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第三百四十四章 先遣隊の基地発見

大学病院の検査室から出てきた敵は、病院内で他人の体内に入った為に、原因も特定できない状態で、院内感染として問題になり混乱していました。

この患者は全て芹沢外科医院に搬送されて治療した結果、全員元気に退院しました。

この事がマスコミでも取り上げられ、大学病院や芹沢外科医院に取材陣が押し寄せて大騒ぎになり、プライドの高い大学病院も鼻を圧し折られて諦めました。

その結果、この病気になった人は、全て芹沢外科医院に搬送されて、陽子と渚で地球に侵入していた敵を次々と捕獲していきました。

捕獲した敵を愛子が調べると、敵は確かに霧吹きで湿気を帯びて重くなり、暫く浮遊できなくなりましたが、水ではなく、ガソリン等を霧状にして吹き付け、浮遊できなくなった所を燃やせば、退治可能な事が判明して、全員にこの事を伝えました。

田原長官が特殊隊員を総動員して、テレジア星人のペアと協力して、地球に侵入している敵の先遣隊壊滅に成功しました。

愛子が、「敵の先遣隊壊滅に成功しただけで、敵の本隊は健在な上に、その基地も発見できていません。今後も厳重な警戒が必要です。今はアヤメさんがいない為に、テレジア軍が頼りです。陽子さん、お願いします。」と陽子に依頼しました。

ヴィーナスが、「私を忘れてない?私も元スケバングループのリーダーよ!アヤメがいなくても私がいるわよ。」と不愉快そうでした。

愛子が、「以前の敵の時は、テレジア星も襲われていましたが、今回テレジア星は襲われていない為に、テレジア軍の応援が期待できます。アヤメ警備会社は、敵に私達の仲間だと悟られないようにして、いざという時の為に力を温存しておいて下さい。今回の敵は、今迄の敵と全く異なる為に、私達も倒れるかもしれません。その時はアヤメ警備会社だけが頼りですのでね。」と返答しました。

ヴィーナスは、「愛子さんは口が上手いのね。」と納得しました。

陽子は、「解りました。宇宙空間は私が部下と警備します。今秘密調査官が敵の星を調べています。」と現在の体制を説明しました。

陽子は、大型特別艦で宇宙空間に出て、連隊長としてテレジア軍の指揮をとり、警戒していました。

陽子から、「今テレジア星から連絡があり、秘密調査官が敵の惑星を発見したそうです。敵の惑星は恒星に近く、灼熱地獄だった為に、まさか生命体が存在するとは思わなかった為に、発見が遅れたらしいです。その惑星では、生命が誕生しても死滅していまいましたが、死滅しなかった生命体があったそうです。高温で蒸発しても生存可能な生命体なので、高温にしても死滅しませんが、低温に弱いらしいです。以前、高温にも弱いという情報がありましたが、秘密調査官も、まさか蒸発しても生存可能だとは思わなかったとの事で、謝っていたそうです。敵の前線基地は、金星か水星にある可能性が高いらしいので、テレジア軍で調査します。」と連絡がありました。

フジコが、「解りました。もし敵が地球に前線基地を作るとすれば、赤道直下の可能性があります。更に普通基地は発見されないように作る事が常識なので、防寒対策をして北極や南極に作成する可能性も否定できません。コスモス調査会社で、北極と南極を調査して下さい。私はマーガレットさんが亡くなってから、自然を復活させる会を愛子さんに任せて、特撮会社を成美ちゃんと協力して経営しています。赤道直下は私の特撮会社で調べます。その他、敵は気体の為に、猛獣や毒蛇などに襲われても問題がない為に、人がいないそのような場所に基地を作る可能性も否定できません。特にキングコブラが生息している地域は私も怖いので、成美ちゃんに調査依頼しています。その他、猛獣が生息している地域も私が調査します。可能性は低いですが、念の為に人が住んでいる地域を、サクラ販売会社で調査して下さい。」と連絡しました。

その後陽子から、「金星は厚い雲に覆われていて、地球からは、天体望遠鏡などでも地表の確認が不可能な為に、そこに敵の基地を発見しました。地球に金星が近付いた時に、何か動きがあるかもしれません。」と連絡がありました。

フジコからも、「地球上でも敵を発見したわ。猛獣の体に侵入して移動しています。探検隊などに遭遇すれば、探検隊の体内に移動して、世界各国に散らばっています。基地も発見できず、どこから猛獣の体に侵入したのかも不明です。」と連絡がありました。

成美が、「キングコブラ数匹に聞きましたが、特に変わりはないらしいです。私には透視力がない為に、キングコブラの体内に敵が潜んでいるのかは、解りませんでした。」と連絡しました。

