閑話 青釧の過去
作者的には三人称視点のつもりです。
また、普通に暗い話で、美紅は救われはしますがざまぁはないので注意です。
青釧美紅は青釧家の令嬢である。彼女の家は京の龍鼻玉池のほど近くに建立された1000年以上の歴史を持つ多空神社の神主の一族であり、設立当時より舞を神に奉納してきた由緒正しき家である。
青釧家の当主──青釧美紅の父──は青釧信事は舞の天才である。
同じく、彼女の母青釧士楽も神楽において右に出るモノはないと讃えられるほどの名手である。
二人の舞は神々しく、華やかで、見るもの全てを魅了する。毒舌で有名な評論家にさえ「彼ら二人の舞を評するに値する語彙を私は持たない」と言わしめるほどに。
そんな彼らは娘に自身を越えてもらうべく、各々教育を施した。──全ての事実を知る者からすれば、地雷であるにも関わらず。
原因は彼らの娘である美紅に才能がなかったことではない。寧ろ美紅は「天才の子もまた天才であろう」という世間一般の期待に応えるかの如く、舞の大天才であった。
故に、彼らにとって最も不幸だったことを一点あげるならば、それは彼ら家族の父が信事であり、母が士楽であり、娘が美紅であったこと。それに尽きるだろう。
信事は神に捧げる舞を求め、その道を究め、今なお究極を求め続けている。未だ年は45程であるが弟子を数名持ち、彼らも一角の人物として活躍している。
母、士楽は人々を楽しませる舞を目指し、一つの完成形を得、それを洗練させることに情熱を燃やしている。彼女も同じく、弟子を数名持ち、やはり誰もが聞いたことのある寺社で活躍している。
父と母、二人の教師の求める舞の方向は違った。だが、そのような根本からして滅茶苦茶な教導も、生徒である美紅はある程度モノにした。
だが、所詮はある程度。彼らの求めるレベルには達しなかった。だが、父母は美紅の才能を知っていた。そして、彼ら自身らの舞の方向性は異なるが、二人で舞えばうまく調和し、最高のものを生み出すことも知っていた。
故に、彼ら自身の美紅の舞に対する出鱈目に高い要求は正当化された。されてしまった。
彼らは美紅が成長しても褒めなかった。むしろ、彼らの目的値に達しなかったがゆえに罵倒した。その中でも、美紅は頑張った。しかし、健気に頑張る娘に彼らが優しい言葉をかけることはなかった。
年が経つにつれ徐々に小さくなる美紅の成長幅。「成長したがゆえに成長しにくくなっている」だとか「頑張らせ過ぎて疲れている」だとか、そんなことは二人の頭になかった。彼らのブレーキは既に暴走度合いに比して弱すぎた。彼ら自身もまた、幼少のころに苛烈な訓練を行っていたがゆえに。
彼らは色々な手段を講じた。信事は「神に捧げる舞を舞う以上、前は処女でなくてはならぬ」という姿勢であり、士楽は「舞をみる人が楽しめさえすればいい」という心構えであった。
故に彼らの工夫という名の暴虐は見える部分──顔と手足──と、処女。それ以外の全てに及んだ。
父は、美紅には「神への祈りが足りない」と断じ、痛みを与えることによって、神への祈りを深め、崇高なものとしようとした。
母は、美紅に「淫靡さが足りないのではないか」と判断し、幼い美紅に苛烈な攻めを施した。
それでも、周囲は止めなかった。「未熟である」という一点で二人が美紅を外に出さなかったことも、美紅の見える部分は美しいものであったということも原因であるのは間違いない。
だが、そもそも「止めよう」と「指導にモノ申そう」とする気がなかったのだ。「今まで弟子を育て、誰も一角の人物になっている。だから、実娘であれば絶対に成功するだろう」という、盲目的ともいえる信頼があったがため。
