積むことができなかった。

こんな好機チャンス、めったにない。

戦の裏にその影ありと言われた暗殺者集団、“フィダーイー”の一人として、この役目、果たして見せる。


「尊師、成功のあかつきには・・・」


「ふふ、いいだろう。おまえの望む褒美をやる」


「はい!」


長い指が私の髪を撫でる。

それだけで私の頬は染まり、体が震えた。

国王の首は私が必ずとる。そして、敬愛する尊師に認めてもらうのだ。






見習いの侍女として城に潜入して3か月。

国王リクハルドは、訓練場にいるか側室といちゃいちゃしているか女の尻をおいかけているかのどれかで、とても仕事をしているようにはみえない。

これなら毒を盛るか事故を装うかすれば、簡単に殺せると思ったけれど、そこはさすが一国の王、優秀な側近たちがおり、なかなか隙がなかった。

やはり向こうから近付いて来るように仕向けなければならないか。


国王好みの容姿を生かし、寝所に呼ばれるような状況になればしめたものだ。

しかし新米の侍女に国王の側に行く用事など割り当てられるはずもなく、じりじりと時間だけが過ぎていた。

そんなある日、年が近く親しくなった侍女が、休憩時間に話しかけてきた。


「ねぇ、聞いた? シャンタル。明日ね、陛下が御猟場に行かれるんですって。

 今来ているお客様が、狩りがお好きだからって、かなり大規模な鹿狩りが行われるらしいわよ」


「へぇ。大規模ってどれくらい?」


「百五十名くらい参加するらしいわ。でね、私達も行けるのよ!」


「え、そうなの?」


「うん。外でお茶を出したりみなさんのお世話をしたりするんですって。騎士様とお知り合いになる好機チャンスよ! がんばろうね!」


玉の輿を目指しているという彼女は、鼻息も荒く握り拳を作っている。

好機チャンス。そうだ、ようやく好機チャンスが訪れた。

国王リクハルドを暗殺するための―






国王はたてがみだけ真っ白な芦毛の馬に乗っていた。ペルシュロンという品種の馬で、速さよりも力を重視した馬だ。

客人に先を譲り、ゆっくりと進む国王は、鹿よりもそれを追う騎士たちの動きを見ているように感じる。

低木の茂みに隠れて様子をうかがっていると、遠くから犬の鳴き声が聞こえてきた。

御猟場を管理する一族が使う狩猟犬だ。

犬に追い立てられた鹿の群れが、王たちの一団の前に飛び出してきた。


「来たぞ!」

「そっちだ!」

「追え!!」


王の前でいいところを見せようとする家臣たちが、我先に得物へと駆けていく。

後ろからゆっくり進む国王は、一人出遅れる形となった。

家臣たちと距離ができたところで、鹿笛でおびき寄せ、捕獲しておいた一頭を国王リクハルドの前に放つ。

たいしてやる気のなさそうなリクハルドだったが、さすがに目の前に飛び出されては追わないわけにもいかなかったのだろう、馬首を巡らし鹿を追い出した。

それが家臣たちとは逆方向とも気付かずに。




私の笛に操られた鹿は、国王リクハルドを森の奥深くへと誘う。


ザッ


鹿が茂みに飛び込んだ。


「待て!」


国王リクハルドが、茂みに向かって、つがえた矢を放った。

いまだ!


