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本鬼のユウキ  作者: 未確認P
プロローグ 始まりの終わり
1/1

1000年のヒメゴト

ー嗚呼、終わってしまった。


漆黒の瘴気しょうきに覆われ、彼方此方あちらこちらから火の手が上がるミヤコを眺めながら、少女は立ち尽くしていた。


ー何故こうなってしまったのだろう。


少女には丘上から眼下の惨劇を眺めることしか出来ない。もうアレは止められない。都の崩壊は止まらない。


ふと、一族の面々が頭を過ぎった。事の真相を知ったら彼らはどう思うだろうか。皆きっと私に絶望するに違い無い。

妹の怒った顔を思い浮かべ、少女は涙を零す。すると誰かが彼女の涙を優しく拭った。


ヒメ、大丈夫。僕が君を守るから』


気がつくと、横には少年がいた。少年は少女を抱きしめると、もう一度優しく呟いた。


『どこにもいかない、君のそばにいるよ。君を守る為に。』


都を飲み込んだ瘴気が、いよいよ都の周囲にまで広がり始めた。いつの間にか頭に狐のような耳を生やした少年が、少女に優しく微笑んだ。


『もう終わりにしよう。この物語シュウエンを僕達の手で。次の物語ミライの為に。』


ー私は結局、自分の運命モノガタリを望んだ結末にすることが出来なかった。だから希望を、たとえ1000年経っても変わらない希望を次の運命モノガタリに託そう。願わくば、次の物語が決められた運命スジガキに抗うことを信じて


少女はゆっくりと進み出す。


始まりの終わりの為に。

どもー、未確認Pです。これからこの物語をよろしくお願いします!意見や感想、ご指摘がございましたら是非コメント欄にお願いします。

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