愛子が、「先日の調査では、地球上の敵は全て壊滅した事を確認したにも関わらず、今回敵を地球上で確認しました。以前と同じ調査方法である事を考慮すると、敵が地球上に侵入した事に気付かなかった事になります。至急敵が地球に侵入する方法を確認する必要があります。」と指摘しました。

フジコが、「恐らく敵は、宇宙船やその他の隕石などに紛れれば、調査されて発見されると判断したものと思われます。気体に近い為に、宇宙船で地球に接近して、そこから宇宙遊泳しながら直接地球に侵入した可能性があります。気体の為にレーダーで確認不可能だと思われます。生命反応だけを頼りに警備して下さい。但し、敵を発見しても、何もせずにそのまま地球へ侵入させて下さい。でないと以前のように、今地球に侵入している敵が暴れだす可能性があります。先に地球に侵入した敵を一掃してから、侵入をシャットアウトし、敵の前線基地を攻撃しましょう。アネゴ、至急田原長官と対応して下さい。陽子さん、その間に敵が地球に侵入した方法を特定して、侵入防止策を検討して下さい。」と提案しました。

サクラは、「田原長官は定年退職して、現在の長官は小倉長官です。小倉長官は田原長官から引き継ぎを受けていますが、今回の件を何処まで信用しているのかは未知数です。私は現在小倉長官の秘書を務めている為に、ある程度は信用しているようです。」と返答しました。

愛子が、「今回の件、対応可能ですか?」と心配していました。

サクラは、「今回の問題を小倉長官と対応しながら、信頼関係を築いていきます。以前と同様に、コスモス調査会社のテレジア星人社員を特殊部隊に派遣して下さい。以前と同じ隊員もいますので、可能であれば、同じメンバーを派遣して頂ければ、チームワークも保てる為に対応可能です。」と返答しました。

コスモスが、「敵の確認方法や地球人とのチームワークを考えると、私もそれのほうが良いと思います。北極と南極の調査も終わった為に、前回と同じメンバーを派遣します。北極と南極には敵の基地は確認できませんでした。」と返答しました。

陽子から、「先ほどのフジコさんのヒントで、隊員に確認すると、地球の大気圏で生命反応があったらしいですが、そこは只の空間で、分析しても、透明シールドを張った戦艦もなく、拡大しても何もなかった為に、機器の誤動作だと判断したそうです。それを元に調査して、敵が地球に侵入する方法を特定しました。敵は金星から、金星の軌道上を、隕石に見せかけた小型UFOで移動して、そこから超小型UFOで地球に自由落下して、途中で燃え尽きてしまい、そこから宇宙遊泳のようにして地球に侵入していました。」と連絡がありました。

愛子が、「陽子さん、何故敵のUFOに気付かなかったのですか?」と不思議そうでした。

陽子は、「隊員に確認すると、金星から金星の軌道上を移動しているUFOは、機関停止して、慣性の法則で移動していて、地球には接近しなかった為に、只の隕石だと判断していて、金属反応があっても、UFOだとは思わなかったとの事でした。地球に侵入した超小型UFOも、機関停止して地球に自由落下し、大気圏突入時に完全に燃え尽きていた為に、これも只の隕石だと判断していました。燃え尽きていた為に、まさか敵だとは思わなかったそうです。私の確認ミスです。」と反省していました。

愛子は、「解りました。今度敵を発見すれば、その敵を追尾して、敵の基地を特定して下さい。」と指示しました。

小倉長官が全世界に向けて、「先日猛威を奮った病原菌は、芹沢外科医院に来院された感染者は、病原菌を完全に死滅させられましたが、来院しなかった感染者で死亡していた場合には、死滅していませんでした。今は病原菌の力は弱い為に、自覚症状は前回と同じように、原因不明の微熱が続く事です。この症状がある人は、至急芹沢外科医院で診察を受けて下さい。前回と同様に、暫くすれば突然の吐血などに襲われる可能性があります。」と発表しました。

この発表を聞き、覚えがある人は芹沢外科医院で受診し、海外からも多数受診に来ました。敵が潜んでいた場合は、緊急手術にて敵を摘出していました。

そんな中、陽子が、「敵の地球前線基地を発見しました。太平洋上、赤道直下の無人島にありました。地球に侵入した敵は、一旦その基地に集結して、魚や鳥に侵入して全世界に散らばっています。その中の一つが、鳥がらジャングルの猛獣に移動していました。このルートが、先日フジコさんが発見したルートです。その他のルートの詳細を今後調査します。」と連絡しました。


次回投稿予定日は、4月4日です。

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