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スイートな男子

 「Yun!ドラマのオーディションを受けることが決まったわよ。それも主役!」

YunのマネージャーであるSaiが、事務所に入ってくるなり大声で言った。そしてYunとハグ。

「え?ホント?主役?ドラマに出たこともないのに?」

Yunは18歳。このプロダクションに入って半年である。今はメンズ雑誌のモデルをしているが、ゆくゆくは俳優になりたいと考えていた。Yunは18歳男子にしては童顔である。いや、ただ顔が幼いというだけではない。色白でふっくらほっぺ。長いまつげにスイートなアーモンド形の目。誰が見ても可愛らしい男の子だった。身長は178センチもある立派な大人なのだが。

 Saiは40代の女性マネージャー。Yunの他、Saku、Gen、Soya、Reoなど、この事務所の若手俳優たちの面倒を見ていた。

「このドラマはね、人気小説をドラマ化するもので、公開オーディションですべての配役が決まるんですって。うちの若手をそれぞれの役に割り当てて受けさせることにしたのよ。」

「それで、どうして僕が主役を受けるの?他に先輩たちがいっぱいいるのに。」

Yunは椅子の背もたれを前にして座り、Saiの顔を見つめた。なんて愛らしい、とうっかり見とれるSaiだったが、まあ、彼女は慣れているのでさらっと流し、手近な椅子に座った。

「それはもちろん、このドラマの主役が、Yunにぴったりだからよ。社内のスタッフ全員一致でYunを主役に押すことが決まったの。」

「それで、どんなドラマなの?」

「2Luna storiesって言って、ボーイズラブものよ。」

Yunは黙って瞬きを3回した。

「主役って事は、ラブシーンもあるんだよね?」

「それは、まだ何とも言えないけど。ただ、過激なシーンはないっていう話よ。」

「そう。」

Yunは斜め下を見つめた。何やら考えているようだ。ここで仕事を断れるような立場ではないので、考えても仕方のないことなのだが。

「Yun、これはチャンスよ。ここで主役を射止めれば、大ブレーク間違いなし!」

Saiがガッツポーズをすると、Yunは破顔して、

「うん。」

と言った。

「よーし!僕頑張るよ。絶対に主役をゲットするから。」

そう言ってウインクした。


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