影
真似しないで
そんなの無理だ
君はいつだって僕と同じ
雨の日には元気がないところまでそっくりだ
闇は嫌いかい
そう言って少し意地悪する
光を必死で求める
手探りで触れる見えない何かに怯えながら
星あかりでは届かない
月あかりなら大丈夫
本当は太陽が一番好き
そんなことを言ったら
月も星もそっぽを向いて拗ねる
ごめんね
舌をちらりと出して
僕は肩を竦める
生まれた時から死ぬまで
僕らは一緒さ
光がある限り
笑っているのか
泣いているのか
表情はわからないけれど
それでも一緒さ
いつまでも一緒さ