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白黒神の勇者召喚陣  作者: 三価種
3章 イベア
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79話 次のお仕事

「ゲフッ」


 寝ていた俺は声というよりも、単に空気が肺から押し出されただけ。そんな声を出して目が覚めた。



 痛い。胸のあたりがジンジンと痛む…。俺の上に乗っていた物体は「コロコロー」と言いながらベッドの上へ。



 今、何時だ?



「とぅ!」

「ヴッ!」


 四季!? 思わず振り向くとカレンが四季の上に飛び乗っていた。カレンは四季が完全に目を覚ます前に、俺にやったようにそのまま「コロコロー」と言いながら、転がりベッドの上へ。そしてそのままベッドから降りて立ち上がった。



「おはよー!おとーさん!おかーさん!」


 はちきれんばかりのキラキラした笑顔。たたき起こされた件について文句を言う気が失せる。でも、これだけは言わなければならない。



「ああ。おはよう」

「おはようございます」


 二人そろって立ち上がる。今、気づいたけど俺達が最後のようだ。まぁ、そうだよね。

何かを感じて逃げようとするカレン。それは正しい。でも、逃がさない!



 四季が紙をカレンの前に投げる。紙はカレンを追い越して、この部屋とたぶんアイリたちがいる部屋を繋ぐドアの前へ。



「行きます!『壁』!」


 ドアは俺達の魔法で出来た岩の壁で防がれた。カレンはあれをぶち壊さないと出れない。

だが、あの子にはそれが出来ない。だって、力加減がわからないから。壁の強度は俺ら次第だからな。



 ぶち抜けないのは問題だ。怒られるし。でも、壁どころかドアをぶち抜くのはまずいと理解している。もっと怒られるからね。



 というわけで、追い詰めたカレンを捕獲。というか、自分から正座した。



「ごめんなさい」


 頭を下げる。



「何に対して?」

「えっと…、起こしたことー?」


 首を傾げる。かわいい。でも、それで「よし!許す!」とはならないよ。まぁ、本人もそんなことはわかってるだろうし、そもそもそんなこと狙ってやってないだろうけど。



「うーん。それはちょっとだけですね」


 カレンは暫し考える。



「わかんない」

「寝ている人に勢いよく飛び乗っちゃダメです」

「最悪死ぬ」

「ほんとに?」

「ああ」

「そっかー。わかったー」


 包丁持っているときに飛びかかってきたりはしなかったんだけど。子供だから勢いでやったんだろう。



 とりあえずドアを開け、アイリ、レイコ、ガロウに挨拶だ。



「おはよう?」

「おはようございます?」

「おはようございます。お父様。お母様」

「おはよう」

「まだ、3の鐘が鳴ったばかりですから、「おはよう」で合っていると思いますよ」


 レイコとガロウは挨拶を返してくれたが、アイリだけは目を見開き、そして、いつの間にか俺と四季を盾にしているカレンに冷たい視線を注いでいる。



「…カレン?」


 ニッコリと笑うアイリ。ただし目は死んでいる。



 カレンは素早く逃げようとしたが、即詰んだ。例によって例の如く、アイリが小さくしたシャイツァーを『死神の鎌』で操作。そして、こっそりとカレンの首筋に添えてサイズを元に戻したから。いわゆる、いつもの。



 つまり、カレンは今、俺らと鎌にはさまれている。ご丁寧に水平ではなく、斜めに構えられているのでしゃがもうものなら即「スパン!」と頭と胴が泣き別れ。



「うう…。ごめんなさい」

「…謝るの、わたしじゃないでしょ?」

「さっき謝ったよー」

「…ほんとに?」


 疑わしそうな目でカレンを見ていたが、確認するようにこちらを見る。笑顔で頷いてやると納得したのか、鎌を手元に戻して、てってとカレンに駆け寄り、一発小突いた。



「…もう。寝かしてあげよう。って、わたし、言ったよね?」

「遊んで欲しかったんだもんー。お姉ちゃんは勉強してたしさー。レイコとガロウは…、二人でお話ししてたからさー」

「…そっか。ごめんね」


 アイリがお姉さんらしきことをしているなぁ。と思うと、なんだかほっこりした気分になる。それは四季も同じようで、非常に優しい顔つきになっている。



「…ん?お父さんもお母さんもどうしたの?」


 どう返すのが正解かよくわからないから、とりあえず「何でもないよ」と首を振る。アイリは首を傾げたが、気にしないことにしたみたい。



「カレンお姉さま、お話ししたいのであれば、混じってくださればよかったのに…」

「えー?よかったの?」

「はい!ねぇ。ガロウ?」

「ん!?あ…ああ。レイコが望むなら」

「言った通りでしょう?」

「ほんとだねー。じゃあ、今度はそうするよー」


 ガロウ、レイコに弱い…。好きだからかね? 俺は…、どうなんだろう?



