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この世には2種類、人類がいる。
1つ、支配する者。2つ、支配される者。では、子の支配する者とは何か。それは私達を今監視してるあの赤い目をした奴らだ。
「レレイ、見るな」
チラッと高見台のヤツらを見た。それを咎めたのは此処で出会った丸メガネが特徴的な女の子、サニー。
私達、ブルーと蔑まれていなければチヤホヤされているだろう容姿の持ち主だ。本人は嫌っているが、大きな目は全てを見通す様で、半眼だけれどそれが、凛々しさにも愛嬌にも見て取れる。要は整った顔立ちなのだ。
「サニー、この後時間作れる?」
「作業が終われば。何するつもり?」
「私じゃない。親父が信用できる奴を連れて来いって」
「なにそれ、面倒事じゃない」
「まあ、そうよね。来てくれる?」
「言い方が卑怯よね」
「ん?」
「私めは貴女様の従順なる下僕でございます」
「それ、やめて」
「……半分くらいは合ってるじゃない。その目とか」
「お互い目にはろくな事がないわね」
「ええ全く。この国に生まれたことがろくでもないわ」