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それを待つしか方法がないのです。
私はそのまま横たわっていました。
それ以外、なにもできませんから。
やがて窓から漏れていた光が赤く染まり、そして真っ黒になりました。
ためしに身体を動かしてみましたが、やはり動きません。
そのうちにお腹がすいてきました。
首から下の感覚がほとんどないというのに、それでも空腹をおぼえるのがわかりました。
私は思いました。
猫に餌をやる時間はとうに過ぎています。
猫たちもさぞかしお腹がすいていることだろう、と。
そう考えていると私の飼っている猫が、まるで申し合わせたかのように一斉に、廊下でのびている私の周りに集まってきたのです。
数匹は私の身体の上に乗ってきました。
――私のことを心配して集まってきたのだろうか?
そう思いましたが、猫を見て、猫の目を見て私はあることに気付きました。
私の周りに集まってきた四十匹以上猫。
その全ての猫がこの私を、餌を見る目で見ていることに。
終