「…朝ご飯食べてくる?」

「うーん、もう少しでお昼ですから…、軽めの軽食でいいです。えっと、確か…。ああ。ありました。はい、習君もどうぞ。味気も何もない極めて普通のパンですが」

「ありがとう。それじゃあ…、紅茶?でも出しておくよ」

「ありがとうございます。では、私は窓際で準備しときますかね」

「お願い」


 さっきまで考えていたことは、ポイだ。朝から紅茶ってどうなんだ…? ま、いいか。



 準備をして、出るまで待機。勉強しているアイリ、話しこんでいるガロウとレイコとカレン。眺めていたら時間はすぐにたつ。



 カップに入れて…っと。



「はい。どうぞ」

「ありがとうございます」

「「いただきます」」


 パンはぱっさぱさ。不味くはないけど…。好んで食べたいレベルではない。紅茶があるから、ぱさぱさ感は誤魔化せる。ごまかしすぎると、今度はお腹がちゃぷちゃぷになってしまうけど。



「起きたか習!?って、相変わらずのんびりしてんな…」

「おはようタク。4時間ぶりだな」

「起きたっていうより、カレンちゃんに起こされたんですけどね」

「ほぇー。声が聞こえたから来てみたけど、そんなんがあったのな」

「…声が聞こえてから来るまでの間、長すぎない?」

「風呂入ってたんだよ。風呂」

「へぇー」


 聞いてあれだけど、割とどうでもいい…。



「おい。習。聞いた以上、どうでもいいという顔をするんじゃない。というか、お前ら英国貴族か」

「紅茶を飲んでいるだけでそう判断するのは早計だぞ」

「確かにそうだな」


 うんうん。と頷くタク。だが、四季は殊更に優雅に見えるようにお茶を置くと、



「イメージはそれですけどね」


 と言った。



「やっぱり正解じゃんか!ま、いいや。ちょっと昼食会場まで来いよ」


 何故に?



「これからの簡単なお話があるんだよ。あ、お祭りは昨日終わってるぜ。別のパーティはあるみたいだけど、それではない」

「そう。じゃあ。行くか」

「ですね。皆。行きますよ」


 四季の声を聞いて、アイリは勉強道具一式をサッと片付けて魔法の袋へ。カレンとレイコ。それに、ガロウは話を打ち切って立ち上がる。



 …ガロウだけ、渋々感が出ているな…。というか、ガロウ以外の子が異常と取ることも出来るんだけど。レイコの尻尾はぶんぶん揺れているし、アイリとカレンも尻尾があれば確実にぶんぶん揺れていると断言できる。それくらい嬉しそう。



「…懐かれてんな」

「ちょっと心配になるけどな」

「距離感は遠いよりは近いほうがいいんですけどね」


 俺達3人は苦笑いするしかない。そのまま立っていると、カレンとレイコが俺たちの周りをぐるぐる跳ねて回り出す気がしたので、そそくさと移動。



「やあ」


 ドアをくぐったとたん、気さくに声をかけて来てくれたのはオスカル様。その周りには、ディナン様、フランシスカ様、ラウル様のイベア王族。それに加えて、ルキィ様。



 王族そろい踏みである。ルキィ様以外は寝ていないのか、少し顔色が悪い。



「「『『回復』』」」


 とりあえず、いつものように手を繋いで唱えてみた。おお。効果があったっぽい。ちょっと顔色が良くなった。…なんでそんな温かい目でこっちを見るんです?



「ありがと。あ。言われずとも、落ち着いたら寝るよ」


 聞きたいのはそっちじゃないけど…、まぁ、いいか。「ちゃんと寝てくださいね」は、言おうとしていたことであるのは間違いないしね。



「お話とは何です?」

「盗賊つぶしか、スポルトの守護どっちがいい?」


 あれ? 拒否権なし? まぁ、受けますけど…。さすがに、ここで放置するほど鬼畜ではないつもりだ。



「どっちでも構いませんよ。目的は、カネリアがやらかしやがった盗賊の一掃で同じですよね?」

「ああ。そうだ」

「盗賊を捕縛しに行くのが、皆さまになるか、我らになるか。という違いだけですね」


 ですよね。



 ということは、俺らがスポルト守護するなら、その分、スポルトの治安維持部隊を動かせるということになるんだろう。



 あ。ちょっと待てよ…。今、馬車ないよな。ということは、全員でセンに乗らないといけない。



 チラッとレイコを見る。100%この子、「付いていきます!」って、言うよね。ということは…。うん。無理。今までの人数でもムリゲーだったのに、そこに+2人とか絶対無理。物理的に無理だろうけど、それに加えて、前よりも密着するよね。好きな人と近いのは嬉しい。けれど、限度がある。主に、理性的な意味で。プロポーズはしてないけどさ…。



