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第三百五十二章 中村さんの彼女の正体

フジコが、「時空爆弾が地球に向かっています。地球に侵入しているロボットの数が不明な為に、これは緊急事態です。アヤメさんのお父様に依頼して、テレジア軍にも応援して頂いて全力でロボットを捜しましょう。」と提案しました。

アヤメの父が、「解りました。私がテレジア軍を動かします。」とテレジア星に連絡していました。

数日後愛子が、「アヤメさんのお父様にテレジア軍を動かして頂きましたので、協力してロボットを捜していますが、時空爆弾の数に比べて、ロボットの数が多すぎるわ。以前侵入していたロボットには人工頭脳がありませんでした。そのロボットは囮で、そのロボットに私達が気を取られている間に、人工頭脳を搭載したロボットを侵入させていた可能性があります。時空爆弾を遠隔操作する以外に、何か別の目的がある可能性がある為に、ロボットを捕獲せずに、何をしようとしているのか確認する為に見張っています。」と連絡しました。

その後サクラが、「中村さんが友達の所にいるお手伝いロボットを発見しました。中村さんに変な動きをされると困る為に、事情を説明して、手を引くように説得しましたが、中村さんは、“ロボットと友達になり、何をしようとしているのか聞き出します。”とその友達の所へ行きました。敵は中村さんの事を送信された映像から知っていて、殺人ロボットに襲われた事を説明して、可愛い娘でもロボットなので危険だと止めましたが、「友達になるのは、私ではなく、私の彼女なので大丈夫だ。」と行ってしまいました。女神ちゃん、私の力不足で中村さんを止められずに御免なさい。中村さんを守ってあげて下さい。」と連絡しました。

フジコが、「何故中村さんの彼女がロボットの事を知っているの?中村さんは、敵やロボットの事を他の人に喋っているの?危険だと説明して口止めしないと、下手するとパニックになるわよ。」と警告しました。

アヤメが、「今、中村さんを見守っているが、当然中村さんがリードしているかと思えば、以外にも彼女がリードしていた。不審に感じて、タイムマシンで調べると、ロボットの友達になる事も、中村さんは殺人ロボットに襲われて怖がっている為に消極的で、彼女に尻を叩かれて仕方なく動いているようだ。彼女は積極的に動いているというより、パニックになりかけている可能性があります。彼女がロボットの事を調べて、その結果次第では、彼女がパニックになり大騒ぎする可能性がある。」と忠告しました。

アヤメの父が、「アヤメ、中村さんの護衛だけすれば、彼女の事は心配しなくても大丈夫だ。」と助言しました。

アヤメが、「何故だ?パニックになりかけているのよ!」と父の助言が理解できない様子でした。

愛子が、「アヤメさん、私も不信に感じて調べました。中村さんの彼女は、中村さんからロボットの事を色々と聞き出しているわ。その聞き方からして、最初からロボットの存在は知っていたと思われます。恐らく中村さんの彼女は、テレジア軍の所属だと思うわよ。ですよね?」と確認しました。

アヤメの父は、「愛子さんには敵わないですね。そういう事です。彼女は秘密調査官でしたが、特殊部隊に移籍してモミジさんの部下でした。今はモミジさんが秘密調査官に復帰した為に、現在彼女が特殊部隊の部隊長です。私がテレジア軍を動かした為に、彼女も地球へ来ました。」と白状しました。

愛子が、「矢張りそうですか。渚さん、地球への侵入は陽子さんが監視していました。ロボットは侵入したのではなく、地球にロボット製造工場がある可能性が高いです。中村さんに彼女を紹介して頂いて、ロボットのところへ行き、その構成物質から、大型特別艦で探査してロボットの製造工場を捜して下さい。以前のように、中村さんの彼女に色々と教えて貰うのよ。」と提案しました。

渚は、「えっ?彼女は私の知っている人なの?」と驚いていました。

アヤメの父が、「さすが愛子さんですね。渚、彼女は秘密調査官だったと言っただろうが。一時期銀河系を担当していた事もあった。その時に秘密調査官から特殊部隊に移籍したんだ。各星雲に侵入して色々と調べていて、地球に侵入していた時は、常盤早苗と名乗っていました。」と返答しました。

渚は、「花咲姉妹は、両親もいる地球人でしょう?何故テレジア星人なのよ?」と不思議そうでした。

アヤメの父は、「モミジの説明によれば、花咲姉妹の家に強盗が入り、母親が亡くなりましたが、花咲早苗もその時に亡くなっています。妹は母親が刺される現場を目撃して気絶していた為に、姉の早苗が冷静さを失い、母親に駆け寄った時に、背後から心臓を刺された事は知りませんでした。そこで入れ替わったらしいですね。コスモスが花咲姉妹の事を調べた時に、一部バリアが張られていただろう。そこの所にバリアを張っていたんだ。」と返答しました。