そうして終わりなき地獄が続いたある日、美紅は逃げ出した。彼女を吊り下げていた摩耗で脆くなった縄をねじ切り、突きこまれていた微振動する棒を押し倒し、投げ捨て、深夜、京の都へ飛び出した。
無謀な試みであったが、彼女は──彼女の両親もと言ってもよいかもしれない──当たりを引き当てた。最初に彼女を見つけたのは父母の関係者でも、表の人間でも、裏の人間でもなく、|浅慮な男でもなく、座馬井兄妹であった。
「なぁなぁ、君、こんなところでどないしたん?」
「せやせや。こんな時間にどないしてこんなとこにおるん?」
「?それはあんさんらも同じやない?」
突然声をかけてきた同じような年ごろの男女に美紅は心の底から不思議そうにそう返した。
「「せやな!」」
至極不思議そうな顔が面白かったのかけらけら兄妹は笑うと、つられて美紅も笑った。だが、美紅はハッと逃げねばならぬことに気づいた。
「ごめんなぁ。うち、行かなあかんとこあんねん」
「嘘やな」
「せやな」
逃げるためについた嘘は一瞬で看破された。
「どこもいくとこあらへんのやろ?」
「うちんとこおいでや」
差し伸べられた助けの手。だが、彼女はこれまで誰も助けてくれなかったがゆえに、その手を取ることを躊躇した。
「あれ?来てくれるかと思ったけど来てくれへんな…」
「兄ちゃん!うちらが挨拶してへんからちゃう!?不審者やで!」
「せやな!俺は座馬井条二!」
「あたしは座馬井律やで!」
美紅は当惑した。「うちが戸惑った理由はそれやあらへん」と。だが、彼女も名乗りを返した。名乗られたら名乗れ。そのような礼は教えられていた。
「よっし、青ちゃん。行くで!」
「え?どこに?」
「決まってるやん!冒険やで!」
先は家と言っていたはずだが、そんなことは美紅には気にならなかった。兄妹は青釧の名を知らない。彼女にはそれがありがたかった。
ぐいと手を引かれた瞬間、二人が立ち止まる。
「どないしたん?」
「暗くてよーみえへんかったけど…。もしかして青ちゃん泥んこちゃうん?」
「俺もそんな気がする…。まずは風呂に行こか!」
返事する間もなく引かれる手。仲良く駆け出し近くにあった小さな銭湯へ。
「裕奈おばちゃん!来たで!」
「おばちゃんやのーて、お姉ちゃんな。ジョージ。だってうち、まだ大学生…って、うわ。その子めっちゃ泥んこやん!はよ風呂入り!あ。助けいる?」
「いらんで!いつも二人で入ってるもん!」
「あたしらで何とかするわ!」
グッと親指を立てる座馬井兄妹。
「あの、うち、一人で入れるで…?」
「よっしゃ。なら入ってき。服はりっちゃんが預けてるやつでええの?」
「たぶんええで!あたしとそんな変わらへん!」
グイグイ腕を引いて女と書かれたのれんをくぐろうとする三人。くぐる瞬間、クルリ兄妹は後ろを向いて、
「あ。ゆーなお姉ちゃん!父ちゃんらには言ったらあかんで!」
「あかんで!」
「わかってる。ほら、行っといで」
手を振るお姉さんの姿に嬉しそうに風呂に入る2人。だが、お姉さんはその影で既にボタンを押している。「また来たよ」というメッセージを親に送るそのボタンを。
「言ったらあかん」とは言われたが「伝えるな」とは言われてない。裕奈は大人である。故に「大人は汚い」と言われようと譲る気はなかった。というか、そもそもいくら夜中に抜け出して走り回るほど元気に溢れているとはいえ、幼い子供たちを夜中の街にほっぽり出すほど、裕奈は非常識ではなかった。
こっそり裕奈に見守られているのに気づかぬまま三人は風呂を浴びてスッキリし、「ありがとー!」なんて言いながら再び夜の街へ駆けだした。
兄妹は裕奈に代わって座馬井兄妹の両親が見守っていることに気づかず、美紅はかなり近くにいるのに彼らが気づかないことを不思議に思いつつ口にはせず、走り回った。
