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私は、あなたを必ず救いします(3話)

☆乙女ゲームの悪役令嬢に転生したからには、今度こそ生き抜いてみせます☆


~注意事項~


ネタバレがありますから気をつけてください。


残酷な描写があります。


ー3話ー


(この話は、乙女ゲームの主人公(ヒロイン)のマリア、千原唯(ゆーちゃん)の目線です)


私には、前世の記憶があります。


そう凄く大切な記憶です。


私は、子供の頃、良く男子に虐められていました。


男の子に髪の毛や洋服を引っ張られたりして悪口を言われたりしていました。



「ちょっと、あなた達、か弱い女の子を虐めて恥ずかしくないの!?」



女の子は、木の棒を振り回しながら私に近づいてきて男の子から私を護るように立ちました。



「なんだよ、お前には、関係ないだろ!!」



男の子は、私を助けに来てくれた女の子に怒ったように睨みました。



「……ふーーん……もしかしてこの女の子が好きなの?


好きな女の子ほど意地悪したいって言うしね。


でも駄目だよ、好きな女の子には、優しくしないとね」



女の子は、男の子の何かに感じ取り男の子をからかうようにニコニコ笑顔で後ろに腕を組んで男の子の顔を覗き込みました。



「な、な、な、何を言っているんだよ!?


そ、そんな訳ないだろ!?」



男の子は、顔を真っ赤にして両手を大きく振り慌てました。



「くすくす、恥ずかしがって可愛らしいよね。


女の子の事が好きなのがもろ解りだよ」



女の子は、男の子をからかうようにクスクスって笑いました。



「っ!?


う、うるせえ!?


ばーか、ばーか、ばーか!」



男の子達は、顔を真っ赤にして慌てて悪口を言って舌を出してあっかんべーをして男の子達は、逃げて行きました。



「大丈夫ですか?」



女の子は、逃げていった男の子達を見送ると私の方に近づいて心配そうに私を見つめました。



「は、はい、大丈夫です、助けていただいてありがとうございました」



女の子に見つめられるのが恥ずかしくて顔を赤らめて頭を下げて助けてくれたお礼を表しました。



「……もしかして千原唯ちゃんだったりしますか?」



女の子は、じっと私の顔を見つめて私の名前を質問をしました。



「えっ……私の事を知っているのですか……?」



私は、女の子が私の名前を知っているのが不思議で控え目に女の子を見つめました。



「うん、前から凄く可愛らしい女の子がいるなって思っていたんだよね。


良く図書室とかにも来ていたよね。


名前は、図書館の貸し出しカードで知ったんだよね。


前から唯ちゃんの事を気になっていったんだよね


それに唯ちゃんと仲良くしたいって思っていたんだよね


うんとね、私の名前は、田中縁って言うんだよね。


良かったら私と友達になってくれませんか?」



縁さんは、腕を後ろで組んで私の顔を覗き込んで悪戯っぽく微笑みました。


そして私の方に右手を差し出してニッコリと笑いました。



「えっ……?


私なんかと友達になってくれるのですか……?」



私は、友達がいなくてそんな私に友達になってくれる信じられなくて戸惑いながら私を見つめました。



「うんん、違うよ。


私なんかとじゃなくて私は、唯ちゃんと友達になりたいんだよ。


唯ちゃんは、私と友達になるのが嫌なのかな?」



縁さんは、軽く首を横に振りニッコリと笑い私と友達に友達になりたい事を知らせました。


そして私が友達になるのが嫌かもって思い不安そうに目をうるわせて上目遣いで私を見つめました。



「い、いえ、縁さんと友達になるのは、嫌でありません!?


そ、その……私も縁さんと友達になりたいって思っています……


ですから、その……私と友達になってくれませんか……?」



私は、恥ずかしそうに顔を赤らめて少しだけ俯いて恥ずかしそうに縁さんに友達になってほしい事をお願いしました。



「うん、もちろんだよ!


