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白黒神の勇者召喚陣  作者: 三価種
2章 アークライン神聖国
44/306

38話 急転直下の鎧の裏

36~38話の間ぐらいのアイリ視点です。

 どうしてこうなっちゃったんだろう…。



 わたしは今、どこにいるかわからない。たぶん、チヌカに関係しているはずだから、黒か、白の教会のどっちかだと思うんだけど…。



 確かなことは、わたしは不覚にも誘拐されてしまったみたい。ということだけ。



 目隠しをされているから周りがどうなっているかなんてさっぱりわからない。けれど、ここにいるのはチヌカだけだと思う。



 ただの勘だけど。



 それよりも、さっきから頭の中にずっと霧があるみたい。まるで頭が働かないし…、それにどんどんと悪いほうに考えている気がする。



 気がするって、気づけているのに、今もどんどんと悪いほうへ悪いほうへ思考が誘導されてる。そんな気がする。



 どうしてこうなっちゃったんだろうって、思ったけど、原因は明らかだよね。



 危ないからって理由で部屋にいたのに、寝ちゃだめだよね。すぐ戦えないじゃん。



 普段なら寝ないんだけど…。なんでなんだろう。あれなのかな、いわゆる運命っていうやつなのかな。わたしが幸せになれそうだなって思った時にこういう目に会うのって。そう考えると、納得がいくよね。



 チヌカであろう、おっさんみたいな声をしたやつも「お前が生きていたのはこのためなのダ。この我、ウカギョシュが、お主をチヌリトリカ様にふさわしいように改造してやるのダ。まず、魔方陣を刻むのダ」


 とか言ってたし…。



 そもそも、わたしのシャイツァーが鎌で、目が赤。髪が黒の時点で神様に嫌われてるってまるわかりだもんね…。きっと前世で何かやらかしたんだろうね…。もしかしたら、案外、前世がエルモンツィだったりするのかも。それだったら納得がいく気がするよ。



 …さっきからウカギョシュとかいうやつの鼻歌がうざい。これもあれなのかな。わたしに悪影響でも与えているのかな。



 もはや、どうでもいいけど。あ、でも、あの二人には幸せになってほしいな…。わたしのことなんてきれいさっぱり忘れて…、



 ブチン。そんな音が頭に響いた。何だったんだろう。少し頭が軽くなった気がする。



「ありえんのダ!どうして教会を丸焼きになんてできるのダ!あいつらには同胞意識がないのかね!?だ、だがしかし。まだ問題ないのダ。足止めできれば陣を刻んだ以上、問題ないのダ」


 問題ない、って言っているけど相当慌てているみたい。声が震えている。虚勢だろうね。一体何があったんだろう。関係ないけど…っ!?



 ブチンブチンと断続的に頭に音が響く。頭が働くようになった。同時に、



「なんてことするのダ!折角丹念に作り上げた地下施設が一発で水の泡なのダ!水攻めだけに!」


 という叫び声。



 ああ、間違いないね。二人だ。こいつ、けっこう余裕があるようにさえ思えるけど…。あの二人相手にそんなことしてたら絶対に詰むよ?本当に。ていうか、もう詰んでると思うけど?



 さっきまでの悪い考えはどっかに消えた。あの二人が助けに来てくれている以上、わたしがあの二人より先に諦めるわけにはいかないからね。



 寝た理由は簡単だった。あいつが外からこっそり何かしやがったんだ。そうじゃなきゃ、わたしが寝るわけがないよ。勉強中だったのに…。



 さて、声の主をスパッと殺っちゃえば、終わるんだけど…。お腹すいた&陣刻まれてる。という状態じゃ、『死神の鎌』は使えないね。何が起きるかわかんないし。



 何か改善されることがあれば…。ん?



