表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/15

三.発芽

 教室の扉を開くと、ウラタが飼い主を見つけた犬のように俺に話しかけてきた。

「おい!ショウタ!これ見ろよ!」

ウラタが出してきたスマホには『ⅤRで来栖山エリサ三時間!』という文字がポップな字体にセクシーな女性の画像。

「なに?これ。」

「本当にお前はこういうの疎いよな。これは文字通りだけど、ついにエリサちゃんのビデオにⅤRが出たんだよ!まじでほしい!いやー、金があったらなあ。」

バーチャルリアリティというものが発表がされたときからこんなものが普及するのではないかと思っていた。俺には正直、これの良さがわからない。現実のようだと言っても、あくまでバーチャル。仮想世界の話だ。人間は人と人とのつながりが大事だし、スマホですら不要だと思うくらい。現実での体験が重要だと思っているが、この世の中では少数派の意見のようだ。俺はウラタの話を聞き流しながら、次の授業の準備を始めた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