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第三百四十二章 宇宙の脅威出現

テレジア星では、今回の戦いは、バイキンマンによる病原菌攻撃で、機能不全にまで追い込まれた為に、今後の事を考慮して、正体不明の敵の攻撃を受ける事を避ける為に、秘密調査官を各星雲以外に、全宇宙を監視する腕利き秘密調査官を、二名増員して任務に当たらせる事にしました。

その秘密調査官は、ヴィツール号とハリアット号が大破する直前に、内戦の結果、平和的国家になった政府の艦隊に、転送で救い出されたモミジとアヤメでした。

科学が発達している為に、距離が遠くても転送可能で、誰もその事は知らず、死んだ事になっている為に、秘密調査官に最適だとテレジア軍が判断して抜擢しました。

二人は秘密調査官専用の衣装とフードを着用して、強力な武器と探査機器を搭載している、秘密調査官専用宇宙戦艦で任務に当たっていました。

二人は全宇宙の女神様として、優しい眼差しで、平和を願いながら、いつまでも見守っていました。

ある日、テレジア軍からモミジとアヤメに、「先日、陽子が渚から聞いたらしいのですが、あなた方の娘の、マーガレットさんと菊子さんは、もう長くないようです。どうしますか?」と確認されました。

アヤメは、「その事は、全宇宙を調査している為に、モミジも私も知っています。私達は、先日こっそりと様子を見て来ました。菊子が亡くなれば、テレジア星から渚に、これは私からの遺言として、謎の覆面レスラーや人気アイドルスターや谷口教授が菊子であった事を地球で発表し、菊子記念館に菊子を埋葬して頂けるように、地球政府と交渉するように依頼して頂けませんか?可能であれば、親友の芹沢陽子さんの遺骨も、ここに移動させて、菊子と一緒に埋葬してやって下さい。そうすれば、菊子も寂しい思いをせずに、いつまでも親友の芹沢陽子さんと一緒で、きっと喜ぶと思います。芹沢陽子さんも、晩年は家族もなく一人で、菊子と同居していました。芹沢陽子さんも喜ぶと思います。マーガレットさんについてはモミジと相談して下さい。」と返答しました。

モミジは、「マーガレットは菊子ちゃんと違い、ハリアット号の中で育ちましたが、残念ながら、ハリアット号は大破していて、マーガレットの思い出の品や、部屋などは存在しません。テレジア星にも、あまりいなかった為に、地球しかないのですが、同一場所に滞在していた事がなく、しいていえば特撮会社か、晩年過ごした菊子記念館しかありません。成美ちゃんと過ごした家は、敵の攻撃で焼失しています。特撮会社にはヘビがいる為に、可能であれば菊子と一緒に、菊子記念館に埋葬してやって下さい。」と希望しました。

その数ヶ月後にマーガレットが老衰で亡くなり、これはアヤメさんとモミジさんの遺言だとして、菊子記念館にマーガレットを埋葬しました。

菊子はマーガレットが亡くなったショックで、“また一人きりなった。”と思いながら体調を崩し、後を追うようにして亡くなりました。

地球人は、菊子の事について説明を聞き、女神様の血を引いていて、その一族と今迄地球を守っていた事を知りました。更にその当時の動画なども公開された為に、菊子を埋葬した菊子記念館は超人気になり、収益金は以前菊子が希望していた様に、恵まれない子供達に寄付される事になりました。

その後暫く平和が続いたある日、アヤメがテレジア星に、「宇宙の脅威を発見しました。私達のような流動体の生命体ですが、私達より軽く、気体のように浮遊している生命体で、侵略しようとする星に予め先遣隊が侵入して、口や鼻などから体内に侵入して待機しています。最初は生命体も侵入した体内から栄養補給しているだけなので、特に自覚症状がなく、全ての重要人物や軍隊・警察などに侵入が完了すれば、一斉に暴れだす為に、突然の吐血や喀血や呼吸困難などで倒れ、そこを一機に攻められると、簡単に征服されます。」と報告しました。

モミジが、「女神ちゃんもその敵に気付きましたか?実は、その敵を銀河系で確認しました。地球も含めて銀河系で警戒態勢を取って下さい。」と報告しました。

テレジア軍は、「太陽系に関しては、一個連隊派遣しますので、太陽系で唯一知的生命が存在している地球に詳しく、地球人の医師免許を持っている陽子が、テレジア軍連隊長として、地球の渚と連絡をとり、対応するように。」と指示しました。