よろしくお願いしますね、唯ちゃん!」



縁さんは、私の両手を握り締めて私に間近に近づいて私が友達になってくれるのが嬉しくてニッコリと笑いました。



「は、はい、よろしくお願いします、縁さん……」



私は、縁さんに両手を握り締められて間近に見つめられるのが恥ずかしくて顔を真っ赤にして照れ笑いを浮かべて友達として仲良くなるのをお願いしました。


私は、縁さんと友達になってから夢のように楽しかったです。


縁さんは、私と同じ腐女子で乙女ゲームや漫画やアニメやBLやGLなどの趣味が同じでさらに楽しくなりました。


この先も縁ちゃんと楽しく過ごせると思っていました。


でも私と縁ちゃんは、電車に吹っ飛ばされて死にました。


私は、縁ちゃんを助けられなかったのに後悔しました。



「う……ん……あれ、私は、確か電車に吹っ飛ばされて死んだはずでなかったのですか……?」



私は、電車に吹っ飛ばされて死んだと思っていたのにまだ生きているのに戸惑いながら周りを見渡しました。


周りは、あの乙女ゲームのイグドラシル~愛が繋ぐ物語~の乙女ゲームの主人公(ヒロイン)のマリア・アースレットの部屋に似ていました。


そして部屋にある鏡を見て驚きました。


だって金髪のロングヘアーで青色の瞳で可愛らしい顔で乙女ゲームの主人公(ヒロイン)のマリア・アースレットの姿だったからです。



「えっ……


えっーーー!?


も、もしかして、乙女ゲームのイグドラシル~愛が繋ぐ物語~の乙女ゲームの主人公(ヒロイン)のマリア・アースレットに転生したのですか!?


でも……憧れの異世界しかも乙女ゲームのイグドラシル~愛が繋ぐ物語~の乙女ゲームの世界に転生できたのは、幸運かも知れませんね!


よし、この乙女ゲームの世界を満喫しましょう!」



私は、両手を強く握り締めて乙女ゲームの世界を満喫するのを決意しました。


でも後で私の考えが甘かったのだと後悔する事になりました。


マリアは、平民だから学園で虐められていました。


乙女ゲームでマリアが虐められるイベントでした。


私は、乙女ゲームでも虐められて悲しくなりました。



「あなた達、何をしているのですか?」



私は、他の令嬢達に放課後に中庭に呼び出されて悪口を言われて暴力を振るわれようとしました。


突然声をした方を振り向くと悪役令嬢のアイラ・テイラーが立っていました。


ふと、アイラの雰囲気が縁に良く似ていて戸惑いました。



「ひっ!?


ア、アイラ様!?」



他の令嬢は、悪役令嬢のアイラ様を見て怯えたように悲鳴を出しました。



「虐めても仕方がありませんよ。


そんな事をしても誰も特になりませんからね」



アイラ様は、優しく微笑んで令嬢達を見渡しました。


アイラ様の私を助けてくれた様子が縁が私を助けてくれた時と良く似ていました。



「ひっ!?


す、すいませんでした、アイラ様!?」



他の令嬢は、アイラ様の注意を聞いて頭を下げて謝り慌てて涙目で逃げて行きました。



「そんなに慌てて逃げなくても良いのに……


悪役令嬢のアイラは、相変わらず怖がれていますね……


マリアちゃん、大丈夫ですか?」



アイラ様は、他の令嬢が逃げていったのを見て困ったように苦笑いを浮かべました。


心配そうに私を見つめました。



「は、はい、大丈夫です……


助けてくれてありがとうございました……


それでその……違いましたらすいません、もしかしてアイラ様は、縁ですか……?」



私は、頭を下げて助けてくれた感謝を表しました。


そして控え目にアイラ様を見つめてアイラ様を縁って呼びました。



「な、何で私の前世の名前を知っているのですか!?」



アイラ様は、縁って呼ばれて驚きの声を出しました。



「解りませんか?


私は、唯です。


千原ちはら(ゆいです。


縁の親友で腐女子の千原ちはら(ゆいです」



私は、腰に両手を当ててニッコリと笑い縁と会えた嬉しさを表しました。



「えっ!?


ゆーちゃんなの!?