「きゃぁ!」


「何!?」


鹿と入れ替わって、足を押さえながら王の足元に転がりでた。


「なんだ、おまえは」


「ももも、申し訳ありません。この先でご休憩の準備をしていたのですが、水を汲んで来いと言われて迷ってしまって・・・」


抱えた水袋を見せる。

侍女服は城で与えられたものだし、御猟場にそうそう無関係なものが入れるはずもない。

国王はすぐに私のことを信じたようだ。


「・・・けがをしているな。私の矢が当たったのか?」


国王リクハルドが馬から降りてくる。

あえて隠そうとした足を、乱暴にとられた。


「手当の必要があるな。この近くに狩場を管理する者の小屋があったはずだ。来い」


国王リクハルドの腕に抱えられて、馬に乗る。

折よく雷が鳴り始めた。

ぽつぽつと振りだした雨は、あっという間に激しい雷雨となった。

管理小屋に着くころには、人馬共にずぶぬれになっていた。




小屋に着くと、国王はまず傷の手当てをしてくれた。


「見た目ほど深くはなさそうだな。すまなかった」


「いえ・・・私がうろうろしていたのが悪かったんです。陛下手ずから・・・申し訳ありません」


ふくらはぎに自分でつけた傷は、範囲こそ広いがすぐ治るだろう。

床に座り、わざと裾を多めにたくしあげる。

手巾ハンカチを包帯代わりに巻く国王は、ちらっと伸びた足に視線を送った。


「・・・冷えてきたな」


小屋の中央にある炉に、リクハルドが薪を組んで火を起こす。

国王のわりにまめな男だ。

私も鍋を見つけてお茶の準備をした。

リクハルドにお茶を渡し、自分も口をつける。


「ふぅ、温まるな。・・・どうした?」


国王がお茶を飲み干したのを見届けてから、体を抱えて震えて見せた。


「寒くて・・・」


「傷のせいか? 服も濡れたままだな。そのままでは風邪をひく。服を脱いで乾かすか」


言われるまま、恥らいながら服を脱ぐ。

国王リクハルドも上着を脱いで、梁につるしていた。


「こっちへ来い」


「はい・・・」


肌着一枚になって体を寄せると、リクハルドは当然のように腰に腕をまわしてきた。


「ん・・・」


唇を吸われる。噂通り、手が早い。


「へ、陛下・・・?」


「おまえのような侍女がいたとは知らなかったな。いつ入った?」


「3か月前からお勤めさせていただいています」


「ほお。雇用の時期とは違うようだが」


「マイアさんが体調を崩して、その代わりです。遠い親戚になります」


「そうだったのか」


話しながらもリクハルドの手は私の髪を撫で、首筋に降りる。


「あ・・・」


「細い首だな。少し力を入れたら簡単にへし折れそうだ」


「お、おやめください。そんな恐ろしいこと・・・」


「くっ・・・冗談だ」


冗談だと? ふざけるな。ばれたかと思ったじゃないか。

首からすっと手が離れた。その代りに、唇が鎖骨をなぞる。


「あ・・陛下・・・」


「温めてやろう」


「んっ・・・」


「女。名をなんという」


「シ、シャンタルです」


戦女神シャンタルか。いい名だな」


あおむけられ、押し倒された。

いつのまにか床には王のマントが引かれており、冷たくはない。

あ、ど、どうしよう。

この先は、まだ経験がない。

いつか尊師と・・・と思ってとっておいたのに。

お茶にまぜた眠り薬はまだ効いてこないのか。

いっそ眠る前にってしまうか?


「う・・・くっ・・・なんだ、急に眠気が・・・」


あと一歩というところで、国王リクハルドがこめかみに手をあてて頭を振る。

徐々に私に触れる手の力が弱まり、がっくりと落ちた。


「ようやく効いてきたか」


まったく、ハラハラさせる。

私の上で脱力した国王の体を押しのけて、手荷物に隠しておいた仕事着を着込んだ。真っ黒な装束は、返り血を浴びても目立たない。

生乾きの侍女服はしまって、小屋の中に残る自分の痕跡を消した。

国王を殺したら、そのまま逃げる算段だ。

服の隠しから、細い針を取り出す。

これを脳天に刺せば、死因を特定されることなく殺すことができる。


この首もらった・・・!


勢いをつけて針を刺そうとした瞬間、ガッと腕をつかまれた。


「何っ・・・・!」


「なるほど、これがおまえの暗器か」


「起きて・・・っ」


すっかり寝入っていると思った国王リクハルドは、ばっちり目を開けていた。


「ふん。だてに国王なんぞやっとらん。たいていの薬には抗体があってな。

 幼少のみぎりから少量ずつ様々な毒や薬を飲まされている。お茶を飲んだ瞬間、睡眠薬だとわかった」


「くそ!」


飛びのこうとしたが、腕をつかまれていて身動きがとれない。

繰り出した蹴りは避けられ、体当たりも軽く受け止められた。

腕をひねって羽交い絞めにされる。


「うぅ・・・」


「どうした。らんと、るぞ」


るなられ! 任務に失敗したからには、生きて帰れるとは思わん!」


「くくっ・・・そのるじゃないんだがな」


「なに?」


「さっきの続きだ。寝たふりをするのがつらかったぞ」


「続き? ヤるって・・・」


床に引き倒され、黒装束をはぎとられた。自分の服で両手を縛られる。


「え、や、そういうこと? あっ、やっ、だめっ」


「いまさらだめはないだろう。死ぬよりいい思いをさせてやる」


「なっ、ふざけるな! 殺せ! 早くころ・・・あぅっ、あっ、ああああああああああ!」







「初めてだったのか」


「う・・・ひぃっく・・・うぅ・・・」


暗殺者おまえたちはこういう訓練もするんじゃないのか?」


「尊師は・・・尊師はそんなことはしない」


「尊師、か。その呼び名、フィダーイーのものだな?」


「・・・!」


しまった。私は、敵の手に落ちただけでなく、なんてことを!