そうして夜が開けそうになるまで走り回って、さも「今見つけました」とばかりに息を切らした両親に兄妹はギュッと抱きしめられ、それから手っ取り早くしばかれた。
汗まみれになっているため、今度は二手に分かれて裕奈のところで風呂に入った。
帰路、親は青釧の名を知っていたため、帰そう、知らせようと考えた。だが、明らかにそれを嫌がる美紅の様子と、今、楽しそうな彼らの子供に巻き込まれつつも楽しそうな美紅を見て、その考えをゴミ箱に放り込んだ。
彼らは「最悪、俺らが怒られればええか」と考えてしまう人物であった。だが、同時に「万一の時は裁判も辞さない」そんな覚悟もしてしまう人であった。
裕奈が美紅に興味を持ちつつも深く聞かなかったことも、兄妹の親がこんな感じなのも、美紅にとって幸運だったと言えるだろう。
日が上り始めたころ、兄妹の家に着いた。だが、3人のテンションは変わらなかった。
「なあ、青ちゃん!青ちゃんの得意な事って何?」
「え?うち?うちの得意なのは……………、舞…かな?」
思わず聞かれた時、舞しか出てこなかった。当然だ。美紅が出来ることは舞しかない。それ以外をする時間は全て親に潰されていた。
「マジで!?見せて見せて!」
「えぇ…。えぇのん?うち、めっちゃ下手糞やで?」
嘘である。彼女は同世代どころかその一つ上の世代と比較しても遜色ない。だが、否定され続けた彼女にとっては事実である。
「そうなん?じゃあ、俺は太鼓やるわ!」
「じゃあ、あたしは笛やる!見せてもらうだけじゃ悪いし、一緒にやろう!」
「え?わかった。ええよ」
美紅の口からスルリ肯定の言葉が出た。自分の言った言葉を理解して初めて、自分が否定しなかったことに驚いた。驚いている間に二人はそそくさと太鼓と笛を持ってきた。
二人が持ってきた笛と太鼓は子供にも扱いやすい大きさになってはいるが、美紅にとっては見慣れた、両親に舞わされるたびに見てきたせいか嫌悪感すら抱く和楽器であった。
美紅は体を強張らせたが、兄妹はそれに気づかず音を奏で始めた。流れる音楽も聴きなれた嫌いなモノ。だが、音の纏う雰囲気はいつもと違って楽し気で…、二人からの「ほら、舞ってよ!」という無言の催促も加わり、そんなことは気にならなくなった。
すうと息を吸い込むと、美紅の手足は自然と動いてクルクル動き始めた。
突発的に始まった3人による舞は「流石に朝っぱらからこんなのやってたら迷惑だよな」と、今更ながらに常識的な判断を下そうとしていた兄妹の両親を止めた。流れる曲の長さはわからない。だが、兄妹の体力的な問題から短いものであるのは予期できた。故に兄妹の両親はその短いが素晴らしい舞を一寸たりとも見逃すまいと、じっと見つめ続けた。
時が流れ音楽が止み、同時に舞も終わる。
「ふぅ」
美紅がぼそりと息を吐く。
「すっご!」
「すごいね!全然下手糞じゃないじゃん!」
「せやせや!むしろ超うまい!」
「あれやな!天下一品とか、天上天下唯我独尊やで!」
間髪入れずに降り注ぐ兄妹からの賞賛の言葉。美紅の頭にはわずかに「天上なんとかは違うんやない?」と頭によぎったが、それが言葉になることはなかった。
「あれ!?青ちゃん泣いてるで!兄ちゃん!:
「ほんまやな!どないしたん!?」
「え?」
美紅は言われて目を拭うと、確かに手が濡れていた。美紅自身、何故泣いているか理解できない。戸惑いながら何度も拭うが、それでも涙は次から次へと止まらない。
「本格的に泣きだしてるで!?兄ちゃんのせいちゃうんか!?」
「俺!?え、こういう時はどないしたらええんや!?」
「あたしは兄ちゃんに抱きしめて貰えば落ち着くから、そうすればいいんちゃう!?」
