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白黒神の勇者召喚陣  作者: 三価種
3章 イベア
93/306

86話 再合流

「開門!」


 そんな声がグラム=ヘルサに響き、叩き起こされる。うるさい…。



 あれ? 窓の外が明るい…。寝落ちしたみたいだ。横には四季を始めみんなが。起こしてくれてもよかったのに…。ああ、でも、やることなかったね。



 コンコン


 クリアナさんかな? みんな寝てるけど…、もう2の鐘 (8時)だしいいか。



「どうぞー」

「入るぞー」


 おや、この声はタクか。お早い帰還だ。



「おはよ…、出直すわ」

「ちょっと待て」


 早速引き返そうとする、タクの襟を掴む。「ヴッ」という声が聞こえた気がするけれど、そんなもの幻聴。黙殺する。



「なぜ帰る!何もおかしいところはないだろ!?」

「お前…、引っ張りすぎだ」

「ああ、すまんな」

「まぁ、構わんぜ。…ふむ。ほんとか?」


 何故そんな目で見られるのかがわからない!



「ちゃんと皆いるでしょ?」

「え?清水さんしか見当たらないけど?」

「ふぁ!?」


 嘘でしょ!? ガロウは昨日、確かに俺のそばにいたぞ!? あれ? いない!? どこ行った!?



「むぅー。あ。おはようございます」


 可愛らしい声を出して伸びる四季。



「おはよう。タク来てるよ」

「あ。おはようございます」

「ところで、皆知らない?」

「皆ですか?アイリちゃんとカレンちゃんなら、確か…、ああ。いましたよ。私の布団の下の方にいますね。レイコちゃんは…、いつの間にやら私の布団に入って来てますね。何なら確認します?」


 ごそごそと布団の中に手を伸ばして、みんなを寝ぼけなまこで探す四季。滅多に見ない顔だ。いつも違い、かわいらしい。って、違う違う。



「確認はいいよ。なぁ?」

「ん?そだな」

「そうですか」


 女性陣、四季のとこに集まりすぎ。ん? 女性陣だけ?



「あれ?ガロウは?知らない?」

「え、ガロウ君ですか?私が見たときは普通に寝てましたけど…。あ。もしかして」


 四季は布団からそっと抜け出す。そのままベッドの上を四足で歩く。こっそり俺は四季の後ろに。タクには四季の綺麗な足は見せないよ。



「あ。いましたよ。寝相が悪くて落ちてます」


 …その体勢でこちらを向いて「しょうがないなぁ」みたいな顔をされると、色々ヤバい。何というか…、こう、素敵すぎる。ヤバい。



「どうしました?いましたよ?」

「ん。えっと…」

「語彙力溶かしてないで素直に素敵すぎて沈黙してたとか、好きとか言えば?」

「「タク(さん)!?」」

「ん?どした習。こっちからは清水さん見えねぇけど、お前が隠すから。その通りだろ?」


 首をすくめ、言ってのけるタク。バレてるな。さすがタクとしか言いようがない。付き合いが長すぎて隠せないか!



「え、本当なんですか?」


 頬を赤く染め、眠気からか少し目を潤ませる四季。あ、無理。可愛い。だが、俺にそれを口にする勇気はないわけで、



「…ほんとだよ」


 こんな風に濁す。しかしそれでも、



「嬉しいです」


 目を輝かせる四季。眩しいなぁ…。何で、いちいち聞くんだろう…。そんなに自分に自信がないの? それとも、言わせたいのだろうか?



 …どっちでもいいか。俺的には少し恥ずかしいのさえ我慢すれば嬉しそうな四季が見られるわけだし。



「なぁ。気づいたなら、引き上げてくれない?」

「あ。おはようです」

「おはよう」

「………おはよう」


 この二人マイペースすぎるという無言の抗議が長い間にあった気がするけど、どうしようもないね。改善する気はない。



「じゃあ、ひっぱりあげますよー」

「お願い」

「てぃ!」


 四季がガロウの腕 (たぶん)を引っ張る。この位置からではよく見えないからね。



「あれ?抜けませんね。『身体強化』!これで…、どうです!?」


 魔法まで使い始めた。手伝いに行こうか。



「待って!超待って!痛い!」

「ありゃ。どうしましょ」

「手伝うよ」

「ありがとうございます。では、一緒に」


 手伝いに来ただけなのに、素敵な笑顔を見せてくれる。それだけで来た意味があると思える。もちろんガロウも助けるよ。目的を忘れたりはしない。



『『身体強化』』


 同時にひっぱる!あれ?抜けない。意外とはまり込んでるのか。もうちょっと力入れて…。せーの!