 上から光が降りてきて、再び上がっていった。光は私を包み込んで、わたしを清めてくれた気がする。



「なああああ!?洗脳が解けてる奴がいるのダ!?なんでなのダ!?」


 錯乱してるね。みっともない。やっぱり二人かな。



 陣は刻まれたままだけど…、呪いが薄れた。気がするんじゃないよ。本当に薄れてる。長年わたしを苦しめてきたものだからわかる。



 じゃあ、いけるね。復讐の時間。



『死神の鎌』


 心の中でつぶやくと、にっくき鎌がわたしの思い通りに動く。この魔法を使っている間は、自分を傷つけることは絶対にない。思いっきりいけるね。



 目と手足の拘束を一気に切断する。そのまま、拘束していたものを蹴り飛ばして、背後から襲い掛かる。



 死ぬといいよ。鎌を一気に縦に振り下ろす。



 でも、わたしの渾身の一撃は間一髪のところで避けられてしまった。



「な!?あなた、それを使ったのダ!?ハハッ。計画が早まるのダ」


 なんて叫んでいるけど…。まぁ、確かに、ちょっとなんだろう、形容しにくいけど、わたしの中というか…、魂とか根っことか、そういうところで何かをしていると思う。



 けどね。さっきの二人のおかげで多分これ、そんなに問題ない。そんな気がするんだよね。ただ、呪いのほうは薄まっただけだから…、早い目に片付けてしまわないとまずいだろうけどね。だから、



「…問題ない。その前にお前を殺す。それでいい」

「言ってくれるのダ…」

「…なら、試してみるといい」


 鎌を腰に構えて、一気に振りかぶる。



「ハハッ、そんなところからじゃあたらないのダ」


 寝言は寝ていうべきだよ。このままじゃ、当たらない。それは確かだけどさ…、当たらない攻撃なんて無駄なことするわけがないよ。



 鎌を一気に大きくする。1 mから元のサイズ、5 mへ。



「ぬるあ!」


 変な声。でも、防がれちゃったね。



「持ってきておいてよかったのダ…」


 呟くウカギョシュとかいうやつは鎧を着ている。あれは…、なんだろう?知ってるやつでできているね。



 ルキィ王女に見せてもらった。『シャリミネ』とかいう鉱石だったかな?それでできているね。シャイツァーよりもちょっと柔らかい鉱石だって言ってたね。



 面倒くさい…。削り殺すか。その方が早そうだしね。



 って、まずい。ちょっと思考が荒くなってる…。気を付けないと呑まれちゃう…。



 鎧か……。鎧ね。チヌカだから関節とかいらないだろうし…、やっぱり削り殺すか。



 って、ダメだって。まずいね。戦闘中ってだけですでにダメっぽいね。つまり、もっと急げってことだね!いざ、吶喊!



 膝を曲げて、その反動で一気に飛び出す。魔法の弾を撃って妨害してきているけど…。



「苦し紛れの攻撃なんて効かないよぉ!」


 全部切り落とす。避けてもいいけどね。その方が、楽しい。



 ……え?「楽しい?」何それ?



「ヌ、ヌヌ…」

「死んじゃえ」


 顔に向かって、鎌を振り下ろす。ガギィン!



 防いだのは腕かな?まぁ、いっか。じゃあ、シャリミネ製の鎧ごと腕をもらおうか。



 魔力を鎌先に集中させる。そうすれば、切れ味は上がるよ♪



「まずいのダ」


 あ、逃げられちゃったね。残念。まぁ、まだ切れるってことだね♪イキが良くて何よりだよ♪



 って、ダメだって!まずい。完全に今、ぶっ飛んでた…。いつもと違うけど…、もとは一緒だよねこれ…。飴……。



 手をポケットやそのほか入れられるところに突っ込んで探してみる。



 あるわけないか。まずい…。あれはわたしにとって空腹を紛らわせるもの。でも、それ以上に二人との繋がりを感じさせてくれるものになってる。だから、あれがあればちょっとの量で一気に呪いを落ち着けられるんだけど…なぁ!ああ、もう!つらい!



