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誰かとごはんを食べたくなる物語  作者: 地野千塩


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うま味調味料の無毒化方法

 病院の帰り、薬局で薬を待っていたが、とても混んでいた。延々と一時間以上待たされ、余計に疲れそう。


「しかしなんで体調悪いんだろう……」


 小さい声で呟いているので誰も気づいていない。


 最近、原因不明の体調不良があり病院に通っていた。


 英美はいわゆる自然派ママだ。食べ物も無添加、無農薬とかなり気をつけていたし、余計な注射もしていない。医者によると「ストレスでしょう」と言われたが。


 確かに夫は単身赴任中、息子は高校受験という事で心配が多い。医者は更年期障害の疑いもあるというが、今のところ様子を見るという事になった。


「健康ヲタクは逆に長生きできないっていうデータが出てるんですよね」


 そんな事を考えているからか。今いる薬局のテレビではそんな話題をしていた。コメンテーターが自然派ママに否定的なコメントもしていて、英美の心臓はドキドキしはじめた。


「プラシーボ効果っていうのもありますよ。うま味調味料だってガンになるって思って食べたら病気になります。楽しんで食事をしている人には勝てません。健康は笑顔からです」


 そんなコメンテーターの声を聞きながら、体調不良の原因がわかってきたかも。


 最近全く笑っていなかった。それどこりか料理研究家のSNSを見ながら「うま味調味料は悪魔崇拝!」などと極端な事も考えていた。


 日本には「病は気から」という言葉がある。確かに今の英美の気持ちは暗い。これは本当にうま味調味料が毒に化けてもおかしくない。逆に笑顔で食べればどんなものも無毒化できる?


 そう思っていた時、英美の携帯に通知が届く。夫が主張で今日はこっちに戻って来ているという。お客さんから高級すき焼きセットを貰ったので、夕飯一緒に食べようとメールが届いていた。


 思わず英美は笑ってしまう。すき焼きのタレの中には添加物も入ってるかも。肉も本当に良いものかわからない。


 それでも久々に家族みんなで食べるご飯を想像しながら、笑ってしまう。


 もう原因不明の体調不良も治る気がした。


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