「そうか!わかった!」
ギュッと美紅を抱きしめる条二。
「ひっく、えぐえぐ、うわーん!」
瞬間、美紅の感情は爆発した。記憶にある限り、初めて心の底から褒められた。それだけでも感情がいっぱいになったのに、そこに温かい抱擁。今まで感じていた孤独感を埋め合わされた気がして、抑えきれなくなった。
「ちょっ…ひどなったやん!落ち着いて、青釧さん!」
「兄ちゃん!そのまま撫でとくんやで!あたしも加わるで!」
「え。まっ、ちょっ、絶対ひどく…「うわーん!」ほらー!」
「で、でも、ちょっとマシになった気がする!」
「せ、せやな!」
二人は当惑しながらも美紅を落ち着かせようと撫でる。だけど、美紅にはその温かさが初めて感じるモノで、またひどくなる。それでも、二人はめげなかった。根気よく付き合い、美紅が完全に泣き止むまで、団子状になったまま、美紅を宥め続けた。
「落ち着いた?」
「うん。落ち着いた。ほんにごめんな」
「ええで!じゃあ、踊ろう!もう一回、青ちゃんの舞を見せて欲しい!」
「ええよ」
脈絡なんてなかった。だが、彼らは本心から見たがってくれている。それが美紅には嬉しくて、本心から「舞いたい」と思ってそう言った。
そして彼らはまた共同で舞を作り上げる。美紅も条二も律も、見ているだけで本当に楽しそうで、彼らは今日、出会えたことに感謝しながら踊る。
「困ります!私達の家で勝手しないでください!」
「五月蠅い!俺らの娘が…、美紅がこの辺りにいたのはわかってる!」
「うちの者が聞き込みをした際に「あ。やべ」という顔をしたのは貴方がただけと言う事は、うちらも知っとるんよ!?」
どかどか家に入ってくる青釧夫妻、そしてそれを止めようとする座馬井夫妻。だが、兄妹と美紅はそんな騒乱もどこ吹く風。ただ、自分たちの作る舞に没頭していた。
部屋に飛びこんだ4人は舞を見て、等しく言葉を失った。座馬井夫妻は単純にその美しさに。青釧夫妻は彼らが求め、恋焦がれたにも完成しなかった舞が完成していたことに。
4人はピタリ口論を止め、兄妹と美紅が舞に没入するのと同じくらい、いや、むしろそれ以上に舞に見入って、黙りこくってしまった。そして、誰も言葉を発しないまま舞は終了した。
美紅が先と同様「ふぅ」と息を吐く。それと同時に美紅と兄妹だけの閉じられた世界も開かれる。美紅が親二人を見止めて短く「ひっ」と声を漏らした時、青釧夫妻は座馬井兄妹によって吹き飛ばされた。
二人は子供である。だが、子供であっても不意打ちでかつ、全力の体当たり。舞のために鍛えていれど、戦闘のために鍛えているわけではない夫妻に到底耐えられるものではなかった。
「何をする!?」
「うちらに何の恨みがあるん!?」
「青釧さんを虐めるやつは許さない!」
「せやせや!」
青釧の両親は閉口した。彼ら自身も、「舞のため」と正当化してはいても、娘に無茶苦茶なことをしているという自覚はあったのだ。
「青釧さんは俺と」
「あたしが守る!」
座馬井兄妹と美紅は他人である。だが、他人であるがゆえにその言葉は、青釧一家に突き刺さった。
美紅はこれまで誰にも助けてもらえなかったがゆえ。
夫妻はこれまでの教育方針は間違いである。その現実を目の前に突きつけられたと感じたがため。
だが、夫妻のその認識は間違いであった。美紅の舞は確かに人々を楽しませるものではあったが、神へ捧げられた祈りではなかった。よく見れば父、信事が求めるような「神に捧げる舞」ではなかったのだ。
これは普通に考えればわかりそうなものである。何故なら、美紅は産まれた時から置かれた境遇を嫌っている。呪っていると言ってもいいのだから。だが、含まれる感謝の念が美紅の神に捧げられる感謝でないという事実は、兄妹の感謝の気持ちで隠された。
