表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
友人Aはラブコメ見ながら無双する!  作者: K
第1章 友人Aの入学式編
1/17

第1話 出会い

素人作品ですが暖かく見守ってください。


ブオーーーー


と汽笛の音が鳴り響く中、俺は真っ青な空と海を只々眺めていた。


船の上には俺と同じ年齢つまりは高校1年になる少年少女たちが数にしておよそ100人。

これから来るであろう学園生活に皆心が昂ぶっているのであろうか、過半数の学生がソワソワしたり大声を上げたり少し騒がしいくらいの船内である。


そう俺たちはとある大きな島を目指している最中だった。


今からおよそ数百年前のこと、地球に突如として出現した謎の門。

人々はこれを異界の門(ゲート)と名付けた。


何故このような呼び名になったのか・・・。

それは突如として門から現れた異形な姿をした者たちによって付けられたのが濃厚だろう。



ある者は人間よりも耳が長くまるで妖精とも取れるような容姿。

またある者は人とは変わらぬ顔だが頭から獣のよう耳、そして尻尾を生やす者。

そして浅黒い肌に禍々しい角が生えた者など達。



まるでファンタジー世界からやってきたような容貌を持つ彼らは突如現れたかと思うと、我々人類と友好的な関係を築いていきたいと願い出たのだ。


最初は困惑した人類であったが、自分たちのメリットも考えそれを受け入れた。

そのおかげか人類文明は大きな発展を遂げたと言えるだろう。



まるで小説や映画の話だった魔法は当たり前となり、重力を無視した車や特別な力を持つ剣などさまざまな恩恵を受けた人類は、異界の者達と多くの交流を持たせるためにとある提案を持ちかけることとなった。




それはある大きな無人島に学舎を立て、種族関係なく勉学に励ませようと言うものである。



それナイスアイデアじゃねえ!と異世界の者はこれでもかと賛成意見が出たようで、トントン拍子にことが進みこうして俺たちの向かう学園が誕生した。



確か今年でちょうど300年になるとかで、式典が執り行われるような話を耳にしたような気がするのだが、まあ俺にとってはそんなことどうでもいいのだ。




今からおよそ数分後に俺の目の前で男女の運命的なシーンをこの目で見ることができるのだから。


それは7年前に離れてしまった主人公とメインヒロインの奇跡の出会い。


なんでそんなことがわかるのかだって?


その答えは一つしかない。


この世界は俺が前世でやっていたRPG型のギャルゲーあまりにも攻略する少女が多すぎるそのゲーム名は「インフィニット・ヒロイン」通称インヒロ。

そのインヒロの世界観に瓜二つなのだから。




◆◆◆


超絶的なイケメンが歩いて行く。

成績優秀、剣術の達人。さらには炎魔法を使いこなし、のちに現れる魔王を聖剣で倒すと言う偉業を成し遂げる彼。


のべ100人以上の女性と関係を持ち、世間からハーレムキングと言う二つ名を貰う事など知らぬであろう男、月島ハルト は気分転換を行うためか、外に出ると大きく背伸びを行う。


今まで中学の知り合いとトランプだのウノだので遊んでいたのだが、少し気分が悪くなって外に出てきたのだ。


潮風が肌にあたり思わず頬を緩めると大きな欠伸を行う。これから来るであろう学園生活にウキウキし過ぎて夜もまともに寝ていないのだ。


飲み物でも買おうかなー。などと思いながら前の方へと顔を向けると、驚きのあまり目を見開いてしまった。


活発そうな雰囲気に大きな目を持つ、栗色ボブショートの少女。

そこには彼が思い続けた幼馴染の面影を持つとある美少女が歩いている姿だったのだ。


彼女の名は日向 春香。

昔から共に遊び、大人になったら一生自分の手で守るよと約束した少女。

そんな少女は何かに気がついたのかハルトの顔を見ると思わず立ち止まってしまった。


そして見つめ合うこと約十秒。

2人は同じタイミングで息を飲むと互いに指を向けた。


「ま、まさかハルなのか・・・?」


先に出したハルトの言葉に驚愕の表情を浮かべる春香は目元に涙を浮かべると何度も頷き耐えきれなくなったのか、ハルトの胸の中へと飛び込んで行く。


「やっと・・・!やっと会えたね!ハルくん!!」



こうして運命の歯車は回り出したのである。



◆◆◆


そんな2人の光景を眺めていた俺は思わずニヤニヤが止まらなくなっていた。


周りからしたら何笑ってんのこの子?


みたいな反応が返ってくるかもしれないがそんなのどうでもいい。


こうしてゲームの中だった2人の出会いを目の前で見ることができたのだ、もはやそんなものは気にする方がおかしいだろう。


友人Aである俺 神原 レイは2人の出会いを邪魔しないようにと大人しく船にある売店へと歩を進めるのだった。


これは交通事故で死んだ俺が転生した物語。


主人公 となる月島 ハルト・・・・・・

ではなく友人A 神原 レイとして生きる物語である。


ちょっとした指摘や評価などあれば嬉しいです(>_<)

よろしくお願いします次も読んでいただけるとこちらとしても執筆の力になります


ブックマーク レビュー 評価諸々お待ちしております

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