「待っ…て、待って!やめて」


 ダメか…。



「実は二人とも俺の事嫌いなんじゃねぇの!?」

「「いや」」

「そんなことあるわけないでしょう!ガロウ」


 あれ、レイコ? 起きた? 後ろを振り向くと生暖かい目で布団の中からこちらを見てくるアイリとカレン。それに、怒ってます! という様子のレイコ。



 それに砂糖吐き機と化したタクと、朝ご飯を持ってきてくれていた兵士さん。四季の方を見る。首を縦に振る。よし。



「はいはい。全員降りてー」

「ベッド動かしますよー」

「…ん」

「はーい」

「え。あ。はい。わかりました。あんなこと言ったガロウも助けてくれるのですね」


 レイコに感動されている気がする。何を言われようと助けるけれども…、このベッドを動かそうと言い出した動機が、少し不純なのが何とも言い難いね。誤魔化したい心が大部分を占めてるわけだし。



 無事、救助。ガロウは「最初からベッドを動かせ」とは言わなかった。皆が寝ていることに配慮したんだろう。これはきっとこの場にレイコがいなくても、変わらない反応だったと思う。基本優しい子だし。



 今にも壁をぶん殴り始めそうな兵士さんからご飯を受け取り、みんなで朝ご飯食べて…と。



「で、もう戻ってきたの?」

「ああ。3つは潰せたかな。これで俺らの仕事は終わったかな?で、暇だから来ただけ」

「暇」


 ジト目で見てみる。



「ああ。暇だったんだ」

「暇」


 先ほどより、語気を強めてみる。



「ああ。どう言いつくろうと、ここに行きつくぜ。暇」

「なるほど。ここは暇とは無縁だけどね」


 変わらなかったか。呆れた声になった。



「敵襲ー!敵襲ー!」


 計ったように来るなぁ…。



「来たか。行くよ」


 窓から外へ。タクは俺ら…、もとい俺が変なことをするのは慣れているのか何も言わない。

で、上に上がったら上に上がったでサンゴの群れ。勇者が一人増えた殲滅戦に語ることがあるだろうか。いや、ない。サンゴの群れは質の暴力の前に沈んだ。



 終わったら昼ご飯。



「敵襲ー!」

「またか?」

「みたいだな。多いだろう?」


 昼ご飯を早急に食べて上へ。ぶっちゃけただのサンゴだから食べてからでも間に合うんだよね。



 もう一回上へ。



「遅いですよー」

「ただのサンゴなので…」

「ああ。わかりますけど、やめてくださいね。万が一があるので」

「ハハハ!最近敵襲多いですな!ハハハ!まぁ、すぐに壊滅しますけど!」


 おや、やっぱり多いのか。



「デグラ。最近はシュウ様方がいます。このことを忘れないように」

「ハハハ!わかっている!」

「本当ですかねぇ…。ま、いいです。デグラ。指示を」

「ハハハ!放て!サンゴどもを壊滅させよ!」



 号令の後、およそ1時間。鎧袖一触。その言葉がぴったりと言い切れるほどの殲滅速度で壊滅した。



 再びのんびりして…、夕食。そしてお風呂。



「一緒に入るか」

「修学旅行みたいだな」

「あ。ガロウは?」

「先に入ってろって」

「意訳だよな?」

「うん」


 もうちょっと丁寧な言い方だったぞ。



「だよな。入るか」


 というわけで入ろう。男子二人でも余裕で入れる。シャワー浴びて、入浴。



「あー、生き返…「敵襲ー!サンゴ!」れないな。ふざけんな!」

「まぁ、そう怒るな。行くぞ」


 服を着替えて…。あ。



「四季!先に行っとくよ!」

「あ。ハイ!了解です!」

「ガロウ!行くぞ!」


 有無を言わさず抱き上げ、いつものように窓から外へ。どうせレイコも来たがるだろうし、四季も連れてくるだろう。それがわかっているからかガロウは何も言わなかった。というか、むしろ申し訳なさそうな顔をした。