「やめろ!」


がつっ


舌を噛み切ろうとした。

口の中に血の味が広がる。

覚悟した痛みはない。

どうして?


「・・・っ・・・」


リクハルドの指が、私の口の中に入れられていた。



「おまえ、一回の失敗であきらめるのか?」


「え・・・」


「フィダーイーは、任務を果たすまで何十年でも追い続けると聞くぞ。私を殺すんだろう? やってみろ」


「何だと」


「側近が優秀すぎてな。退屈していたところだ。狙えるものなら狙ってみろと言っている」


「言ったな・・・。ずいぶん余裕じゃないか」


「くくっ・・・いい目になったな。お、ちょうど雨も上がった。狩りに戻らねば。客人の機嫌を損ねては面倒だ」


私たちが身支度を整え終わるころ、外で馬の足音がした。

扉が開き、家臣たちが飛び込んでくる。


「陛下! 陛下!」

「ご無事ですか!?」


「あぁ、この侍女と雨宿りをしていた。心配をかけたな」


「いえ、申し訳ありません!」

「ご無事でよかった・・・!」


国王リクハルドは私を振り返って目配せをすると、何事もなかったように馬に乗って狩りに戻って行った。






そして、私は今もまだ侍女として城に勤めている。

しかも、狩りのときに共に雨宿りをし、かいがいしく世話をしてくれて気に入ったとのことで、国王付きの侍女に指名された。


夜―

国王リクハルドの寝所に忍び込む。

すっかり寝入っている国王リクハルドの枕元に、気配を殺して近づく。

頸動脈に狙いを定めて、短剣ナイフをすばやく振り下ろした。


ざく・・・!


枕に短剣ナイフが刺さり、中身の羽毛が舞い散る。

また失敗した・・・!

飛び退すさろうとしたところを、あっと思う間に腕をとられた。

寝台に押し倒され、唇をふさがれる。


「ん、んん・・・・!」


「今夜も私の勝ちだな」


「くそっ、殺す! 絶対に殺してやる」


「くくっ・・・あぁ、いつでも来い。そのかわり、失敗したら・・・・」


「んぁぅっ、あああああぅっ」


「ふ・・・相変わらずキツイな」


「くっ、言うな・・・!」


くそっ

いつか絶対にその首、とってやる!