陽子から説明を聞いた渚は、サクラとフジコと愛子とコスモスに協力依頼しました。

サクラが、「そんな事が良く解ったわね。全宇宙を監視する秘密調査官は、腕利きだと聞きましたが、さすがですね。でも体内に侵入されている時は自覚症状がないのでしょう?敵を発見する方法を考えないと、どうにもならないわね。」と困っていました。

陽子が、「今、秘密調査官が敵の事を調査中です。その途中経過の報告が軍にあり、敵が地球人の体内に侵入すれば、栄養補給しますが、敵は軽い為に、栄養も少量摂取すれば生存可能な為に、栄養失調などの症状は診られませんが、抗体が反応し発熱します。現時点では、原因不明の発熱に注意するとともに、地球に侵入してくる生命体を探査して対応するしかないわね。地球に侵入してくる生命体については、私の部下に担当させます。サクラさん、田原長官と連絡をとり、特殊部隊員や政府関係者に、原因不明の発熱がないか至急確認して下さい。発熱と言っても微熱らしいので、発熱している事に気付いていない可能性もあります。」と連絡しました。

フジコが、「そうね。もし微熱の人が増加しているようであれば、田原長官に事情を説明して芹沢外科医院で精密検査する必要があります。今は菊子ちゃんがいないので、渚さんと陽子さんだけが頼りですのでお願いしますね。」と指示して、その後悲しそうな顔をして、「女神ちゃんなら、こんな時は敵と、どう戦うのでしょうね。女神ちゃん、助けて・・・」と泣いていました。

愛子が、「フジコさん、泣いている場合じゃないわよ。直ぐに対応しましょう。」と現実に戻るように促しました。

サクラが、「そうね。でも博士は愛子さんと違い、女神ちゃんとの付き合いも長かった為に、博士の気持ちも解ってあげてね。直ぐに田原長官に連絡します。」とフジコを庇いました。

コスモスが、「フジコ小母さん、地球は母が命懸けで守った母の形見のようなものです。今回は私が母に代り地球を全力で守ります。」と決意していました。

数日後田原長官から、「現時点では全員平熱でした。特殊部隊の隊員に、この事を説明しても信じて頂けないと思いますので、“最近ノロウイルスやインフルエンザが猛威をふるっています。感染後発症するまでの潜伏期間中に、他人に移さないように、全員毎日体温測定をして下さい。”と伝えています。大学病院や厚生省でも、そのような事は掴んでいない為に、このように説明しましたが、敵の気配を感じれば、この件はパニックを避ける為に極秘扱いになっている事にして説明するしかないと思います。」と連絡がありました。

陽子が、「今テレジア星から連絡があり、秘密調査官が敵の弱点を掴んだらしいわ。敵は気体のように浮遊している為に、高温や低温に弱いらしいです。つまり高温で蒸発し、低温では固まるらしいです。もし敵が人体に侵入していれば、人体を仮死状態にして、手術で摘出可能だと思われます。人体に侵入される前ですと、サクラさんの冷凍光線や熱線が有効だそうです。」と全員に連絡しました。

愛子が、「何故秘密調査官はサクラさんが温度を自由に操れる事を知っているのかしら?」と不思議そうでした。

サクラが、「テレジア軍から聞いたのでしょう。愛子さんは何故秘密調査官の事がそんなに気になるのですか?」と気になっている様子でした。

愛子は、「そんなに優秀な秘密調査官がいただなんて、今迄聞いた事がなかったからよ。最近急に出てきたから、今迄どこにいたのか気になったのよ。サクラさんの事を知っている事から考えて、サクラさんの知り合いかなと思ったのよ。」と推測していました。

太陽系を警備していたテレジア軍から陽子に、「連隊長!正体不明の敵を発見しましたが、強敵です。私達では太刀打ちできません。至急応援を依頼して下さい。」と報告がありました。

陽子がテレジア星に応援を依頼して、渚は地球で待機し、愛子とサクラが陽子の大型特別艦に搭乗して応援に向かい、大型特別艦で苦戦していると、突然敵艦隊が次々と撃墜されました。

陽子達は、何が起こったのかと思うと愛子が、「あれは秘密調査官専用宇宙戦艦だわ。相当実戦慣れしているわね。それも二隻の宇宙戦艦のチームワークも絶妙のチームワークだわ。さすが最強の秘密調査官だけの事はあるわね。」と感心していました。


次回投稿予定日は、3月26日です。

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