「またですか?」

「はい。またですよ。ですが…、数はそうでもないですが、やはり頻度がおかしいですね。ねぇ。デグラ」

「ハハハ!そうだな。いつもよりも頻度が高すぎる。……警戒レベルを上げるか?どう思うクリアナ?」

「ここのトップはデグラ。貴方でしょう?貴方が決めることです」

「ハッ!意見を求めるぐらい構わんだろう?」

「ふむ。一理ありますね。私の意見としては、当然あげるべきです。何もなければ下げればいいのです。何かあった時、対応できない方がまずいです」

「ハハハ!俺と一緒だな!ありがとう。おい。お前ら!レベルあげておけ!」

「「「了解!」」」


 俺でさえおかしいと思うレベルだしな…。あ。下から腕が。軽くホラーだ。でも…、



「よいしょっと。習君。遅れました」

「大丈夫だよ」


 その後、みんな追従してあがってきた。



「四季、四季だけ髪濡れてるけど?」


 アイリとカレンは乾いているけど。



「そんな時間はなかったです。アイリちゃんを乾かすのに手一杯です」

「ああ。やっぱり?」

「はい」

「乾かす?」


 綺麗な髪が痛んでほしくないし…。



「今ですか?」

「うん。痛んじゃうでしょ?」

「ですが…」

「…やってもらいなよ」


 あれ?話の方向が…。



「え、でも…」

「ただのサンゴなら、ボクたちで十分なのは、もうわかってるでしょー?ねぇ、お姉ちゃん」

「…ん。イレギュラー想定は大事だけど、あの程度任せて欲しい」

「…じゃあ、お願いします」


 四季は顔を桜のようにピンクに染め、頭を下げる。「乾かしてもらう?」と、言うべきだった…。あれでは、俺がやるみたいにも聞こえるか。



「習。やっとけ。ヘタレでもお願いを言わせたならやれ」

「うぐぅ…」

「やれ。それに、ヘタレなんだから機会がある時にやっとけ。いつまでもプロポーズ出来ねぇぞ。たぶんな。それに、俺もいる。お前らの安全は守ってやると。万一など、あるものか」

「わかったよ。四季。こっち座って」


 グラム=ヘルサの淵だけど、いいよね。あ、その前に…。



「『水』」


 ベシャッと水が紙から落ちる。これで汚れを洗い落とす。で、



 「『火』」


 岩の上に火が出現。淵に残った水気だけを完全に取り除いて火は消える。



「これでよし。どうぞ」

「ありがとうございます。じゃあ、お願いします」


 グラム=ヘルサから足を放り投げプラプラさせる四季。…絵になるなぁ。絵のセンスは壊滅している自覚があるから書かないけど。



 お風呂に入ったばかりだからか、照れからか紅潮したピンクの肌。それが艶やかに空から降り注ぐ月光を反射する。



「早くやれ。待たせんな」


 ああ、うん。最近やたらと出番のある魔法を使う。



 うわっ…。手触りが…いいな。アイリもよかったけど、段違い。比較するのが間違えている気がするけど。あの子は小さい頃の環境が劣悪すぎる。



 四季の水気を含んだ髪は普段よりも少し暗く、乾いた髪とコントラストを作り出す。



「嫌じゃない?」


 長い髪を掻き上げ、とりあえず根元の水分を飛ばしながら聞いてみる。



「…むしろ好きですね…」

「そっか。よかった。希望があれば聞くよ?」


 乱暴にならない程度にわしゃわしゃ。魔法を発動する紙は左右に振って、できるだけ風が当たるところを散らす。一点に当たりすぎるのを避けるのだ。とりあえず根元の水分を飛ばす。



 密度が高すぎるから、とりあえず。でも結構時間がかかりそうだ。



「そうですか…、では、ずっとやっててほしいですね」


 痒いところはないか聞いたつもりだったんだけどな…。そう来たか。



「それは無理。というよりやめた方がいいよ。綺麗な髪が逆に痛んじゃうから」


 うん。そろそろ全体的に根元は飛ばせたかな? 確認しよう。



「あ…。そうでしたね…。では、今、この時を楽しむことにしましょう」

「だね…」


 俺も四季も今、顔が赤く染まっていると思う。



 よし。根元は乾いたか。じゃあ、今度は毛先まで。根元から毛先へ。髪の流れに沿って。引っ張りすぎないように…。ずっとこんな風にしていられればいいのに。何とかなく月に祈ってみる。



 あらかた乾いたかな? わ。「下を向いて」と言おうとしたら向いてくれた。自分でもどれくらい乾いているかわかってるんだろうか?



 髪にボリュームが出るように、手を動かしながら乾かす。…やっぱりこの手触りいいな…。



「はい。終わったよ」

「あ…。割と早かったですね」

「だね。ま、落ちないようにこっちおいで」

「はい。そろそろ来ましたかね?」

「来たんじゃない?兵士さん。どうですか?」


 …何故か望遠鏡を今にも握りつぶしそうな兵士さんがいる…。目が血走っているし…。怖い。



「兵士さん?」

「あ゛ぁ゛!?あ。ごめんなさい。敵でしたね。はい。えっと…、来てますよ。というか既に射程ですね」

「ハハハ!ならば攻撃だ!全ての鬱憤は全て奴らにぶつけろ!」

「皆、準備はいいか!?」


 何でタクがデグラさんに続く?



