炎の魔法少女 1-6 防衛前線
王都アロマニア周辺 森林にて
―会議で、アクアがいないこの時をこいつらは、狙っていたと言うのか、他の人は、既に戦える様子じゃないし、北部を守っている。ファイアが心配だ。それより今は、人を、心配している場合じゃない。ちょと魔獣が、多い気がする。神風速斬撃、この攻撃では、まだまだいるようだ。エアスパイラル、この攻撃でも、減る気配がしない。地震波動、いくら攻撃しても、底が、見えないな。
ばたん、ばたんと魔獣が、倒れてゆく。そしてケンイチの周りの魔獣は、全て倒れ死んだ。
―これは、大魔獣のご登場ということか。
「久しぶりだな、ブラッドウルフ」
「ガルルル、ガァー」
ブラッドウルフは、ケンイチを睨んだ。憎いと、言わんばかりに睨んだ。それは、死をもたらす呪いだった、常人であれば。だたケンイチには、効かなかった。過去、現在、そして未来永劫に。ブラッドウルフは、さほど驚かなかった。まるで、既に知った上で放ったようだった。そしてブラッドウルフと、ケンイチとの戦いの火蓋が切って落とされた。
一方、その頃ファイア達は、前線で戦いをしてきた兵は、倒れてゆく。倒しても倒しても、魔獣は、減らない。その時だった。
「若いもんは、まだまだだね~。よいしょ。」
松さんが現れた。この戦場に一人で。
「私はね、魔法使いなんだよ」
現代では、魔法少女以外の魔法を使う者を魔法使いと呼ぶ。
「世界樹」
世界樹がこの森の外敵を襲う。魔獣共は、その樹の根に絡まれ窒息する。松さんに近づける魔獣は、居らず。魔獣は、一匹も居なくなった。
「魔法使いか〜。まだそんなのが、いるなんてね。私は、氷の魔法少女、フリーズっていうの。ファイアちゃん悪いけど眠って貰うね。」
「お前は、魔法少女狩りだね!ファイアちゃんには、近づけないよ」
こうして、魔法少女狩りか、ファイアと松さんの前に突如と現れ、襲い掛ったのだ。