「スキありなのダ!殺しはしないのダ!」


 っ、飛びかかって来たのを何とか避けた。



 殺しはしないとか言ってるけど、嘘だ。かなり強いよ、今のそれ。当たったら死んじゃうっよ♪お返ししないとね♪



 って、ダメだって! 二人が来てくれているからあきらめちゃダメなんだけど…。



「ハッハ。まだ、助けが来ると思っているのですか!?無駄なのダ。今、策が発動したのダ!」

「!?」


 思わずびっくりした顔になった。



「教えて欲しいのです?教えてあげるのダ!」


 聞く気ないじゃん。疑問提示から答えまで一秒もなかったよね。



 そんなツッコミをよそに、クルリと、鎧を着たまま回転して、しゃがんだ。



 重くないのかな。魔法か。なるほど。こんなこと考えられるのも、あの二人への信頼感のおかげだね。



「信者と騎士に挟み撃ちにされているのダ!合計200はくだらないのダ!」


 あ、うん。それで?とりあえず、そのドヤ顔が腹立つから殴らせてもらおう。『死神の鎌』



「どうダ!?びっくりして声もでないのダ?」


 逆の意味だけどね。あの二人に普通の騎士ぶつけたところでね…。フーライナ第一騎士団であれ、神聖騎士団であれ、殺る気満々な二人は止められないと思うよ…。



 火、水、聖…は使っちゃったはずだろうけど、まだ土が残ってるし…。落とし穴作れば一発だね。深さを考えれば殺さなくても済む。その代わり周りが…。



「ハッハッハ。絶望顔を見るのは楽しいのダ!」


 これは絶望顔じゃなくて…、あ、それでもいいよ。うん。一種の諦めだから…。勘違いされてるのもうっとおしいし、死んじゃえ♪



 サイズをかなり小さくした鎌を、インパクトの瞬間大きくして、顔に当たるように。ありゃりゃ、都合よく面が降りてきて防がれちゃった♪



「さっきのは、絶望顔なんかじゃないよ♪これからあなたを切り刻めることが楽しいっていう顔なんだよ♪」

「ッ…。まずい。まずいのダ。覚醒は進んでいるようなのダ。でも、これは…、これは、少し、少し!ベクトルが違うのダ!」

「ううん?違わなくないよ♪あなたを殺せばみんな幸せ♪でしょ?」


 鎌を振りかぶって、魔力を込める。



「殺意が本気なのダ!こうなれば…」

「あっ、勝手に逝っちゃだめだよ♪」


 振りかぶった鎌をそのまま投げて、『死神の鎌』で操作するよ♪



 って、だからダメだって!ああ!もう!あ、今ので、魔法解けちゃった。鎌が落ちちゃったけど仕方ないよね。



 何にも追われることのなくなった、ウカギョシュは魔法を使うと天井から何かを取り外し、

誇らしげに掲げた。



「白授の道具、『ガサンウタノヒトソウ』なのダ!」


 明かりの魔術具に見えるけど…。長い。名前が長い。



「これの本質は洗脳なのダ。だが、お前には、既に若干狂っていて効かないだろうから、これを使って止めてやるのダ」


 学習しない馬鹿っていいよね♪死んじゃえ♪



 後ろから再度鎌がウカギョシュを強襲する。ありゃ、止められちゃったよ♪



「何をするのダ!説明ぐらい聞くのダ!」

「知らないよ♪それは、そっちの都合だよね♪わたしはあなたをさっさと殺したい」


 全力で足に向かって横なぎ。ジャンプで避けられちゃったね♪…って、ああ!もう!本格的に…、本格的にまずいね♪



 ブンブンブンと、頭を左右に振る。孤児院の頃よりましな気がするけど…、ダメだ。ダメだ。わたしがわたしじゃなくなっちゃう!それは確かだと思うよ♪



「スキありなのダ!」


ウカギョシュが白授の道具…、もう面倒だから電球でいいや。二人も多分これ見たらこう言 うだろうし。とりあえず、電球から火を放ってきた。



「あちゃー、ダメだよ♪人の考えを邪魔しちゃ♪」


 ん?ガチャンガチャンと音がしているね。新手かな?