「「「はい!」」」

「じゃあ、いっせーのーで!」

「「「「リア充爆死しろ!」」」」


 さっきの謎は一瞬で解けた。タク…。お前、待ってる間に何してくれてんの…。異世界の変な言葉を教えなくてよろしい。



 というか、すごいな。何回も見ているわけじゃないけど、引っ張る力がいつもより強いのか、放たれたときに立てる音がいつもの3割増し。いつもなら、グォン! なのに、ブォォンン! だ。



 そして装填が早い。音と音の間隔が短い。



「「リア充爆発しろ!」で一体化した弦音楽…、言うなれば嫉妬のオルガンだぜぃ!」


 タクは何を言ってやがるんだ。ついに狂ったか!? 確かに、弓は弦? があるけれどもさ…。



 それはさておき…、数が少なかったからか、それとも、やる気が段違いだったからか、それとも両方か、哀れサンゴの群れはたちまちのうちに撃滅された。



「ハハハ!終わり!撤収!」


 デグラさんの声で撤収。



「今度こそ風呂入るか」

「だな」


夕飯を食べて…、お風呂。今度はのんびり入れた。



「お前、どうすんの?」

「あ、俺?クリアナさんに聞いたら、真下空いてるらしいからそこに泊まるわ」

「あ。おう。じゃあな。迷うなよ?」

「?真下じゃねぇか。じゃあ」


 扉から出て行ったか…。



「普通に道なりで行くなら真下って意味ないですよね…」

「そうだったはず」

「…窓から直接行かない限りは…」

「迷うよねー!」

「俺も迷う。レイコは当然迷う」

「ガーローウ?」


 珍しく怒りを露わにしているレイコ。ちょっと怖い。



「うっ…、事実だ」

「ですが、わたくし、地図さえあれば迷いません!」

「呼ばれた気がしました!」

「あの人とは違うのです!」

「クリアナとは違うって?」

「そうです!」

「ゲフッ」

「「あ」」


 なぜか呼んでもないのに扉をパァン! と開いてやってきたクリアナさんが勝手に爆発した。やっぱり残念な人だな…。



「で…、何もないんですか?」

「ないです」

「そもそも呼んでないです」

「私、何しに来たんです?」


 …何だろう?



「強いて言うなら…、」

「「爆発?」」

「…ん」

「だねー」

「うぐぅ。とりあえず帰りますね」

「あ。はい」


 扉が力なくカタンと音を立て閉まる。



「何しに来たんだ…?」

わたくしに聞かれましても…」


 二人のワンテンポ遅れたような、会話は俺達の心情にぴったりだ。さて、適当に遊ぶか…。紙も作っとかなきゃならないしね。



 おや、ドアが開いた。



「迷った」

「知ってた」


 タクである。



「お前のあの微妙な反応はそれが原因か」

「うん」

「どうすりゃいいの?」

「窓から行けば?」

「今度出れねぇ」

「人に聞け」

「だからお前に聞いてんの」

「ああ。なるほど。連れて行こう。ちょっと出るわ」

「行ってらっしゃい」


 俺もそんなにここ探検してるわけではないのだけど…。



 一階に行って、登って降りて、右左。やっぱり移動はこんな感じ。やっぱりここヤバいよ。



「到着」

「なぁ。数回ループしなかったか?」

「気のせいだ。気のせい。ほら、いっぱい上下左右するからさ」


 嘘だ。実は2回ぐらいループした。部屋に入る。俺らの部屋より少しランクは落ちる。けど、それなりにいい部屋。



「ありがとな」

「ああ。いいよ。じゃ、帰る。「敵襲ー!」またかよ」

「それな…」


 二人そろってやれやれと肩をすくめる。どうせサンゴだろう。窓開けて、魔法使ってっと。うちの部屋の窓も開いてるね。



「四季!今からそっち行くよ!」

「はーい。了解です!」


 開いた窓の枠を掴み上へ。タクも上へ。そしていつものようにさらに上。



「サンゴですか?」

「不明です」


 え?俺らがそんな会話を交わす中、わかってないのはカレン



「サンゴじゃないんですか?」

「違うようですよ。デグラ。どうなのです?」

「ハハハ!そうだな…、サンゴではないみたいだ」

「では、何なのです?」

「わかりませんね。速度はサンゴ以下。大きさは…、我々とほぼ同等か、隊長と同じくらいだと思われます」


 ……。



「もしかして…。」

「ひょっとするとですかね?」

「…ん。わたしもそう思う」


 とレイコ。頭を抱えるのはガロウ。もしかすると、獣人か?



「とにかく待機だね」

「ですね。先入観は除いておくべきですから」


 時間がじわりじわりと流れる。夜の砂漠に風が吹き、砂を舞い上げる。寒いな…。何もしていないと。



 自然と集まりみんなで暖を取る。おしくら饅頭だ。うん。やっぱり女性率高いな。とはいえ、女性らしい女性は四季しかいないのだけ…、あれ? 集まっているはずなのに寒気を感じた? この思考はここで打ち切ったほうがよさそうだ…。



「あれは…、『獣人』です!」


 あぁ…。やっぱりかぁ…。

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