「やっぱり、守護でお願いします」

「私からもお願いします」

「うん。了解。期限は馬車の修繕、改善が終わるまで。一週間ぐらいかな?あ。先に聞いておくべきだったんだけど、受けてくれる?」

「受けますよ」

「そうじゃなければ、守護でお願いします。なんて言わないですよね?」


 俺と四季が笑って言うと、オスカル様も「それもそうだね」と笑った。



 タクが小声で、「盗賊捕縛に行くのに、お前らだけで行くわけないじゃん。絶対、馬車貸してくれるに決まってんじゃん」とか言っていたけど些細なことだ。言われてみれば、確かにそうだけど、戦闘は少ないほうがいいしね。



「あ!」


 パン! とオスカル様が手を叩く。



「レイコ様と、ガロウは4人に送ってもらうって聞いた?」


 頷く。



「よかった。でね、悪いんだけどね、ついでに…」

おれが、残りの人を連れて行くって、獣人の人たちに伝えてくれ」


 伝令も兼ねてね! ということか。ついでだし、問題ないか。四季の方を見ると、同じように考えたのか、即座に頷いてくれた。アイリとカレンはいつも通り、完全お任せ体勢。…それでいいのか。レイコとガロウは、そもそも同胞の事、先に帰ることに罪悪感があるっぽいけど、それだけ。



 ん? レイコのは罪悪感じゃない…?



「そう。よかった。ごめんね」

「ギルドカード出せ。前と同じように処理しておく」

「お願いします。あ。レイコとガロウはどうしますか?」

「あ?どうするか…。別に、戦えなくても持っている人はいるが…」


 ディナン様の声には、素直な「帰ってから必要か?」そんな言葉が隠されていた。でも、レイコは、



「お父様、お母様とおそろいですか?それでしたら欲しいです!」


 と即答。ガロウも、レイコがもらうなら…、と追従。ぶれないな君たち…。



「了解。まとめて作っておく。ランクは面倒だからシュウ。お前らと揃えておくぞ。お揃いがいいらしいからな」


 ディナン様は珍しく苦笑いだ。手間をおかけします…。



「はーい。皆さま、ご飯ですよー!据わってくださーい。本日は、ラクダの乳で作ったチーズのチーズフォンデュですよー」


 ハイテンションなクリアナさんが、ガラガラと音を立てて、チーズの入った鍋を持ってきた。鍋の数的に、一人一個っぽい。



「とぉっ!」


 魔道具と鍋を置くたびに声をあげるクリアナさん。楽しそうで何より。というか、ラクダいるんだ。見たことないけど。



「こっちは、具ですよ!」


 と、みんなの前に皿を置いていく。



 ナニコレ。野菜はブロッコリーモドキ、ニンジンモドキ、ジャガイモモドキ。炭水化物に、フランスパンっぽいもの。これはわかる。この肉と、その横の白い物体。何?



「肉は、キュラのお肉です!横に置いてあるのは、そのコブです!」


 キュラ? ……ああ、あっちでいうラクダか。ということは、コブ=脂?



「チーズをキュラ肉につけて、コブをのせて食べてみてください。美味しいですよ!」


 クリアナさんは相変わらずのニコニコ笑顔でそう締めくくった。



 向こうでは、ラクダのミルクは臭いがキツイって聞いたことがあった気がする。ん? ヤギだったっけ? …異世界だし、細かいことはいいか。



「キュラの乳は水っぽいですが、チーズであればそれがなくなるので、美味しいと書いてありましたよ」

「そうだったっけ?ありがとう」


 チーズのにおいは大丈夫。それでも、普通のチーズと同じくらいにおいはあるから、苦手な人は苦手だろう。



 肉は赤身。脂身がない。蒸して脂がなくなったとかいう感じではなく、最初から一切ないっぽい。コブは、逆に脂しかない。肉の脂は全部ここに集めてあります! といった感じだ。