「ハッハッハ!これが我が鎧軍団なのダ!」


 叫ぶウカギョシュ。その後ろには鎧が5基ほど。あれも…、シャリミネ製かな?



「軍団?軍団なのに5基しかないんだね♪」

「ッ、そうダ。だがこいつらは一基で万の兵力に値するのダ!ならば、5万!どうダ!?」

「馬鹿なの?死んじゃえ♪」


 わたしは鎧を無視して突き進む。斬る切るキルきる!あいつに当たらないね♪ああ!もう!だからダメだって♪



「鎧を無視するとは、なかなか豪胆な奴なのダ!」

「そうかな?あなたのほうが豪胆だと思うよ♪」

「なぜなのダ!?」

「一つ。そもそもあんな遅いの戦力にすらならないよ♪」

「ハッハ、遅くても攻撃の手段はあるのダ!やれ!」


 わたしに鎧の持っていた剣5本が飛んでくる。わたしはそれをあえて避けない。



「フハハハハ!やってやったのだ!って、ああ!殺しちゃダメだったのダ!」

「心配いらないよ♪あんなので死なないから♪」


 剣がわたしに突き刺さりすらせずに落ちた。



 今までは出来なかったけど…、どうもこの陣とお父さんとお母さんのおかげでわたし一人用の魔力のバリアを張れるようになったんだよ♪ついでに魔力量も増えているしね♪



 って、もうだめかもしれない…。わたし。頑張れ。負けるな♪



「2つ目」


 わたしは鎧のうち、一基に肉薄して一撃を加える。“表面の”シャリミネ鉱石が剥がれ落ちた。



「たかがメッキの分際で本気でわたしを止められると思っているならお笑いだよ♪」


 まぁ、捕まったばっかの時は出来なかったんだけどね♪言わないけど♪



「じゃあ、この説明用の鎧はいらないね。バイバイ♪」


 メッキのはげたところをさらに追撃。鎧はなすすべもなく真っ二つになった。



「あとね、この鎧をお父さんとお母さんのところに差し向けても無駄だよ♪どうせぼろくずみたいにされるだけだから♪」

「つまり…、何が言いたいのダ?」

「普通の人間基準でわたし達家族を考えるのが間違いなんだよ♪これが二つ目だよ♪」


 悔しそう悔しそう♪どう?苦しめるつもりが逆に自分が苦境に立たされる気持ちは?辛い?嫌だ?だろうね♪



 ……って、もう!だから、ダメだってっバ…、喰いたい…。ああ、本来の呪いの方も少し出てきたね…、頭を押さえて立ち止まる。



「殺す気でやるのダ!」


 その隙に鎧4基と電球から出た魔法がわたしに殺到する。ウカギョシュはついに浮遊しだした。ふーん♪あれで、わたしを誘拐したんだね♪殺そう♪ついでに鎧もぜーんぶ壊しちゃえ♪