だが、隠されていなかったとしても、夫妻は気づけなかっただろう。常に神とともにあった青釧夫妻にはそれを考える下地がそもそもないのだから。
しかし、美紅の感謝の気持ちは夫妻の求めるモノでないこと、に気づいたとして彼らの教育方針が間違いであった。そう彼らが感じてしまうのは変わらない。美紅の心の底から湧き出る楽しいという気持ち──人を楽しませるために必要なモノ──のある舞を彼らはここ最近見ていなかった。
「虐めはしない」
「でも、もう一回。もう一回だけ舞ってくれへんか?」
ある種狂気を感じるまなざし。だが、美紅はそれに怖気づくことなく、正面から応じた。彼女が頷けたのは、兄妹がそっと彼女を隠してくれたということが大きかっただろう。
再度行われる舞。もし、美紅に心境の変化が無ければ、狂気的に美紅を見つめる父に「彼の求める舞ではないこと」を見抜かれていたであろう。だが、彼女に起きた心境の変化は、彼女の舞を彼らの求める舞へと昇華させた。尤も、美紅の舞は彼らが期待するような「神と人のための」舞ではなかったが。
彼女の舞は、否定され続けた舞を見止めてくれた二人。苦痛の象徴だった父母を押し倒し、地獄は終わらせられると悟らせてくれた二人。出会って一日なのに、泣きじゃくる彼女を抱きしめ、父母からの視線を遮ってくれた二人。彼女にとって神にも等しい二人への感謝を納め、人である彼らを楽しませるための舞であった。
それでも、神を讃え、人を楽しませる舞に変わりはなく、彼らがその違いを見抜くことはなく、青釧夫妻に「これまでの教え方は間違えだった」、「これから教えることは何もない」。そう思い知らせるのに十分だった。
音楽が止み、三度「ふぅ」という息が美紅の口から漏れる。暫しの静寂。そして、
「美紅。私達が教えることはもうない」
「その舞を続けなさい。ただ、今の舞を一人で出来ないというのなら…、そちらの二人にも来てもらって、練習しつつ一人でも出来るように練習すること」
美紅の地獄の終息宣言が出た。
「青ちゃん!どうすんの!?」
「俺は青釧さんに従うで!」
現実感が無くて呆けていると、後ろから二人の優しい声が届く。
「うちと一緒に来てくれはる?」
「「勿論!」」
美紅が兄妹に伸ばした手は確かに二人に掴まれた。
「青ちゃんの舞を見れるなら、どこにだって行くで!」
「せやな!青釧さん!心配せんでもええで!」
コクっと美紅は頷くと、青釧夫妻の後ろに続いた。その後ろに座馬井夫妻も続く。美紅の家である多空神社で話し合いが行われ、彼女の地獄は本当に終わったことが確認された。
故に青釧美紅の舞は座馬井兄妹に捧げられる。わずか一日で数百倍も長い苦痛を終わらせてくれ、舞のすばらしさを褒め、楽しむことを取り戻してくれた二人に。
今話で出てきた多空神社と龍鼻玉池はフィクションです。京都どころか日本にないはずです。(PC検索した限りですが)
また、京都は条例では6歳までなら男女湯どっち入ってもよいそうです。が、当時の3人の年齢はかっちり決めてません。お好みでどうぞ。
そして、一番大事なことなのですが、本編で出てきた所業は薄ぼんやりとした描写になるようにしましたが、普通に虐待です。絶対やらないでください。
信事も士楽も逮捕されていない想定ですが…、捕まらなかった理由は、
1. 美紅の大切の重心が座馬井兄妹に振り切れたせいで、これまでがどうでもよくなるくらい親に関心がない
2. 大人には兄妹の両親と裕奈にしかバレておらず、3人がこれからは大丈夫そうと判断した
3. 青釧両親の社会的地位がそこそこある
の3点で、特に1が大きいです。