渚は、「えっ?本当ですか?コスモスさん、バリアの事を何故黙っていたの?」と確認しました。

コスモスは、「バリアの事はすっかり忘れていたわ。」とその当時の事を思い出していました。

アヤメの父は、「姉妹同居すれば、妹が気付くかも知れないと思った早苗は、姉妹一緒に引き取ると言っていた親戚の話を、二人も迷惑を掛けられないと断った為に、別々の親戚に引き取られる事になった。だから早苗を引き取った家族は、早苗が余計な事を言うからと思っていた為に、無意識に虐めてしまったようですね。妹は同居しなくても、高校と大学が同じだった為に薄々気付いて、夢の中で姉の早苗が刺される現場を目撃した事を思い出して、“あれは夢じゃなかったのかしら?”と思っていたようですが、姉に確認する勇気がなく、晩年思い切って姉に確認した為に早苗は、タイムマシンの映像で説明して、本当の事を教えたらしいですよ。早苗さんの遺体は、モミジが冷凍保存していましたが、墓地に埋葬する為に解凍しました。私がもう少し早く現場に到着していれば、あなたのお姉様も殺されずに済んだのに残念ですと説明したらしいよ。背後から心臓をさされている小学校五年生の姿の姉を見て妹は遺体を暫く抱いて泣いていたそうです。今は親子三人一緒に墓地で眠っています。」と説明しました。

渚が休診日に中村さんに会いに行くと、中村さんは、彼女の事を花咲早苗と言って、今日は知人の墓参りに行っているとの事でした。

渚は、“地球で墓参りと言えば、妹と母親の墓参りかな?”と墓地に様子を見に行きました。

「そんな大昔の人と知り合いだなんて、あなたの年齢はいくつなの?」と声を掛けました。

早苗は、「アヤメさんのお父様から連絡がありました。子供の頃は体重も地球人と大きく変わらないですが、高校生ともなると体重は地球人と大きく異なる為に、いくら柔道の達人でもテレジア星人の血を引く渚に勝てる訳がないのに、気付かないのかな?と笑っていましたよ。愛子さんが気付いたのも、そのような事があったからなのよ。」と説明しました。

渚が、「私がロボットの構成物質を調べて・・・」と今後の戦略を説明していました。

早苗が、「それはもう調べました。ロボットの製造工場はアフリカのジャングルの洞窟の中にあったわ。その工場の規模などはまだ調べていません。私が報告すれば、渚さんの立場がなくなるでしょう?愛子さんに連絡して、自然を復活させる会で活動中に調べて貰えばどうかしら。」と提案しました。

渚は、“矢張り早苗には敵わないわ。”と思いながら愛子に連絡しました。

「渚ちゃんにしては早く調べたわね。解りました。私の方で調査します。」と返答しました。

陽子が、「大型特別艦が発進した形跡がないわよ。さては早苗さんに調べて貰ったのね。早苗さんは元秘密調査官の特殊隊員です。早苗さんの艦は、秘密調査官専用に各種探査が強力に改造されていて、更に特殊隊員専用に攻撃力・防御力も強力に改造されています。早苗さんの艦で調査したのね。」と問い詰めました。

渚は、「早苗に調べて貰ったというか、私が早苗に会いに行った時には既に調べていたわよ。」と返答しました。

陽子が、「モミジさんから、早苗さんは優秀な隊員だと聞きましたが、さすがですね。」と感心していました。

フジコが、「女神ちゃん、愛子さんがロボット製造工場を一人で調べようとしています。製造工場には動作可能なロボットが何体あるか不明な為に、愛子さんだけでは危険だわ。アヤメ警備会社の社員を同行させて。」と応援依頼しました。

アヤメが、「ロボット製造工場の規模が不明な為に、人員選出が難しいわ。私が行きます。」と部下数名と共に愛子のもとへ向かいました。

愛子が、「有難うアヤメさん、お願いします。」とホッとしていました。

アヤメの父が、「今早苗さんから報告があり、お手伝いロボットと友達になり、一緒にハイキングに行ったそうだ。お手伝いロボットが作って来た弁当の中に、女性を不妊症にさせる薬が入っていたそうです。テレジア星人には無害なので、笑顔で食べて、お手伝いロボットには気付かれていないようです。どうやら地球人の子孫を絶やそうとしているようだ。」と全員に連絡しました。


次回投稿予定日は、5月3日です。

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