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久々の再開

 思いを確かめたら、会わずにはいられない。Roiは、数日後にLKBOYSのライブツアーが最終日を迎える事を聞きつけ、そこへ応援に駆け付けることを決めた。Roiの仕事も区切りが良く、翌日は休日だったので、ライブが終わってからもみんなと打ち上げに参加できる事になった。

 あえてYunにも誰にも言わず、RoiはLKBOYSのライブ前に楽屋を訪れた。ちょっとドキドキしながら。

突然のRoiの出現に、みんなはワーオ!と言って飛びついて喜んだ。が、Yunは一人で取り残された。あまりに驚いて動けなかったのだ。

「またまたー、前もって言ってくれればいいのにぃ。」

Sakuがそう言ってRoiの腕を叩いた。

「直前まで調整がつかなくてな。驚かせたかったし。」

Roiはそう言って目でYunを探した。Yunはそこでやっと、体が動いた。動いたら、Roiの元へまっしぐら。ジャンプする勢いでRoiに飛びついた。

「Roi!」

「Yun、相変わらず元気だなぁ。」

RoiはYunの頭を撫でながら笑った。

「懐かしいなあ、この光景。」

Genが言った。Yunの幸せそうな顔も、と思いながら。

 ライブが始まって、途中、特別ゲストとしてRoiが舞台に上がった。観客は大喜びだった。「Roi&Yun」の文字を掲げるファンもいまだに多く、今日Roiが来る事は誰も知らなかったはずなのに、あちこちでその文字が上がっていた。

 Roiは間近にYunのダンスを見て、驚いた。上手くなったことは動画を見ていれば分かったが、それだけではなかった。艶っぽくなったというか、色っぽくなったというか。大人になったような気がした。会わずにいたのはたったの半年足らずだというのに。


 ライブが終わって、楽屋に戻った。久しぶりに6人が楽屋に集合した。ツアー終了ということで、簡単な打ち上げが始まる。ファンからもらったプレゼントに埋もれて、皆はしゃぎまくっている。

「Yun、会わない間にずいぶん大人っぽくなったな。」

Roiがそう言うと、はしゃいでダンスをしていたYunがRoiのそばへ寄ってきた。

「え?そう?痩せたからそう見えるだけじゃない?」

と言ってRoiを見上げる。いや、絶対に艶っぽくなった、とRoiは確信した。

「誰かさんに会えない時間が、彼を大人にしたのさ。」

SakuがRoiに耳打ちした。

「え?」

Roiは振り返って聞き返したけれど、Sakuは肩をすくめると何も言わずに行ってしまった。Roiは、いつもYunを可愛い可愛いと思っていた。けれど今、大人の色気を帯びたYunを、少し違う目で見るようになった。


 「お疲れ様でしたー!」

皆でそう言い合って、LKBOYSのメンバーは車に乗り込み、誘われてRoiも一緒に乗り込んだ。スタッフはまだ残って、後から解散になる。マネージャーのSaiと運転手の事務所スタッフと俳優6人を乗せたワンボックスカーは、それぞれの自宅まで彼らを送り届けるのだ。一人一人降りていき、最後にRoiとYun、Saiが残っていた。

「次はRoiの家でいいかしら?」

Saiが聞くと、

「あ、俺まで送ってもらっちゃってすみません。」

Roiは恐縮した。Roiだけ事務所が違うのだから。

「いいのよ、Roiもメンバーのようなものよ。」

Saiは明るく言った。けれど、Yunは急に、

「やだ!」

と言い出した。

「どうした、Yun?」

Roiが聞くと、Yunは隣に座っているRoiにがしっとしがみついた。

「帰らないで!やっと会えたのに、もうお別れなんてやだよ。」

と言った。

「僕の家に来て、ね、いいでしょ?お願い。」

Yunは顔を上げてRoiを上目遣いで見た。

「・・・しょうがないな。」

Roiは破顔した。そう、Roiはわがままっ子好きで、ついでにYunの上目遣いに弱いのだった。

「はいはい。」

Saiはほんのちょっとだけ心配が首をもたげたけれど、YunがずっとRoi恋しさに苦しんでいたことも知っていたので、まだ一緒にいさせてあげようと、そのままYunの家まで二人を送った。

「くれぐれも、マスコミに写真を撮られないようにね。」

Saiに言われて、2人はサングラスをかけて車の外に出た。


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