 チーズにつけて、コブをのせて…、あ。美味しい。チーズの熱で少し溶けたコブが、口の中に入れると、トロッと溶けだす。口の中に、コブ、チーズ、肉の味が溢れる。



 少ししつこいけど、それはコブをのせる量で調節できる。肉の味をチーズがきちんと引き立てている。赤身だけだと、チーズに制圧されるんじゃないかと思ったけど、杞憂だったみたい。



「コブ乗せずに食べてみても美味しいですよ!」

「そうなの?」


 今度はチーズをのせるだけ。あ。こっちはこっちでおいしい。少々パンチが足りないけれど…、上品な味と言える。



 コブなしでも食べれるなら、サーロインとかよりも優秀じゃないかな? 昔、食べさせてもらったけど、脂に負けて食べきれなかったんだよね…。「捨てるの勿体ないから、家に持って帰れ!」と言ってくれる稀有なお店だったから、持って帰って食べたけど。



 他の野菜は言うことなし。向こうと味はそう変わらない。でも、共通して言えるのは、チーズとの相性が良すぎるってこと。うちの家族は、俺やアイリは当然、四季やレイコまでチーズを含めて完食した。



「じゃ、おれは出るから」

「俺も出ますね」

「じゃあ、俺も出ます」

「では、私も。近衛が動く以上、私も動かなければ」


 と、ディナン様、ラウル様、タク、ルキィ様が言うと、さっさと立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。



「じゃあ、僕も仕事に戻ろうかな」


 え。オスカル様も?



「妾も…、と行きたいが、シュウ達を放置するのはダメじゃろうな…。はぁ。付いてきておくれ」


 フランシスカ様が案内してくれるようだ。よかった。放置されなくて。そう思ったのがフラグだったんだろう。フランシスカ様はクリアナさんを見つけるなり、



「お。クリアナ。後は任せたぞ!」

「え!?あ。はい!」


 これである。クリアナさんも、そんな反応になるよね。答えたはいいものの、何をどうすればいいのか、当然のようにわからないクリアナさん。だが、こっちを見たら悟ってくれたようだ。



「…私、ディナン様についていきたかったんですけど」


 凄まじいまでのジト目。



「俺に言われましても…」


 代表して俺が答えた。皆きっと、同じ気持ち。クリアナさんも、俺らに言ったところでどうにもならないのはわかっているはず。つまりこれは、単なる八つ当たりである。



「行きましょっか。あ。馬車はうちの馬車をお貸しします。砂漠には出ないでくださいよ。壊れちゃいますので。守護していただく、砂漠付近の門にも、皆様方が全員宿泊できる部屋はあるので、必要な荷物は持って行っておいてくださいね」


 …全部持って行こうか。どうせ魔法の袋だから大した荷物量にはならない。部屋に寄り道して、先導されてついたのは馬小屋。相変わらずセンは元気そう。



「来てくれたの?遊んでくれるの?」そんな目。この子にとっては、誰かをのせて、もしくは、馬車を引いて走ること。それが遊びっぽい。俺らからみて仕事でも、この子にとっては遊びになりうる。



 いつもよりちょっとサイズの小さい馬車に乗り込みいざ、出発。小屋はガランとしていたから、きっとディナン様、ラウル様、ルキィ様の3組は既に出発したようだ。



 御者はクリアナさん。誰も行先知らないから仕方ない。北に行けばいいってのはわかるんだけどね。



 ゆっくりと湖を迂回して北へ。湖面に宮殿が反射していて美しい。



 四季は? と思って横を見ると、見惚れているのか目が輝いている。…こっちのほうが破壊力あるな…。人によって好みは別れるだろうけど、きっと男性ならば、10人中9人は四季の方が綺麗だと言ってくれると思う。



「どうしました?」

「えっと…、湖を見ている四季が素敵だな。って。ごめん。見惚れてた」

「えっ…。そうですか…。ちょっと恥ずかしいですけど。嬉しいです」


 蕾が開くように、四季は頬を少しだけ赤く染め、パッと笑顔になった。



 破壊力が高すぎるよ…。この際だ。改めて言っておこう。なんだかんだでプロポーズ出来ない俺を待ってくれている四季に。



「好きだよ。四季」

「私もです。習君」


 周りのことを完全に意識の外に追いやった俺たちは、そっと近づいて…。



「…ねぇ。お父さん。お母さん」

「「あ」」


 アイリの声で思い出した。そして、アイリがちょいちょいと、御者台の方を指さす。



 そこには、砂糖をキロ単位で口に放り込まれたような顔をするクリアナさんと、守護しているであろう兵士さん達の姿があった。

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