表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうも、最弱テイマーです!  作者: 翡翠アマネ
一章:最弱は準備をする
2/5

02 こうなったら、サバイバル!


生活が一変した。

それも悲しい方向へ。


家に帰ってきてから違和感を感じた。

おかしい。

みんな、ネイビーに目を合わせてくれないのだ。

声すらかけてくれない。


でも一つ言える。

ネイビーは避けられている。

食事の時間になり、リビングに向かうと、ネイビーの食べるご飯だけがない。

そんなネイビーを無視して、母は楽しそうに話し、父はネイビーを睨みつけ、兄妹はどこか戸惑っていた。


ネイビーは困惑の目をしていた。


「………やっぱりな」


父が一言、言葉を発した瞬間、ガタンと椅子を乱暴に下げて、ネイビーに言った。


「なんだその目は!辛いのは俺たちのほうだ!!」


怒鳴った瞬間、お皿が落とされて割れてしまった。

その破片がネイビーにかすり、血が出てしまう。


父はため息をつき、部屋を出ていった。


(………そっか。わたし、居場所がなくなったんだ)


あまりのショックに涙も出ない。

ただひたすらに絶望の眼差しを自分にむけるだけ。

無色とはこれほどにも影響が及ぶらしい。


(………お腹がすいた)


まずは食べ物を確保しなくては。

5歳児には辛いかもだけど、頑張らなくては。


家を出て森に入る。

視界がにじんだ。


(……!悲しくない!悔しいだけだもん!)


ネイビーの大きな藍色の瞳から一つ、また一つと、大粒の涙がこぼれ落ちる。


(………少し……信じたかっただけだもん……!)


やっぱり悲しい。

寂しい。

望んで無色になったわけじゃないのに。


ネイビーの中には、後悔と悲しみが渦巻いていた。


思う存分泣いた後。


(泣いていてもしょうがない)


自分にけじめがついた。

まずは食べ物を探そう。


1人で森に入ったのは初めてだ。

いつも見ている森とは違って、どこか怖い。

魔物が出るかもしれない。

どうしよう。

帰ろうか。

しかしお腹がすいた。


「あ!」


ついに見つけた。

見つけた食料は赤い手のひらサイズのきのみ。

少しすっぱいが、食べられるほどだ。

ネイビーはぱくっと一つ、きのみを口の中に入れた。


「すっぱい!!」


少しどころではない、かなりだ。

どうしてだろう。

以前食べた時はもっと甘かった。


走って少し疲れてしまい、木の根元に座り込む。

明日からどうしよう。


昔のネイビーがいう。

一刻もはやく村から逃げろ。

しかし、逃げるといってもどこにいけばいい?

魔物と戦えないネイビーがこの村から出ていって生きていけるだろうか。


そうだ、今日はもう家に帰ろう。

準備は明日から始めよう。

………腕が痛い……薬草でもまいておこう。


まだ部屋はあるだろうか。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