 鎌を大きくして、一薙ぎ。剣で防御?無駄だよ無駄♪



 鎌の一撃は脆弱な抵抗をものともせず、剣を叩ききって、鎧のメッキをはがしたネ♪



 剣にもちゃんとシャリミネ使えばいいのにね♪電球の攻撃をよけながら、メッキを引っぺがしたところに衝撃を加えていくヨ♪



「ドドドドドド!」


 轟音があたりに響く。



「ふぅー、ハハハハッハハ!やったのダ!」


 なんか場違いなこと叫んでいる奴がいるヨ♪



「って、なんで鎧が全部負けているのダ!」

「さっき言ったよネ?馬鹿なの?死んじゃえ♪」


 鎌を投げたけど、避けられちゃったネ♪



 電球が光ると、鎧がいつの間にやら復活している。でも、わたしは天井も光っていたのを見た。


「3つ目、あったヨ♪」

「なっ!?」

「そもそもそれ、あの天井裏…、たぶん部屋だと思うんだけどネ♪そこにあるものと一対だよね♪」

「何のことなのかよくわからないのダ。」


 冷や汗をたらたらと垂らす。ウカギョシュ。



 語るに落ちるってこういうことを言うんだろうね♪美味しそう…、って、ああ、もう!ダメだ…。あれ?電球が今、薄く光っタ♪天井もだね♪



「語るに落ちるって、こういうことだネ♪今、攻撃してこなかったよね♪」

「な…何のことなのダ?」

「あくまでしらを切ろうとするのなんてすごいよ♪拍手!でも、見ちゃったヨ♪ 何もしていないのに、電球が光るところ♪ついでに天井もね♪」

「だっ、だから何だというのダ!」


 ありゃ、やけになって攻撃してきたネ♪まぁ、当たるわけないんだけどね♪そろそろ楽しくなくなってきたな♪食事にでもしようカナ?



「じゃあ、決定的なことを言ってあげるよ♪バレてるって認めたくなイみたいだしネ♪」


 ウカギョシュはおろか、鎧までも息をのんだように見えた。



「それ、絨毯と表裏一体。一対の道具でしょ♪その電球。もともとは絨毯の上にあった明かり。それを下にもってきて使ってるんでしょ♪」

「は?お前はなにを言っているのダ?」


 ん?何この素の反応♪もしかしてこいつ、使い方初期から間違えてんじゃないカな?それでも、あの距離なら万全と変わんないだろうけどネ♪



「ま、いいヨ♪ともかく、お父さんとお母さんに対応するのにあっち、わたしに対応するのにそれ♪と、分けちゃったのはもうわかってるヨ♪それが3つ目だよ♪セットでも負けないだろうけどネ♪」


 ノサインカッシュは万全だったろうけど粉砕したしね♪あれは美味しかったカモシレナイ。ね♪



「なるああああああ!」


 ありゃりゃ発狂しちゃったヨ♪楽しくないから終わらせなきゃね♪美味しくなるようにしなきゃネ♪ああ、もう!楽しいとかそういうのどうでも…よくないね♪



 やけになって繰り出してくる攻撃を全て避けて、鎧も叩き斬るよ♪



 5基まとめて破壊したり、2基、3基ずつだったりネ♪何回も光って、5基復活して、それも破壊♪



 さて、飽きちゃったな♪オワラセよう♪



 鎧で見えてないから鎌を投げて…、最期まであいつ馬鹿だっタネ♪せめてオイシイといいんだけド。



 『身体強化』をして、跳ねて、一気に肉薄。そしてウカギョシュはわたしが目の前に来た時、初めて鎌を持っていないことに気づいて目を大きく見開いた。



 今度こそ防がれないように面を持つ。次の瞬間、大きくなった鎌が顔に突き刺さった。



「うん、いい顔にナッタヨ♪面白い面白い♪」

「こ…いつ…。下手したら…エルモブハッフゥ!」

「ごめんね♪わたし、その言葉嫌いなんだ♪」


 言葉の途中だったけど、首刈っちゃった♪まぁ、いいよね♪で、この電球もえい!ノサインカッシュの轍は踏まないよ♪さて、食べ…、ナイよ♪恨みもあるし徹底的に破砕するヨ♪



 わたしは鎌を振るって徹底的にウカギョシュだったものを斬り刻んだ。







 うあああああああああ。はぁ、はぁ、終わった。終わったけど…!まずい…、空腹が…。



 陣の影響か、いつもと違う変な人格できていたけど…、それももはや限界みたいだね…。あの人格も呪いには変わりないけど…、それでもわたしが本当に忌避する人格もとい、呪いが出現するのを押さえてくれたけど…。ああ、考えがループしてるや。



 もう駄目だ…、次 ぶっ飛べばもう自力では戻れないだろうね…。孤児院のネズミだかの時みたいに…。



 ああ、次、ちゃんと目が覚めるかなぁ…。覚めたとして二人がちゃんと生きてるかなァ…、手加減しなきゃあの二人は生キテるだろウけど…、絶対するヨネ…。



 目が覚めても3人。家族ソロってイマスヨウニ…。



 わたしの意識は途切れた。

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