大きな出窓から、うららかな春の日差しが差し込んでくる。

私はなぜかドレスを着て、黒髪の女性二人を前にお茶を飲んでいる。


「えー、シャンタルってリックを殺そうとしてたの?」


「う、はい」


「リクハルド様も思い切ったことをなさいますわねぇ」


おもしろそうに、三日月型に瞳を細めているのはアンジェリカ。

頬を手に当てて心配そうに言うのはブランシュだ。

アンジェリカには何度か会っていたが、ブランシュに会うのは今日が初めてだった。


「で、その初恋の人はどうしたのよ」


「は、初恋!?」


「尊師って方がそうなのでしょう?」


「え、あ、う」


初恋・・・そうなのだろうか。

尊師は皆の尊敬の対象で、憧れで、あの方にほめてもらうためにがんばっていた。

いつかあの方の女になりたいと思っていたけれど、夜な夜な国王リクハルドに抱かれるうちに、殺せなくなってしまった。

今はもう組織からの連絡もなく、きっと見捨てられたのだと思う。


「それよりも、あの、ごめんなさい。お祝い・・・驚かせてしまったようで」


「あら、気にしないでくださいませ」


「そう言ってもらえると・・・。 一つだけ願いごとをかなえてくれるという品だったから、いいかと思って・・・」


「まぁ、そうでしたの! では今度考えておきますわ」


「ほらね、こういうなのよ。嫌がらせなんかじゃなかったでしょう?」


「嫌がらせ!? とんでもない! あぁ、やはりそんな風に思われたんですね。ごめんなさい・・・」


縮こまる私を見て、女性二人はころころと笑っている。

特徴だけとらえて、自分が似ているだなんておこがましいにもほどがあった。

ぱっと目を引く美しさをもつアンジェリカと、控えめで可憐な美しさをもつブランシュ。

容姿だけでなく中身もすばらしく、どちらも国王リクハルドの妃にふさわしい。

それに比べて私は・・・。


「ねぇ、そういえば近所の奥さんが言ってたんだけど、おかかえ魔術士ってのが来たって本当?」


「えぇ。黒髪黒目小柄で童顔。私たちを全部足して割ったような方ですわ」


落ち込む私をよそに、お二人は最近来た女魔術士の話をはじめた。

彼女に関しては、私もまだ探りきれておらず、さしたる情報もない。


「それってさ」


「幼少の頃、一目ぼれだそうですの」


「リックの原点を見たわね」


「私たちはその方の代わりだったのですかねぇ」


「どうだかね。ってことでシャンタル」


「はい?」


「どんな女なのか探ってちょうだい」


「えぇ?」


それは、まぁ、頼まれなくても探るつもりではあったけれど。

容姿も中身も国王リクハルドにふさわしいとは思えない私は、せめて彼の役に立ちたいと城内のことは把握するようにしていた。

もし害をなすものがあれば、身に付けた技を使って排する覚悟つもりで。


「シャンタル様はそういうこともできますの?」


「さ、様はいりません・・・。できるといえば、できます」


「まぁた、謙遜して。あたしに会ったのだって、居酒屋パブの屋根裏に潜んでたのがきっかけなのよ。

 リュカが手伝いに来てたとき、熱湯ひっくり返したのを見てて、大火傷しかけたところを助けてくれたの」


「まぁ、大丈夫でしたか?」


「へーき、へーき。びっくりして大泣きしてるのを、わたわたしてシャンタルがなだめてるのが面白かったわぁ」


「アンジェリカ、それはちょっとひどいです・・・」


「では私のこともご存じでしたの?」


「あ、はい、すみません。何回かお部屋にお邪魔したことはあります。それで、とてもご弟妹きょうだい想いでいつも自分のことは後回しにしてらっしゃるから、魔女サバトの手でご自分の願い事をしてくれたらなと思って・・・」


「そうでしたの。でも今度からは部屋に潜むのではなくて、正面からいらしてくださらない?」


「あ、や、ごめんなさい。そ、そうか、嫌ですよね、勝手にのぞかれてたら。もうしません」


「くすくす・・・。そうではなくて、お茶をしましょうとお誘いしているの」


「え?」


「ふふ、ね? おもしろいでしょう?」


「そうですわね。いけない、ついいじめたくなってしまいそうですわ」


「リックもねぇ、たぶんそういうところが気に入ったのよね」


「魔術士さんはどうなんでしょうね」


「あ、そうそう、その話だったわ」


その後、もしその魔術士の代わりとして私たちを側に置いているなら、それがわかった時点で三人で出て行ってやろうと言う話になった。


「うちで働けばいいわよぅ。こんな美人揃い、絶対繁盛するわ」


「私の実家も持ち直して、今では結構貯えもありますし、しばらくこもっても心配ありませんわ」


「それでは国王リクハルドの手の内からは出られません。いっそ他国に旅行でもいきませんか」


「「それいい」ですわ!」


景色のいいところがいいとか、おいしいものがあるところがいいとか、温かい湯が沸き出る温泉というものがある国があるとか、旅の話で盛り上がる。


「あぁ、楽しかった! そろそろあたし帰らないと。店を開ける時間だわ」


「またいらしてください」


「うん。ドレスは窮屈だけど、子どもたちとあなたたち二人に会いにくるわ」


国王リクハルドは?」


「あはは、リックはいいのよ。気が向けば店に来るでしょ」


「私もお店、また行きます」


「本当? 待ってるわ」


「まぁ、いいですわね。私も行きたいですわ」


「ふふ、来てちょうだい。いつでも大歓迎よ」


アンジェリカを見送り、ブランシュの部屋を辞した。

自分に与えられた部屋に戻る。

こんな部屋、いらないのに。私には屋根裏で十分。


「茶会は終わったのか?」


「あ・・・」


扉を開けると、長椅子に寝そべる国王リクハルドがいた。

手まねきされて近づくと、手を取られて国王リクハルドの上に寝かされた。

ちゅっと唇を吸われる。


「暇なら、お茶会に来ればよかったのに」


「今まで会議だったんだ。会議中くしゃみがとまらなくて大変だったぞ。どうせろくでもない噂話をしていたんだろう」


「そんなこと、なくはない・・・かな」


「くくっ・・・どっちなんだ」


笑いながら、私の服を脱がしにかかる。


「あ、ちょっと・・」


「ん?」


「まだ日が高いのに」


「関係ない」


「ん・・・」


私の体を知り尽くした手が服の下をはいまわり、煽られる。


「あっ、あぁっ、あああ」






『シャンタル。国王の懐に入り込み、必ずその首をとってこい』

『お任せください、尊師』


自分の過去を忘れたわけではないけれど。


もうこの人は、殺せない―







R18版を月光のほうに投稿予定です。

そちらを先に書いて、こっちはアレな部分を削りました^^;

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