ゆーちゃんもこの乙女ゲームにしかも主人公(ヒロイン)のマリア・アースレットに転生したの!?


凄い!?


また、ゆーちゃんと一緒にいられらね!」



アイラ様(縁)は、私に会えたのが嬉しくてニコニコ笑顔で私に抱き着きました。



「うん、私も縁とまた会えて嬉しいよ!」



私もアイラ様(縁)に会えたのが嬉しくてニコニコ笑顔で縁を抱き締め返しました。



「でもただ問題があるんだよね。


私って悪役令嬢のアイラじゃない?


破滅フラグ満載で破滅しそうなんだよね」



私とアイラ様(縁)は、ゆっくりと離れました。


アイラ様(縁)は、アイラの破滅フラグの事を考えて困ったように苦笑いを浮かべて頭の後ろの髪を触りました。



「確かに悪役令嬢のアイラって破滅フラグが沢山あるよね。


でも私と縁の2人でアイラ様の破滅フラグを頑張って折ろうよ!


私も頑張って色々と協力するよ!」



私は、両手を強く握り締めてアイラ様の破滅フラグを折る協力をする事を約束しました。



「ありがとう、ゆーちゃん!


絶対破滅フラグを折ろうね!」



縁は、私の両手を強く握り締めてアイラ様の破滅フラグを折る協力がしてくれるのが嬉しくてニッコリと笑いました。



「うん、アイラ様の破滅フラグを必ず折ろうね!」



私も縁の両手を強く握り返してニッコリと笑いアイラ様の破滅フラグを折る意気込みを表しました。


でも私と縁の頑張りも虚しく縁……アイラ様は、邪心破壊神のアミーになり倒されて死んでしまいました。



「また、縁……アイラ様を護れませんでした……


いや、まだです……


確か乙女ゲームをクリアした後に隠しダンジョンでステータスをそのまま乙女ゲームの最初のストーリーに戻れる部屋にありましたよね……


それってタイムリープできるって事ですよね……


試してみる価値があります!」



私は、縁……アイラ様をまた護れなくて何日も泣きました。


隠しダンジョンの最初のストーリーに戻れる部屋の存在を思い出しました


隠しダンジョンでステータスをそのまま乙女ゲームの最初のストーリーに戻れる部屋に入りました。



「うん……私は……ストーリーの最初に戻れたのですか……?


日付けは……


良かったです、乙女ゲームの最初のストーリーの日にちに戻っています……


今度こそ、縁……アイラ様を破滅フラグから救ってみせます!」



私は、気がつくと私がマリアに転生した時の部屋に戻っているのに気がついて部屋に置かれているカレンダーに日にちを確認しました。


私がマリアに転生した日にちに戻っているのに気がついて両手を強く握り締めて今度こそ縁……アイラ様を破滅フラグから救うって決心しました。


でも何回やり直しても縁……アイラ様を救う事ができませんでした……


私は、何回も縁……アイラ様が死ぬのを見ました。


そして何回も涙を流して泣きました。


私は、どうしたら良いのか解りませんでした……


そんな時にルカ様に話し掛けられました。



「マリアさん、どうかしましたか?


最近、何かを悩んでいるみたいでしたからね」



ルカ様は、心配そうに私を見つめました。



「それは、その……


ルカ様は、アイラ様の事が大切ですか?」



私は、ルカ様を信用出来るか解らなくて不安そうにルカ様を見つめました。



「アイラの事ですか……?


