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この地の歴史書 第2節
神と人の戦いより、10年の月日が経ちました。
人は、戦いの後に魔法少女一行を勇者一行と呼び直しました。
魔法少女を大魔法使いと呼び、剣使いを勇者と呼び、戦士を英雄と呼びました。
戦いに勝った日を勇者の日とし宴をすることになりました。
そして今年も宴が、行われました。
宴の終わり頃、大魔法使い様が、この国にお戻りになられました。
人々は、無事帰ってこられたことを喜びました。
ただ大魔法使い様の様子は、おかしかったのです。
魔法を放ち国中を火の海にしました。
人々は、混乱し、逃げ惑いました。
人々は、大魔法使いを恐れました。
一夜にして国は、滅び、世界中に大魔法使いの話が広まりました。
そして人々は、その日から、大魔法使いのことを魔女と呼ぶことにしました。
『この地の歴史書 第二節より』