もちろん、私の大切な婚約者だと思っていますよ。


アイラのいない人生なんか考えられませんね」



ルカ様は、アイラ様の事を考えて優しく甘いスマイルを浮かべました。



「そうですか……


それならばお願いします、アイラ様を助けてください!」



私は、泣きそうな表情でルカ様を見つめました。


そして頭を下げてアイラ様を助けてほしい事をお願いしました。



「……アイラに何かあるのですね。


話を聞かせてもらえませんか?」



ルカ様は、私の泣きそうな表情を見て口元を押さえて少しだけ考え込みました。


そして真剣な表情で私を見つめました。



「はい、実は……」



私は、ルカ様に縁…アイラ様に起きる破滅フラグ……死ぬ運命を教えました。



「……そうですか……マリアさんは、何回もアイラの死ぬところを見てきたのですね……


解りました。


私もアイラを助ける手助けをさせてください」



ルカ様は、口元を押さえて少しだけ考え込みました。


真剣な表情で私を見つめて縁……アイラ様を助ける手助けをしたい事を知らせました。



「ルカ様……ありがとうございます……」



私は、ルカ様が縁……アイラ様を助ける手助けをしてくれるのが嬉しくて涙を流しました。


ルカ様は、私を慰めるように優しく抱き締めてくれました。


私は、今度こそ縁……アイラ様を助けれるって思いました。


でも……



「ルカ様……何故ですか……?


何故、アイラ様を殺したのですか……?」



私は、ルカ様が縁……アイラ様の胸に剣を刺してアイラ様が死んでいるのを見て涙を流してルカ様と縁……アイラ様を見つめました。


私は、誰かに頼るのが間違いだと理解しました。


それから何回繰り返しても縁……アイラ様を助ける事ができませんでした。



「なんで、何回繰り返してもあなたを護れないの……


あなたの事をこんなにも思っているのに……


でも今度こそは、あなたを護ってみせます!」



私は、死んでいる縁……アイラ様の前で涙を流しました。


そしてアイラ様を救うまで諦めないって心に誓いました。


そしてまた他の令嬢達に呼び出されました。


そして虐められていました。



「あなた達、マリアちゃんに何をしているのですか?」



縁……アイラ様は、優しく微笑みながら私に近づいて他の令嬢達を見渡しました。



「ひっ!?


ア、アイラ様!?」



他の令嬢達は、怖がったように涙目でアイラ様を見つめました。



「気高い貴族が平民を虐めたりとか下品の事をしていませんよね?」



縁……アイラ様は、優しく微笑みながら他の令嬢達を見渡しました。



「も、もちろんです!?


マリアさんを虐めたりしていません!?


そ、その……私達は、用事がありますから失礼します!?」



他の令嬢達は、涙目で首を激しく横に振り虐めていた事を否定しました。


そして他の令嬢達は、頭を下げて縁……アイラ様から逃げるように去って行きました。



「マリアちゃん、大丈夫ですか?」



縁……アイラ様は、マリアちゃんの方を向いて心配そうに見つめました。


私は、縁…アイラ様を見て縁……アイラ様が生きていてくれるのが嬉しくて涙をボロボロと流しました。



「わ、わ、だ、大丈夫ですから安心をしてください!?」



縁……アイラ様は、私がいきなり涙をボロボロと流して泣き始めたのを見て慌てたようにおどおどとして私を慰めるように優しく抱き締めてくれました。


私は、縁……アイラ様に抱き締められて縁……アイラ様の気持ちが嬉しくてさらに涙を流して泣きました。


しばらくすると私が泣き止むとゆっくりと縁……アイラ様から離れました。



「すいません、アイラ様、お見苦しいところをお見せしました……」



私は、泣いたところを見られたのが恥ずかしくて顔を赤らめて照れ笑いを浮かべました。



「いえ、気にしないでください。


マリアちゃんが泣くのを迷惑だと思っていませんよ」



縁……アイラ様は、私を安心をさせるように優しく微笑みました。



「あ、あの、アイラ様、今度こそアイラ様を護ってみせます。


何の事か解らなくて構いません。


ただアイラ様を護らせてください」



私は、縁……アイラ様を強く抱き締めてつらそうな表情を浮かべました。



「え、えっと……解りました。


よろしくお願いします。


でも私もマリアちゃんを護らせてくださいね」



縁……アイラ様は、私を抱き締め返しました。


でも縁……アイラ様も私を護る事を約束しました。



「ありがとうございます、アイラ様。


やっぱりアイラ様は、変わっていませんね」



私は、縁……アイラ様が前世から変わりがなくて愛そうに縁……アイラ様を見つめました。


私は、縁……アイラ様を救うって改めて心に誓いました。



~つづく~

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